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天使のくれた時間(00年アメリカ) 監:ブレッド・ラトナー あの時、ああしていれば、今ごろは全然別の人生が。って思うことは良くあるよね。 大手金融会社の社長の座につくジャックは独身で仕事一筋。クリスマスなんて関係ない。と思って眠りについた彼が目覚めてみると、13年前に別れたはずの恋人が「妻」となって隣に寝ているの。それだけでもびっくりなのに子供二人に犬までが登場。びっくり仰天しているうちにおしめの取り換え、犬の散歩と、次々と難題が降りかかり、そのトホホの奮闘ぶりが笑える。ニコラス・ケイジ久々のコメディーぶりが楽しい。長女にホントのパパじゃないって見破られてしまうのも可笑しい。 妻役のティアも普通の主婦なのに美しくてドキドキ。こんなにきれいならあの時、別れるんじゃなかった〜っていう彼の思いに納得。 でも家庭が一番っていう思いが希薄なわたしはちょっと違和感を覚えたのも事実なのであったよ。 |
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★リトル・ニッキー(00年アメリカ) 監・脚:スティーブン・ブリル
ニッキーは地獄の魔王の三男坊。こいつがいじめられっ子でへヴィメタオタクで、兄貴達に殴られて顔がゆがんでるの。ってこの顔で最後まで通してしまうバカバカしさ。好き!んで兄貴二人が反乱を起こしてパパの命が風前の灯、正に消え入る寸前。パパを助けるために兄貴達を追って初めての地上へ大冒険となるのだ。 アダムの大ボケに付き合った出演者も豪華で、みんな楽しそうに演じていて気持ち良い。ステージでコウモリを食したという伝説を持つオジー・オズボーンも出番は少ないながら重要な役で出ていてそれが大爆笑で拍手喝采。でも影の主役はしゃべるブルドックビーフィで、一回笑うとCG代がなんと2万ドルという噂。ボケ倒す出演者に対抗して唯一のツッコミキャラでおまけに字幕の大阪弁がナイス。 と、こんなにくだらない映画に巨額の製作費。映画は芸術だ!って思っている人以外には超おススメ。 |
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★ベティ・サイズモア(00年米) 監:ニール・ラビュート 前半あまりおもしろくなくて残念、と思っていたら後半グングン加速度的に良くなってきて観終わった後は大満足。 田舎町でウェイトレスのベティは夫が殺されるのを目撃。ところがショックのあまり人気のTVドラマの世界に逃避、現実と思い込んでしまい、私は看護婦で元婚約者の医師デイヴィット(ドラマの主人公)に逢いに行かなければ、と思い込んでとんでもない行動を起こすのよ。そしてハリウッドで一悶着も二悶着も起こしているベティに殺し屋コンビの魔の手が迫る。 ベティの猪突猛進ぶりが危なっかしいのと同時に笑える。善良だけどちょっと足りないベティをレネー・ゼルウィガーが魅力的に演じて魅力的。でこの殺し屋なかなかユニークなやつで彼女を追いかけるうちに理想化してしまうのね。そしてベティに「君は一人で生きられる。自分を大切に」なんて含蓄のあるお言葉をのたまっちゃうのよ。で、そんな変な殺し屋役にモーガン・フリーマンがぴったり。 自立を目指す女性が観たら元気百倍出ること間違いなし。 |
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ガン・シャイ(00年米) 監・脚:エリック・ブレイクニー
なんちゅうのかね〜。演出がモタモタしていて笑えないのだよね。それにこれってホントに脚本があったの?撮りながらストーリー考えたんとちゃうかいな。特にラストのあまりのご都合主義にはびっくり。ということでわたしは残念ながらのれなかった。 |
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★ギター弾きの恋(00年米) 監・脚・出:ウディ・アレン
天才なのだけれども、自ら認める身勝手なやつで泣かせた女は数知れず。おまけに酔って演奏はすっぽかすなんて日常茶飯事。けど口のきけない娘と出会い、同棲を始めるのね。この女性が素晴らしいのよ。全身で彼のことを受け止めるのね。その表情が素晴らしい。クルクルと動く大きな瞳も魅力的。全身で彼を信頼、愛している姿が可愛いのよ〜、とかなり興奮気味。そうそう、食べているときの幸せそうな顔。間近で眺めていたいな〜。 けどやっぱりこいつはどこまでも身勝手。そんなことしちゃあかんよ〜。もう、ほんとうに〜。 シンプルなストーリーと素敵な音楽、軽妙な笑いがいっぱい、そしてラストはしんみり。観終わったばかりなのにまた観たくなってしまった。 |
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ハンニバル(00年アメリカ) 監:リドリー・スコット
監督がリドリー・スコットということで光と闇を強調した映像、素晴らしいロケが見事だし、アンソニーとジュリアンの演技も素晴らしいと全てが最高。だけどあまり後味がよろしくない。ホラーマニアがひっそりと観るようなものを無理やり表に引っ張り出したみたい。 ラストのクレジットでゲイリー・オールドマンの名前を見つけてびっくり。どこに出ていたの?と思って雑誌を読んでみたらなんと素顔が全く見えない特殊メーキャップバリバリの役。さすがカメレオン俳優、これは一見の価値あり。それから気持ち悪いけどラストのVFXの素晴らしさ、これも必見。 |
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トラフィック(00年アメリカ) 監:スティーブン・ソダーバーグ
アメリカとメキシコの間に張り巡らされた巨大麻薬組織をぶっつぶせっていうことだけど、麻薬問題はひじょうに根が深く、簡単には話がつかないってのが実感できる。メキシコのティファナでの麻薬摘発の刑事の奮闘と挫折、サンディエゴで密輸業者として摘発された企業化の妻の転落、ワシントンで麻薬取り締まり局の最高責任者となった判事の現実と理想のギャップ。どれもそれぞれ別々の映画にしても成立しそうなてんこ盛りの内容。どの話にしても過剰な心理描写にまで入っていかずにカメラの視点も一歩引いていて、まるでドキュメンタリーを観ているような緊張感がある。 高校生の麻薬パーティーなどの描写があるけど日本でも遅かれ早かれこの映画と同じような状況に陥ってしまうのかしら。 なにか面白い事ないか、暇を持て余していて何をしたらいいか分からない、なんて人にはちょっとのお金で快楽とスリルが手に入るドラッグって魅力なんだろうな〜。でもそんなことで一生を台無しにしたくない、という極めて常識的で臆病で保守的な私です。それにそんな非生産的なことに時間を費やすほど人生は長くないのだよ。 |
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スターリングラード(01年アメリカ・ドイツ・イギリス・アイルランド) 監・脚:ジャン・ジャック・アノー 冒頭15分のスターリングラードでの戦闘シーンはトリハダ物のすさまじさ。ドイツ軍に向かっていくのに、銃は二人に一丁、あぶれたもう一人は銃弾だけ持って突撃していくという決死隊、というより無駄死にしに行くようなもの。そして退却しようとすると逃亡兵阻止のための味方の銃弾が待ち受けているという、行っても地獄帰っても地獄。なんか戦争って哀しいな〜。 その突撃隊の中にヴァシリがいた。彼はライフルを持てば百発百中。そんな彼の腕が認められスナイパーとして活躍、と同時にプロパガンダに利用され、英雄に仕立てられてしまう。実在の人物で一説によると400人以上を殺害したんだって。息をするのも忘れるくらいにスクリーンにくぎ付け状態。 というふうに最後まで硬派で通してくれれば良かったのに、後半は恋の三角関係が話の緊張感をブツッ、ブツッと切り刻んじゃうのよ。スナイパーヴァシリのジュード・ロウの素晴らしい演技に酔いしれ、ボブ・ホスキンスの氷よりも冷たいド迫力の眼光におびえ、市街戦の恐ろしいまでの描写にうなされ、と見どころ満載なのに、ちょっと残念。それにバックに常に流れている感動の音楽がうざったいのよ。 と、文句を言いつつも戦争の恐ろしさ、むなしさを体験できる素晴らしい映画。 |