No.81(11月5日)


タイガーランド(00年アメリカ)

監:ジョエル・シューマカー
脚:ロス・クラヴァン/マイケル・マグルーザー
出:コリン・ファレル/マシュー・デイヴィス/クリフトン・コリンズJr./トーマス・ゲイリー

ベトナム戦争の最中の新兵の訓練の様子を描いたものだけれど、過酷、狂気、もちろん男だけ。そこに10分間いるだけで私だったら正気を失っているか、命を失っているかのどちらかであろう。そんな世界がざらついた質感で容赦なく描かれてマジに怖い。

体制となじめない反抗的な二等兵ボズがすごく魅力的に描かれている。もちろん戦争であるから人殺しをしなくてはならないのであるが、そんな中でも人間性を失おうとしない。そして事あるごとに上官とぶつかるほどに仲間からは信頼されていく。単なる自分勝手なやつとは違う大きさ、情熱が感じられる。そんなボズを見事に演じたファレルがいいのよ。その他の出演者も全然知らないので変な先入観なしで観られたもの良かった。

殺伐とした世界の中にすがすがしさが感じられるラストには深く考えさせられる。




モンキーボーン(01年アメリカ)

監:ヘンリー・セリック
出:ブレンダン・フレイザー/ブリジット・フォンダ/ウーピー・ゴールドバーグ

東京ファンタスティック映画祭にて鑑賞。
ビデオ発売のみでスクリーンで観られるのは今回だけ、ということだったのに急きょ公開が決まったとのこと。ん〜、だったらその時でも良かったかも。
けどとても面白かったので12月中旬の公開時には是非ご覧下さいな。ブレンダン・フレイザーが主演でブリジット・フォンダ、ウーピー・ゴールドバーグも出ているという豪華さだしね。

人気漫画家が車の事故で昏睡状態に陥るのね。で、目が覚めたと思ったら、そこは地獄の一歩手前の悪夢のファンタジーワールド。そのシュールな世界を紹介する前半はCGや特殊メイクに負けちゃってギャグがぬるくてイマイチ。でも後半どんどんギャグのスピードが増して、死体も踊りだすほどの大爆笑の嵐になるの。やっぱりコメディーは体を使わなけりゃあきまへんな。




トゥームレイダー(01年アメリカ)

監:サイモン・ウェスト
脚:パトリック・マセット/ジョン・ジンマン
出:アンジェリーナー・ジョリー/ジョン・ヴォイト/イアン・グレン

ララ・クラフトを演じるジョリーだけを拝む映画、かな。出てくる女性は彼女一人、タイトなTシャツにショートパンツで胸にパッドを入れてポヨヨン、ポヨヨンで大暴れのアクションを演じて、それだけで満足できちゃうもの。そしてあのタラコのような唇にもクラクラ。ホンットにかっこいのよ〜。これでストーリーが良ければ満点なのに。危機、また危機の割にはスリルが感じられないのは脚本のせい?CGのせい?最近CGばかりのアクションに興奮しないのは年のせい?

続編を撮るとのことなので、そっちに期待!




クイーン・コング(76年イタリア・イギリス)

監・脚:フランク・アグラマ
脚:ロン・ドブリン
出:ロビン・アスクイズ/ルーラ・レンスカ

あまりのくだらなさに笑う気も失せてしまうほど。超チープな特撮と広川太一郎らの日本語吹き替えがそれを助長させて、もう空前絶後の珍品映画かも。

タイトルから分かるようにキングコングのパロディーだけど本編を観てるより裏話の方が面白そう。なぜにこの映画が撮られたか。なぜに今ごろ日本で公開されたのか。なぜに吹き替え版だけなのか。などなど、考え始めたら気になって眠れそうにない。

とけなしたけど、それなりに楽しんでたわたしなのであった。

そういえば本家本元のキングコング2も相当な珍品映画だったな〜。




ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド(99年アメリカ)

監:ジョージ・A・ロメロ
脚:ジョン・A・ルッソー
出:デュラン・ジョーンズ

遥か昔に観たきりで覚えていないので、ほとんど初見と変わらずオリジナルとどこが変わっているのかはちょっと不明。発掘されたネガを元に衝撃の新エンディングが加わったらしいのだが。

これは名作、さすが本家本元。ゾンビ映画だけれど根底にあるテーマは、人種差別や恐怖の最中の人間のエゴ。それがモノクロ映像とショッキングなシーンで強調されて観るものを打ち負かす。ただ単に驚かすだけのホラー、CGだけが売り物の映画とはまるで志が違うのよね。

ゾンビ達に囲まれてしまった一軒の家。その中には直前に兄を殺されてしまった女性、黒人青年、3人家族、若いカップルが逃げ込んでいる。団結して窮地を脱しなければいけなのに、たったそれだけの人数ですら統一がとれず、自ら崩壊していく様が克明に描かれていく。ゾンビよりも怖いわ。

マイケル・ジャクソンの「スリラー」のビデオクリップが見られる人なら大丈夫なくらいのゲロゲロ度なので、ホラーが苦手な人も是非ご覧あそばせ。




ブリジッド・ジョーンズの日記(01年アメリカ)

監:シャロン・マグワイア
脚:ヘレン・フィールディング/アンドリュー・デイヴィス
出:レネー・ゼルウィガー/ヒュー・グラント/コリン・ファース

誰もが驚くゼルウィガーのお姿。ポヨポヨ、ムチムチでお肉が余ってる〜。この映画のために6kg太ったとのことで、たったの6kgでこうなってしまうのだから女性が1kgでも痩せたいという心理が良くわかるわ。

んでゼルウィガー演じるブリジットは独身で恋人もおらず、親や親戚やからは「早く結婚しろ」とチクチク。「ほっといてよ」と言いながらも内心では焦っている様は男でも同じだね。まあ、そんなブリジッドの恋と仕事の頑張りとお見事なずっこけを爆笑とともに見せてくれるのだけれど、ゼルウィガーの自然体な演技がとってもキュート。何度恥をかいても笑い飛ばしていく様子に共感しちゃう。

ブリジットの恋のお相手となるヒュー・グラントが傑作。彼女に急接近する中年プレイボーイの卑劣さと情けなさがにじみ出ていて大笑い。「女性の敵」という自分の今までの役のセルフパロディーっぽいところが泣けてくるじゃありませんか。





スコア(01年アメリカ)

監:フランク・オズ
脚:カリオ・サレム/レム・ドプス
出:ロバート・デ・ニーロ/エドワード・ノートンマーロン・ブランド

デ・ニーロ、ノートン、マーロン・ブランドの豪華共演。とはいっても、ん〜、M・ブランドが問題かな〜。出番は多くはないのだけれど妙に軽い芝居と、とっても重そうな体重が完全に浮いているのよ。それ以外はあとの二人の静かに熱く繰り広げられる駆け引きにしびれっぱなしでとっても面白かったわ。

冒頭ニック(デ・ニーロ)の金庫破りのシーンにドキドキ。さすがデ・ニーロって感じ。彼は引退を考えているのだけれどジャック(ノートン)からでかい仕事を持ちかけられる。即席のコンビだけあって最初からウマがあわないうちに計画だけはどんどん進んでいく。昔気質のニックと手段を選ばないジャックの緊張感あふれる新旧の対決が先の読めない展開と相まってじつに、スリリング。

カーチェイスやカンフーアクション、細かく刻まれた編集などがない分、リアルな重量感があってじっくり観られ、ちょっと大人の雰囲気。




=僕のお気に入りの映画(^0^)
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