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監:ラッセル・ハルストレム 分かりやすくて、ちょっと感動的。こういう物語ってわたし好きなのよね。堕胎が禁止されていたころのアメリカでのお話し。ホーマーは孤児院育ちで、もらい手がないまま大きくなってしまい院長ウィルバーの分娩と堕胎手術を手伝う毎日。でもまっすぐな性格のため堕胎には反対している。そんな外の世界を全く知らない彼の旅立ち、リンゴ園での仕事を通じての出会い、恋を静かに描いている。 主役のホーマーを演じるT・マグワイアがいいのよ。物静かでありながら芯が通っていて、孤独と好奇心をたたえた眼差しが印象的。始めて海を見たとき、始めて女性を愛したときの表情が忘れられないほど素敵。 そして実の父親以上に彼のことを大事に思っている院長役のマイケル・ケインがアカデミー助演男優賞も納得の素晴らしい演技で、また泣かせてくれちゃうの。 堕胎、近親相姦など重いテーマを扱っていながらも、観終わったあとは爽やかな後味が心地よい。人生自分で道を作っていくんだけれども、自分の仕事、求められいることは大事に考えないとね。 原作は読んでいないけれども15年の歳月を描いた大長編らしい。それを破綻無く一年半に縮めた脚本はりっぱ。と思ったら原作者自らが脚本を書いたんだって。 |
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監:ウォルフガング・ペーターゼン 100年に一度の大嵐に出会った海の男達の壮絶なる自然との戦いを臨場感タップリに描いたものでイヤ、ホンマにこれはすごいでっせ。怒り狂う大自然って感じの大波を観ているとこちらまで全身ずぶぬれになった気分。 ILMのCGマジックは相変わらずすごい。どこがCGでどこがライブなのか全然見分けなんかつきまへんがな。とは言ってもそれと戦う男達の人間ドラマが描ききれていないので、彼らに生き延びて欲しい!という手に汗握る感覚が希薄なのでだんだんしらけてきてしまうのも事実。ヘリコプターで救助に向かう沿岸警備隊の人たちの活躍の方が印象に残ってしまうもんね。 それから事実を元に描いたって言ってるけど、海に出てからの彼らの行動なんて誰も知らないわけじゃない。ということは全くのフィクションやんけ。それもしらけてしまった原因の一つ。 けど冷房の効きすぎた映画館で観ると、外のうだるような熱気をしばし忘れることができて暑気払い映画としてはとってもいいかも。 |
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監:ロブ・ミンコフ か、可愛すぎる...。カワイイモノ大好きな中年おじさん(ちょっとブキミカモ...)としてはそれだけで大満足してしまうのであった。 リトル家に養子となったスチュアートというネズミの物語で、愛あり、友情あり、おまけに冒険もたっぷりあり、ということで誠に楽しい。まるでそこに存在するかのようなスチュアートの造形が素晴らしい。情感タップリの声のマイケル・J・フォックスのおかげもあるけど、その表情の豊かさはCGネズミということを忘れてしまい、感情移入してしまい、思わずもらい泣きをしてしまったほど。 ネズミ、といえば猫。ということで猫も多数出てくるんだけど、みんな芸達者でびっくり。意地悪な猫なのでみんな顔がそれ風なのが妙に愛嬌があっておかしい。それにおしゃべりなのよ。子供がこの映画を観たら「私もしゃべる猫が欲しい〜」と映画館のロビーでひっくり返って泣き叫んでおねだりをすること確実。 |
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監・脚・出:ケビン・スミス 神の怒りに触れ天界を追放された天使が二人。それがチンピラ堕天使コンビのロキとバートルビー。1000年もの間地上に残されてSEXもできずに(なにしろ天使にはアレがない)悶々とした日を過ごしているわけよ。そこへ朗報、ニュージャージにーにある教会の門をくぐれば天界へ戻れるのだと。ところがギッチョン、そんなことされてしまうとこの世界が消滅してしまうのね。キャー、大変ってことでキリストの末裔、悪魔、ストリッパー、預言者等が入り乱れてさあ、どうなるって物語。そしてこの堕天使コンビを人気者のマット・デイモンとベン・アフレックが演じているんだよ。 って書くと「エンド・オブ・デイズ」みたいな超大作かと思うでしょ。でもこれが徹底的におバカな笑いが満載のバチあたり映画なの。なにがバチあたりかって言うと、聖書・宗教をこんなに、ちゃかしちゃっていいのかね〜ってこと。なにしろ教会自らがキリストのポップな像を作って信者獲得キャンペーンを始めてしまうのよ。その他諸々問題発言多数ありなのでキリスト教を信じている人が観たら怒るかも。その責任逃れのテロップが最初に出てきてそれがまた大爆笑。 |
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監:ウェイン・ワン スーザン・サランドン演じるアデルはかなり迷惑なママ、である。楽天的なのはいいけど、あまりにも度が過ぎるので、14才の娘の方がリアリストで賢いくらい。田舎は嫌だとほとんど計画もなしにウィスコンシンからロサンゼルスはビバリーヒルズに引っ越してきてしまう行動力はすごい。 そんな母親に反発する娘を演じるのがナタリー・ポートマン。自分を愛してくれているが故の行動だってのは分かっていてもついつい母親につらくあたってしまうし、一刻も早く自立したいと思っている。とは言ってもとても仲が良い母娘なのが分かってうらやましく思えてきてしまう。これはふたりがうまい!うますぎる!ってこと。サランドンは不器用ながらも娘を愛する気持ちをていねいに説得力十分に演じている。ポートマンも揺らいでいるティーンの複雑な心理を見事に演じているし、相変わらず美しい〜、のよ。もし同じ脚本を日本人の俳優が演じたらサム〜イ映画になっていたかも。 もちろん切ない場面もあるけど、笑えるところがいっぱいあるので観終ったあと爽やかな後味。娘を持つ母親、母親をうざったく思っている娘、が観たら余計に分かる、分かるこの気持ちってことになるんじゃないかしら。 |
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監:チャン・イーモウ 中国のそれはそれは貧しい村にある超貧乏な小学校でのお話し。ってその貧しさが半端じゃないのよ。チョークを買うお金さえ満足に出ないんだもの。でも子供たちはそんな境遇にもめげずに楽しそうに学んでいる。 その学校に代用教師がやって来た。けれどもミンジという少女でなんと13歳。お金のためにこの仕事を引き受けたのはいいけどもちろん教師失格。だけじゃなくて、変な意固地さがあって村長も持て余し気味。これなら自習の方がまだ良さそう。でもある事件がきっかけでミンジと子供たちの心が一つになる。 子供達の表情がとっても素敵なのね。怒っている顔、すねている顔、そしてもちろん笑い顔が気持ち良いのよ。なんと全員が素人なんだって。これだけ自然な表情を撮るためには相当フィルムを回したのであろうな。その中でもホエクーという少年の笑顔がとびっきり素敵なの。顔中口だらけにして笑うと、こちらまでうれしくなってきてしまうほど。 前半はほのぼの路線なんだけど、このホエクーが都会で迷子になってしまい、その表情が一転厳しくなってしまうところは胸を締めつけられる。それをミンジが探しに行くんだけれどもハラハラしっぱなし。猪突猛進過ぎるのだもの。 ということで楽しく、ほのぼので、なおかつ感動的であるというドキュメンタリーを観ているような気分。でもこれからこの子供たちはどうなるのかな〜、と想像する楽しみを奪った最後の字幕は完ぺきに蛇足ではないかしら。 |