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ペルディータ(97年スペイン・メキシコ) 監・脚:アレックス・デ・ラ・イグレシア 宣伝コピーが「ファックでビッチなイカれた女」なのであるけれど、この映画もかなりイカれている。セックスとバイオレンスが渦巻いてしっちゃかめっちゃか状態である。 ペルディータはセックスと殺人が楽しみというぶっ飛んだ危ない女。若いのか年寄りなのか年齢不詳な顔の中にあるいっちゃてる危ない目が怖い。でもその素晴らしい裸体を惜しげもなく披露してくれるのは良きことだね。その彼女がロメオという、これまた頭のねじが反対に巻かれているような男と出会ったからさあ大変。公開殺人をするために誘拐した大学生のカップルを引き連れてトラックでメキシコからラスベガスまでトラックで走ることになってしまう。 カップルがあまりにも悲惨な目に遭うので観ているのが嫌になるような描写もあったりして、そこまでやるか〜、って感じ。ペルディータとロメオの二人を追う刑事が車に轢かれても首を絞められても執拗に起き上がってくる様子はまるでターミネーターのようで笑ってしまう。 そしてラストは意外なことになって、過激な純愛映画であったのだよと気がつくのであった。 これはヴィデオを2〜3本借りてきた中に偶然入っていて、深夜に大勢でワイワイ言いながら見るには最高かも。でも一人で見てはいけません。イヤな気分になってしまう可能性あり。 |
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★海の上のピアニスト(99年米・伊) 監・脚:ジョゼッペ・トルナトーレ 主演のティム・ロスが抜群にいいんだわ〜。いつも繊細で穏やかな表情なのだけれど、その中にブルーな気分、所在なげで困惑したような雰囲気が漂っているの。それがありそうもないファンタジーの中に現実味と深みを与えている気がする。 1900年に豪華客船の中で生まれた子供がいた。彼はナインティハンドレッドと名付けられ一度も船を降りることが無かった。そして天才的なピアノの腕の持ち主であったのだ。 船上の全ての人に愛された彼の思い出を友人のトランペット吹きが色々な人に語るという構成が「いい物語があって、それを語る人がいるかぎり、人生、捨てたもんじゃない」と繰り返し出てくるセリフと相まってとてもはまっている。彼の噂を聞きつけたジャズ発明者とのピアノの決闘での激しさ、船窓に見える美しい女性を思いながら弾くあまりにも美しいピアノの旋律。全てが心にしみ込んでくる。ボールルームであろうと三等船室であろうと楽しげに弾きまくる彼の姿も美しい。ティム・ロスはこの役のために相当練習したらしくその見事な“演奏”も見ごたえ十分である。 感受性が豊かすぎるが故に船から降りることをためらってしまう彼の心、生き方が哀しい。泣かせてやろうという派手な演出はないけれど、じんわ〜りと心に残る映画である。ラストは語りが多くてしつこいけどね。 |
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★ターザン(99年米) 監:ケビン・リマ/クリス・バック もちろんディズニーなので子供向けなのではあるけれど、素晴らしい〜の一言。大人も楽しめる子供だましでない子供のための映画。いいね〜。 ターザン映画のお気に入りというのはクリストファー・ランバートが主演した「グレイストーク」であったけれど、今作はアニメならではのスピード感とアクションが画面に収まりきれないほどでクラクラしてしまう。そうスピードが凄いのよ。ターザンの動きが凄いのよ。木から木へ飛び移り、幹を疾走し、地を這い、空を飛ぶターザンの動きを追うカメラ。もう〜興奮しっぱなし。そして背景の密林の描写の美しさ、奥行感に圧倒される。 船が難破し、島に流れ着いた家族がたどる過酷な運命、そしてターザンのゴリラの社会での成長を目まぐるしいスピードで描いている冒頭を観ただけで感動の嵐。 育ての親のゴリラのカーラの深い愛情、ターク、象のタントーとの熱い友情、そして人間のジェーンとの出逢いによって変わっていくターザンの苦悩が胸を打つ。見た目の違いはあっても心を通わせることが出来るし、見た目は同じでも裏切られてしまうこともあるってこと。もちろんディズニー印だから笑いがいっぱいあって楽しいのがいい。 アニメだからと敬遠しては損、子供が観るものとバカにしてはダメ。次回は金城武がはまり役のような気がする吹き替え版を観てみようかしら。 |
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ゴージャス(99年香港) 監・脚:ビンセント・コク やっぱりジャッキーはハリウッドよりも香港がお似合い。「ラッシュアワー」は面白かったけれども完全な主演ではなかったし、アクションも物足りなかったから、今までのジャッキーを知っている人にとっては欲求不満になってしまったもの。本作はそんな思いを完全に吹っ飛ばす勢いがあってジャッキー、まだまだいけまっせ〜。 それになんとアクションだけじゃなくてラブラブ度も満点なのがびっくり。恋に悩むジャッキーを観るのは初めてだ。相手役のスー・チーも可憐で可愛いくジャッキーの相手にぴったり(年の差はちょっとあるが)。そしてなんと共演がトニー・レオン、というだけではなくゲイの役で、そこまでやるかアンタ〜って感じで大爆笑。おまけに書いてはいけないあの人、この人、人気者がチョイ役でいっぱい出ているのも楽しい。とは言ってもここらへんは香港映画をよく観ている人でなくてはわからないけどね。今まではジャッキーの映画は他の香港映画と違って出演者が独特なものがあったけれど、これはファンサービス満点で正に“ゴージャス”って感じ。 クライマックスはお約束の格闘家との一騎打ちで、もちろんマジで真剣勝負。カンフー+ボクシング+華麗なアクションで観ているほうが痛いくらい。 そしてなんとジャッキーの映画で泣けてしまうとは思わなかった。恋する中年男というのも彼ぐらいかっこいいと様になるね。 |
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★ジャンヌ・ダルク(99年米) 監・脚:リュック・ベッソン おお〜、かっこいいではないか! ミラ・ジョボビッチ扮するジャンヌが。きれいな人というのはお化粧しなくても、泥だらけになっても、たとえ殴られて顔が変形しても美しいのね〜。監督が惚れるのも分かる。「フィフスエレメント」と比べるとたくましく、そして女らしく成長した彼女がいるもんね。でもあっという間に別れてしまったなんてもったいない...。 歴史物が大の苦手な私でも戦闘シーンの圧倒的な迫力と彼女の存在感の凄さで大興奮であった。甲冑と剣がぶつかり合う音の生々しさや石の玉にフランス軍がはじき飛ばされるシーン、そして彼女の声で何千という兵士が戦いを挑んでいく様は鳥肌が立つくらいに感動的である。 けどその結果として累々と死体が横たわる戦場を見て困惑する彼女が段々と自己の矛盾に気がつき葛藤していく様子はこちらの心も痛くなってくる。 しかし、彼女のことを疎ましく思い始めた王たちの仕打ちはひどいものである。その王を演じたジョン・マルコビッチ、フェイ・ダナウェイ、ジャンヌの魂を導く謎の人物をダスティン・ホフマンという名優が演じて映画に重厚さが出ているのも見どころ十分。 |
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ラスベガスをやっつけろ(98年米) 監・脚:テリー・ギリアム 監督がテリー・ギリアム、ということで期待半分不安半分であった。というのはこの監督の作品とはどうも相性が悪いのみたいなのよ。「未来世紀ブラジル」「バロン」なんてのは最低であったし、他の作品もイマイチ。あっ、でも「12モンキーズ」だけはお気に入りであるな。 71年のラスベガスが舞台で、ヤクでカンペキにいかれたラウルとゴンゾーの二人がラリパッパのしっちゃかめっちゃかのやりたい放題。ってそれだけやんけ〜!そして全編に渡ってジョニー・デップのラリパッパなナレーションがかぶさっているのだけれど、これがやけにうっとうしいのよ、うるさいのよ。これじゃあハリソン・フォードだよ。ストーリーがあるようなないような感じなので狂騒的な一瞬一瞬を笑い倒す映画なのかな〜。爆笑している人もいたけど私にはこの映画の面白さは理解不可能。70年代とクスリにはまっている人が観たら面白いのかしら。でもね、「カラー・オブ・ハート」で真面目な青年役であったトビー・マグワイアの小心者のヒッピーはサイコーに可笑しくて傑作であったよ。 |
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ブレア・ウィッチ・プロジェクト(99年米) 監・脚:ダニエル・マイリック/エドゥアルド・サンチェス アメリカで公開されたときには本当の事だと思って観た人がかなりいたらしいけど、日本ではかなりの情報が入ってきているから、果たしてどうなることやらという感じであった。 ということでこれはホラー映画として観たらつまらないと怒ってしまう人が続出ではないかしら。だって具体的なものはなにも出てこないし、全然怖くはないのだもの。でもぼくは面白かったのよ。それは人間が極限状態に置かれたらどうなるかっていう過程が本物っぽかったから。協力、仲違い、そして不可解な状況に置かれたときの反応、全てが生っぽくて画面に入り込んでしまった。と、同時に彼らはどこまで知らされいたのかという舞台裏を考えながら観るという自分があったのもいと可笑し。虚構と現実、演技と真実のあいまいさが心地よかったりする。 |
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おまけ(ベストな10本、ワーストな3本) 99年は100本強の観賞であった。それほど多くはない中でベストな10本、ワーストな3本を思い起こしてみた。 まずベストな10本は、 で、ワーストな3本は、 |