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監・脚:フランシス・ヴェベール コメディー映画の笑いって国によって全然違うんだよな、と痛切に感じた。というのはフランス産のこの映画で、真後ろの席に座ってたおそらくフランス人の女性が一人で大爆笑で劇場も揺らぐほど。それも何が面白いんだよ〜、ひょっとして笑わなきゃいけないのか、というような気分にさせられることも度々であった。 おバカな連中を集めて晩餐会を開くという悪趣味な男ブロシャンが、招いた天然ボケの客ピニョンに翻弄されるというもので、元々は舞台劇らしくカメラが建物の外に出ることはほとんどない。お人よしなんだけどしばらく一緒にいると神経逆なでされるようなヤツで、身近にいるいるって感じのピニョンのキャラクターが傑作。なにか行動するだけで、イヤしゃべるだけで問題が起こって傷を深くするばかりなんだもの。でもふと冷静になると自分でもこの手のことをやっているのではないかと思って冷汗たらり、なのである。 |
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人が見ていないときにはクジラって気持ち良さそうに空を飛ぶのだ。と信じられちゃうくらいに優雅に美しく、気持ち良さそうに飛翔しているアニメの精緻さに圧倒される。それも何百頭も空を舞っているのだ。おまけにクラシックの曲に合わせて。というのが冒頭に出てきて心と目を奪われてしまうのがディズニーの「ファンタジア2000」。 普段はクラシックなんぞは全く聞いたことがないし、退屈にさえ思えてしまうのであるけれど映像がかぶさってくると、もう夢心地。それもとびきり上質の映像なので尚更。ドナルドダックによるノアの方舟、ニューヨークの街角の風景などがクラシックに合わせて生き生きと描かれるのだけれど、その映像と曲がシンクロする様は素晴らしいとしか言いようがない。まるで先に映像があってそれに合わせて曲を作ったのではないかと錯覚するほどである。 巨大なスクリーンの迫力を楽しめるアイマックスシアターだし、音も良いので気持ち良いことこの上なし。おまけで(?)60年前の前作のミッキーマウスの魔法使いの弟子のお話も観られて大満足であった。 |
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監・脚:トニー・ブイ サイゴンでの人と人の出会い、想い、別れを綴ったもので淡々としているようでありながら、ちょっと情感過多でベタベタな部分もあって、でもそれが必ずしも欠点とはなっていないという不思議な魅力のある映画。 ベトナム女性との間に生まれた娘を探しに戻ってきた復員兵ジェームズ、娼婦ランと貧しいシクロの運転手との恋の行方、商売道具を無くしてしまったストリートチルドレン、蓮の花を売る少女と詩人の不思議な関係などが接するようで接しないでそれぞれの物語を紡いでいる。なのでどれもちょっと中途半端な感じがしちゃうし御都合主義なところも散見。けれどもみんなが何かを求め、探している様子は未来への希望を感じられてほっとする。 近代的なホテルが建つ毎に影の部分が増えるというセリフは痛く胸に残る。 |
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監・出:クリント・イーストウッド いよっ!このエロじじい!ホンマにようやるよ、というのはもちろんクリント・イーストウッドのこと。あのお年でばりばりの現役新聞記者ってのもすごいが、23才の新米女性記者、コンビニの店員等々アンタ女ならだれでもいいんかいって突っ込みたくなるほど、口説きまくるのよ。そしてあろうことか上司の奥さんと浮気までしているといううらやましさ。おまけに娘かと勘違いするほどの妻と、孫よりも幼いんではないかという可愛い娘までいるのだからあきれるばかり。ほとんどこれではコメディーではないかという凄まじさである。シワシワの裸体まで御披露しちゃうもんね。 そんな彼が事故で死んでしまった同僚の事件の後を引き継ぐ。刑執行まであと12時間という死刑囚へのインタビューである。ところが無実だと確信してしまったことから彼の長くて大変な一日が始まるのだ。たったの数時間で死刑を中止させることが出来るのか! よくある話しのような気もするけど、彼のすっとぼけた言動と死刑囚の悲惨な状況が交互に出てきてキッチリとハラハラドキドキさせてくれて、さすがイーストウッドって感じ。ラストは息をするのも忘れるほどの緊張感であった。 しかし、この映画が単館、それも銀座シネパトスでの公開というのはあまりにももったいない。あそこはトイレの匂い(?)と地下鉄の振動があるのであまり好きじゃないのであるよ。 |
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監:マイケル・アプテッド 何と言っても007である。やはりこれは新作が出るたびに観に行かねばならぬ、のである。ということで先行オールナイトへ渋東シネタワーまで行ってきた。先行で満員、というのも珍しいことであるよ。 で、お約束の冒頭のアクションがすごい!特製のスピードボートでのチェイスなんて目がくぎ付け、緊張しすぎて笑っちゃうほど。ボートなのに潜る、地面を走る、飛ぶ、なんてのは朝飯前なんだもの。 いつもあの飄々とした発明おやじのQが後継者をボンドに紹介、そのコードネームが“R”なのが可笑しい。しかしこの作品を最後にQの役者は自動車事故で亡くなっている。なにか予感があったのかも知れない。合掌。 んで冒頭のアクションシーンの興奮が冷めて物語が進んでいくと、どうも気持ちが萎えていく。最大の原因は悪役。あまり強くないし、迫力不足なのだ。物語は石油パイプラインの事業家の大富豪が何者かに殺害さ、その娘エレクトラ、そして今回はMまでも巻き込んでの騒動になるというもの。お金もうけは大事だけれど、なにもアンタそこまでやらなくてもいいじゃんって感じ。そう、やっぱり悪役はお金だけではなくて世界征服、人類皆殺しの野望を抱かなくてはいけないのだ。 デニース・リチャーズが化学者役で出てくるんだけれど、この人あまり頭が良さそうには見えない。でもあの巨大な胸を観賞していられるだけで大満足なのだ。もうちょっとサービスシーンがあっても良かったかも、なんて思ったりして。 それにしても邦題が「ワールド・イズ・ナット・イナフ」てのはあまりにも酷い。私みたいなニッポニア・ニッポンには全く理解できないどころか発音すらできないではないか。といういじめをしておきながらエンディングテーマは日本のバンドが日本語で歌っているのだ。映画会社の宣伝部は一体何を考えているのであろうか。 |