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監:ブライアン・ギブソン しがないコンドーム売りの中年オヤジ。こいつはトニーで70年代に大人気だったハードロックバンドのストレンジ・フルーツのキーボーディストの成れの果て。彼の元にバンドを再結成してフェスティバルに出ないかという話しが舞い込む。そこで昔の仲間を集めるんだけど、もちろんみんな立派なオヤジ。でもさすが元ミュージシャン、今でもみんな「うれしくなるくらいにバカ」なのよ〜。ボーカルのレイだけは細々とミュージシャンを続けているんだけど、結婚式の祝辞で「のってるかい」なんて言い出す始末。その他のメンバーも再結成には乗り気。なんだかんだ言っても結局はお金に困ってるのね。 時々、若いころの映像が出てきて、現在とのあまりのギャップに大笑い。でも、それでも頑張る。とは言ってもブーイングの嵐のライブが続くのね。遂には若者の心をとらえてライブは大成功。観ているわたしも思わずもらい泣き。しかし再び解散の危機が彼らを襲う。 この映画のために作ったという70年代風のハードロックがムチャクチャかっこいい。思わずサントラを買ってしまったよ。その迫真の演技と再結成のばかばかしさはまるでドキュメンタリーを観ているような錯覚に陥ること間違いなし。というよりこの手の話しは現在進行形でゴロゴロしていそう。 でも50にもなってこんな生き方が出来るなんてうらやましいわ〜、マジで憧れちゃう。合言葉はお気楽、おバカ。でも音楽という才能があるから許されること。わたしなんか今までもそしてこれからも地道にコツコツと真面目に仕事をやっていくしかないのであろうな。 |
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監・脚:デビット・クローネンバーグ あのクローネンバーグの久しぶりのオリジナル脚本でどこを切ってもクローネンバーグ印の金太郎飴状態で気持ち悪いのが次第に快感になっていくのよ。近未来のお話でその頃のゲーム好きの人はなんと背中にゲーム用のポートを差し込む穴が開いているのね。この穴がお尻の穴にそっくりで、そこに口付けしたり、クリームを塗ったりとサービス満点。そしてこのポートに差し込むジャックがペニスの先っちょそっくりで、もちろんつばで湿らせてから挿入。んでもってその先に繋がっているゲーム機本体が有機体でなんともなまめかしくてそそられてしまうの。エロチックとは正にこのこと。だからこの映画を観ている間中、自分が段々変態に近づいていくような気がしておしりのあたりがムズムズしてきちゃうのよ。 ゲームを始めると自分は完全にゲーム中の住人となって当りをウロウロとするんだけど、目的やゴールがなかなか見えてこないし、ゲームの中なのにまた別のゲームに入っていったりと、神経を逆なでされているような妙な気分。 スプラッターではないこの独特の内蔵的な映像感覚は癖になりそうでやばいことこの上なし。物悲しいラストも大好き。何かを破壊しても結局は世界は変わらないのよ。全編に漂う欲望と自制の葛藤、わかっちゃいるけどやめられないってのが人間なのね。 わたしは好きだけど、気持ち悪くて観ていられないという人もいそうで、誰にもお薦めというわけにはいかないかも。でもこの監督の「ザ・フライ」が平気な人だったらきっと気に入るはず。 |
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監・脚:エドワード・ズウィック 超豪華な顔合わせ、が裏目に出てしまったのかしら。制作費のほとんどがギャラで吹っ飛んでしまって、テロの場面までお金が回らなかった。そんな気がしてしまった。悲惨なテロの迫力ある映像があればこそ、NYに軍隊が出動するというシリアスな展開も生きてくるはずなのに。なんかとっても地味なのよ〜。 でもデンゼル・ワシントンってかっこいいのよね。アラブ系テロ組織から市民を守ろうとするFBIのテロリズム対策本部長ハバートに扮して大活躍だもの。正義の人を演じたらこの人ほどはまる人はいないのではって感じ。彼の相棒にアラブ系アメリカ人を配したのもドラマに奥行を与えている。 軍服姿がぴしっと決まっているブルース・ウィリスも素敵。けど、権力があるからと言って暴走してはだめよ。東京だったら戦車が我が物顔に走っている環七なんていうことになるんだろうけど、そんなの見たくはないよね。 ということで、もっともっとボカンボカンと派手にNYが燃えてくれたほうが、こちらも燃えられたのに。映画なんだからパァ〜と行こうぜい! |
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監:ブラッド・バード んも〜、好きだわ〜、こういう物語って。知恵と勇気と冒険と愛がいっぱいつまっているのよ。誰かが大人も泣けるロボットアニメって紹介してあったけど、ホントに鼻をズルズルしている人わたしの周りに多数あり。って自分はどうかというともちろんお仲間の代表格ね。 すっごくシンプルなお話で「少年と異生物の友情もの」の王道パターンで、宇宙から落ちてきたロボットが少年と出会うんだけど、そのロボットに軍隊が迫りつつある、というもの。でもその直球勝負がレトロっぽい絵柄と合っているし、なによりその巨大ロボットが愛嬌があっていいのよ。顔は鉄人28号みたいに単なる鉄の塊なんだけどちょっとしたしぐさから泣いたり笑ったりの表情が出ているのね。自分をスーパーマンだと信じちゃうとこなんか愛おしくなっちゃう。怒ったときの顔も素敵。昔、少年だった人にはお勧めしちゃうわ。 けど残念なのは、なぜに東京でやってないの〜。ワーナーマイカルでしかやってないから1時間半もかけて桜木町まで行くのはつらいのよ。 売店でこのロボットのキーホルダーを購入。高さ6センチほどなんだけどとってもよく出来ていて感動。プログラムも絵本のようにハードカバーになっていて、思わず買ってしまったわよ。 |
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監:ジェームズ・フォーリー ちょっと太っても、お歳を召してもチョウ・ユンファってかっこいいのよ〜。やっぱり亜細亜電映王の貫録充分。 ニューヨークのチャイナタウンではそこを仕切るトンという組織と新興勢力ドラゴンとの間に血なまぐさい抗争が毎日繰り返されている。そんなとき15分署のアジア犯罪取締班のチェンの元に白人の刑事ダニエルが配属される。最初はいがみ合っていたけれど、事件を追ううちに信頼しあうようになるという、正に王道のパターンまっしぐら。だけどチェンがけっこうダーティーだったりして、友情か裏切りか、生か死か、という展開がスリリング。信じていた人に裏切られるのって最悪。それまでの自分にも腹が立つものだ。 リアルさを追求している映画なのでチョウ・ユンファのけれん味たっぷりの二丁拳銃や笑っちゃうほどのかっこよさが見られなかったのはちょっと残念だったかな。 |
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監:トニー・ケイ 重たすぎる映画だ。観終ってしばらくは沈黙してしまうほどのラストのあまりにも理不尽な悲しみにはぼう然とするばかり。 父親を黒人に殺されたことから極端な白人至上主義になった兄。そんな彼に感化され過激な言動を取るようになった弟。殺人を犯した兄が三年ぶりに出所してきた日を回想シーンを織り交ぜて描いておりモノクロ映像やスローモーションの手法が効果的に使われている。 その兄をエドワード・ノートンが演じているんだけど、この人カメレオン役者と言ってもいいくらいに今回も全くの別人になり切っている。スキンヘッドに鉤十字の入れ墨で顔つきもすごみがあってマジで怖い。強がってはいるけれど繊細な心を持っている弟を演じるのはエドワード・ファーロングで、この二人を観るだけでも大満足。 「憎しみや怒りからは何も生まれない」というテーマは人種問題を超えて一人ひとりの心に刻み込まれるべきであろう。それに短い人生だもの楽しく愉快に愛がいっぱいで暮らしたいものだ。 黒人を撲殺して逮捕されるときの兄の不敵な笑みは強烈すぎて頭の中からいつまでも消えない。狂信的になると善悪の判断が完全に狂ってしまうのだ。 |