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BROTHER(01年日・英) 監・脚:北野武 北野武の映画には久石譲の音楽は欠かせない、ということなんだけど今回はいつまでも心に残るような美旋律を感じられなかったのは残念。 組同士の抗争で日本にいられなくなったヤクザがロサンゼルスにいる弟のところへ身を寄せる。この弟は麻薬のケチな売人になっていたのよ。そしてビートたけし演じるこのヤクザ、いつものように死への恐怖がまるでないのね。そんなもんだから地元のマフィアともめ事を起こしてもなんにも怖いものはなし。いい迷惑なのは弟とその仲間でなんとなく彼についていく結果になるんだけれども、その神風的な行動に巻き込まれる様子は滑稽さと同時に哀れさを感じる。 アメリカまで行ってもキャラクターの造形や映像が何一つ変わっていないのがすごいよね。仁侠の世界での美学を貫く男たちの物語。ちょっとしか出てこないけど渡哲也の迫力もすさまじいし。とは言ってもあまり現実感はなくてダークなファンタジーを観ているような気分になる。 でも本人が主演するこの手の物語にはちょっと飽きちゃったな〜。主役を別の人にして全然違う物語が観たい気がする。 |
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クリムゾン・リバー(00年仏) 監・脚:マチュー・カソヴィッツ 見終っての第一声は「僕ってアタマ悪いのかしら、全然わかんな〜い」。なんか細かいところでつじつまが全然あってないような気がするのだけれど...。 またまた出ました、連続殺人もの。で、死体を見せたり、派手なアクションだけではドキドキしないのよね。やはり、緻密な人間ドラマとなぞ解きでもってグイグイ、そしてジワジワと引っ張ってくれなきゃ。 アルプスのふもとの町でバラバラ殺人を調べているパリの凄腕刑事を演じているのはジャン・レノ。ん〜、相変わらず渋くてかっこいい〜。少女の墓の盗掘事件を調査しているのがヴァンサン・カッセル。若くてガキなのね、って感じが魅力的。で、無関係と思われた二つの事件の共通点とは?というあたりからかなり強引な展開になって、私の頭の中はクエスチョンマークで飽和状態なのであった。 |
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リトル・ダンサー(00年英) 監:スティーブン・ダルトリー 感動作!なのであろうけれど、う〜ん、なぜか冷静に観てしまっている自分に気がついてしまった作品。 イギリスの炭鉱町。11才のビリー少年の母は死んだばかりで、ぼけ気味の祖母と炭坑スト中の父と兄の元で暮らしている。ボクシングの練習中に隣のバレエレッスンに興味を覚えて、父の反対を押し切りバレエに熱中していくビリーの姿を描いたもの。 ぶっきらぼうだけど心優しい先生、頑固おやじがフト見せる優しさ、オカマの友人、味のある祖母の言動、と感動させてくれそうな要素がてんこ盛り。なんだけど、展開がミエミエ、というかどっかで見たキャラクターばかりって感じがしてしまったのよ。 それに音楽。あそこでChildren of revolutionやRondon Callingはないよな〜。ねらいすぎてはずしたって感じ。 でもビリー少年を演じたジェイミー・ベルは美少年ではないけれど、ダンスもうまいし、普通の男の子がちょっと頑張ってみました、っていう雰囲気がとっても良かったよ。 |
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処刑人(99年米・カナダ) 監・脚:トロイ・ダフィー もう何と言ってもウィレム・デフォーのぶっ飛んだ演技に唖然、茫然、んでもって大爆笑。おかまのFBI捜査官を演じていて、あのお姿はあまりにも似合いすぎていて、ほんとは私生活でも?なんて思ってしまうほど。 神の掲示を受けた(と信じている?)兄弟二人が目には目を、ということで悪いヤツラをバッタバッタと殺していく、といういたって単純なストーリー。この兄弟を美形の二人が演じていてカッコいいのよ。仲が良くて、タバコを吸う仕種が同じで、入れ墨も同じ、一緒の部屋で寝起きしているのが平和でほほ笑ましい。だけど拳銃を手にしたらクールで悪人は震え上がるっきゃないの。 女性がからんだりして回り道をすることこもなく、ひたすらアクションとバイオレンスで押しまくってくるのはこりゃ、快感。 でも現実の世界では「目には目を」っていうのは好きじゃないけどね。 |
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★楽園をください(99年米) 監:アン・リー 南北戦争時代の話で、主人公は南軍派のゲリラに参加している若者たち。ということは奴隷制度賛成の側から描いているので始めのころはなんとなく居心地が悪いのね。でも過酷な時代に必死に、傷つきながらも生き抜いていこうとしている人々を丁寧に描いているので、その生き様に共感を覚えていくようになるのよ。さすが、アン・リー監督うまい! それにジェイクを演じるトビー・マグワイアを始めとする若手俳優達のみっちりとした演技がゆっくりとした展開の中で輝いている。戦争を描いていると言っても派手なドンパチの場面はほとんどないので下手な俳優を持ってきたら全てぶち壊しだもん。 後半の奴隷制度賛成のジェイクと元奴隷のダニエルの間に芽生える友情の物語、ジェイクと友人の元恋人との物語は愛、友情、忠誠心などが複雑に絡み合って見ごたえ十分。 世の中が平和になるには暴力では解決しない。個人の平和を望む声が集まらなければ。生まれてくる子供たちには戦争のない世界を見せてあげたいよね。 |
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ふたりの男とひとりの女(00年米) 監・脚:ボビー&ピーター・ファレリー あの大傑作コメディー「メリーに首ったけ」を撮ったファレーリ兄弟が再びジム・キャリーと組んだ!ってことで期待は最高潮。だったのだけれど弾けるような笑いが少なくて不完全燃焼。もちろん十分に面白いのだけれども、もっともっと笑わせてくれ〜、もっともっとパワーを、って感じ。 チャーリーはパトロール警官で街のみんなにもバカにされるくらいに温厚で情けないヤツなのね。ところがある日彼にもう一つの人格が現れるのよ。こいつがイヤミな性格ですぐに切れちゃうの。けど性格が豹変しても体力が伴わないから、やっぱり情けないのが笑える。そんな彼がニューヨークまで女性を護送する役を仰せつかって大騒動の珍道中の始まり、始まり〜。 ジム・キャリーの突発性幼児ギャグとゴム顔だけでも十分おかしいのに加えて、周りのキャラがサイコー。妻と浮気する黒人のこびと、彼の驚異的な頭脳の持ち主の大でぶ息子3人、アルビノのホワイティー(あまりと言えばあまりなあだ名で笑っていいのやら)らが大活躍。彼らの出番を増やしたほうが面白くなったような気もするほど。 エンドロールの最後の最後にお楽しみ映像があるので途中で席を立たないように。 |