No.61(8月28日)


チューブ・テイルズ(99年英)

監:ユアン・マクレガー他
出:レイチェル・ワイズ/ケリー・マクドナルド

ロンドンに地下鉄にまつわる9つのチェーン・ストーリー。どれもが10分に満たない短編で楽しく観られるものばかり。地下鉄で想像上の女性を追い続けるトロンボーン奏者(監督:ユアン・マクレガー)、迷い込んだ小鳥を守ろうとする老人(監督:ジュード・ロウ)、人身事故を目撃してしまった子供の話(監督:ボブ・ホスキンス)などストーリーも監督も多彩。

けど私が短編映画、短編小説に求めるのは意外なラストなので、そういう好みからすると最後の若いカップルが強盗をして地下鉄に逃げ込む話しとユアン監督のがお気に入り。




ハピネス(98年米)

監・脚:トッド・ソロンズ
出:ジェーン・アダム/フィリップ・シーモア・ホフマン/ディラン・ベイカー

いや、もう、不幸のどんづまりの人たちの群像劇。って言っても身につまされすぎて笑えない人もいたりして、逆に泣けてしまうのよ。そいつはフィリップ・シーモア・ホフマン演じるデブで汗っかきのいたずら電話マニアのあんたよ。なんでそんなに情けないのかね〜。隣に住む女性に声もかけられずいたずら電話にはけ口を求める日々。そのあまりにもリアルな描写には唖然。女性にこんな映像を見せちゃって良いのかしら...?っていうか絶対に見て欲しくないゾ。

妻と子供に囲まれて幸せそうに見える精神科医もほとんど変態。かなり危ない性的欲求があるのね。そんな彼が真面目な顔をして子供に教える性教育には大爆笑。

男性陣だけではなくて女性も不幸のどんづまりでは負けていない。特にホフマンの隣に住む肥満女性はすごすぎ。パフェを食べながら淡々と語る話しはホラー映画も真っ青。

一歩間違えていればこの出演者たち並に悲惨な生活を送っていたかも知れないことに気づいてがく然としながら映画館を後にするのであった。




最終絶叫計画(00年米)

監:キーネン・アイボリー・ウェイアンズ
脚・出:ショーン・ウェイアンズ
出:シュリ・オテリ/アンナ・ファリス

笑いと恐怖(?)のパロディーホラーなんだけれども、そのあまりのくだらなさ、お下品さに思わず大爆笑なのであった。

ほんっとにここまでやるかっていうくらいにお下劣。中でもほんものそっくりの男性のペ●ス、金●袋には目が点。よく映倫によるボカシがなかったものだと感心しちゃったよ。

でもメインは最近のホラー、スリラーの徹底的なパロディー。けれどもこれってパロディーって言うのかしら?。元ネタの映画をそのまま再現しているだけなのだもの。だからその映画を知らないと全くクスリとも笑えないという現象が起きてしまい、惨めな気持ちになる可能性あり。「スクリーム」と「ラストサマー」のネタが8割り位だから最低でもその2本(どちらも1作目だけで十分)は観ていないと、なんのこっちゃ〜て意味がわからず怒ってしまうかも。

あとは、小ネタでマトリックス、シックスセンスなど日本でも大ヒットしたものだから大丈夫かな。でもさすがのわたしも「ユージョアルサスペクツ」ネタは気がつかなくて、笑いの渦から取り残されてしまったのであった。クヤシイ...。




リプリー(99年米)

監・脚:アンソニー・ミンゲラ
出:マット・デイモン/ジュード・ロウ/グウィネス・パルトロウ

名作と呼ばれている「太陽がいっぱい」を観ていないわたしは映画ファンとしては失格かも。なのでそれと比べることはできないけれども、ジュード・ロウとマット・デイモンが素晴らしく、満足なのであった。

NYの大富豪に頼まれて伊太利で遊びほうけている息子のディッキーを連れ戻すように依頼された貧乏青年リプリー。でもディッキーのとりこになってしまったリプリーは伊太利で一緒にいることに幸せを感じはじめる。でも思い通りにならない恋につい発作的な行動に出てしまうのであった。

ジュード・ロウがいいのよ。自由気ままに暮らすお金持ちの青年の傲慢さと奔放さを持ちながら、誰をも引きつけるオーラを発しているのね。そんな彼に憧れ、人生を狂わせていく切ない思いと心の奥に潜む暗い影を漂わせたマット・デイモンも素敵。正に男同士の愛の葛藤って感じでゾクゾク。

ただリプリーの犯罪がけっこう場当たり的で頭を使っていないのでサスペンスとしては盛り上がらないのがちょっと残念。そして「太陽がいっぱい」とはまるで結末が違うとの情報あり。




TATARI(99年米)

監:ウィリアム・マローン
出:ジェフリー・ラッシュ/ファムケ・ヤンセン

久しぶりに正統派ホラーを観た気がする。お金もちゃんとかかっているし、なんとジェフリー・ラッシュが主演で(おまけに大怪演!)B級の香りが全然しないところがいいね。もちろんムチャクチャ怖いのよ。

今は朽ち果てた精神病院があって、そこでは以前医者による大量殺人があったところなの。金持ちの考えることはよく分からん。というのはそこで誕生パーティーを開催してしまい、生き残ったら1億円を差し上げようっていう趣向なのだもの。案の定、一人、また一人と殺されていく...。その屋敷自体が恨みがいっぱい詰まった生きている屋敷なのであった。

単なるスプラッターというのはわたしは好きじゃないのよ。よくあるじゃない。無意味に首が飛んだり、血がドバドバ。それに美女の裸のおまけ。あっ、最後のは歓迎だけれど。この映画はヴィジュアルだけじゃなくて心理的にビンビン怖いのよ〜。おまけに精神病院時代の惨劇が効果的に挟まれて陰惨なムードを高めている。

もう上映は終ってしまったので見逃した人はビデオを見るしかないのだけれど(深夜に一人で見ないほうがいいかも)、その時にはエンドロールの最後の最後まで観るように。恐怖の映像があるのであった。




=僕のお気に入りの映画(^0^)
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