No.83(12月17日)


アクシデンタルスパイ(01年香港)

監:テディ・チャン
脚:アイヴィー・ホー
出:ジャッキー・チェン/ビビアン・スー/キム・ミン

舞台が香港から外国に移り、国際的な陰謀に巻き込まれるというストーリーは、最近のジャッキーの香港産ではお馴染み。けれどもハリウッド制よりずっと面白いのよ〜。やっぱりジャッキーは「香港で主演」じゃなきゃ。それにビビアン・スーが可愛いの。なのにあんまり活躍しなくて残念。(雑誌のグラビアでしか見たことがなかったので動く彼女を見たのは初めて)

ジャッキーは大掛かりな超絶アクションとコミカルな小技のちりばめ方が相変わらずうまい。敵から追われて裸で町を逃げ回る際にいろんな物で前と後ろを隠しながらのアクションは大笑いすると同時にそのリズミカルで絶妙な動きに感心。(ラッシュアワー2でも裸で逃げる場面があったけど新聞で隠してただけだった)最後の逃げ切るときはキートンの「探偵学入門」を思わせる仕掛けでニンマリ。

そしてラストは橋からの落下の大技で締めくくられ大満足。いつもながら「お願い死なないで〜」と叫んじゃったわ。だってもうすぐ50才だよ。

でも、なぜか小さな映画館でのひっそりと地味な公開。宣伝もほとんどしてないし。ハリーポッターに押されてしまったのだね。それとも炭素菌がらみ?




ブレス・ザ・チャイルド(00年アメリカ)

監:チャック・ラッセル
脚:トム・リックマン/クリフォード・グリーン/エレン・グリーン
出:キム・ベイシンガー/ホーリストン・コールマン/ジミー・スミッツ

キム・ベイシンガーがこんな映画に出るとは...。でも正しいB級映画という趣でわたしは好き。

ジャンキーな妹が置いていった赤ちゃんも今では6才の女の子に成長し、面倒をみてきたマギーは我が子のように可愛がっている。6才の子供の連続殺人事件が起こる中、妹が突然現れてその女の子コーディーを連れ去ってしまう。マギーはコーディーを探すうちに邪悪な陰謀に巻き込まれていく。

キリスト教的なオカルト映画って日本人にはイマイチその怖さが分かりにくかったりするんだけど、これは日常的な恐怖やサスペンス的な味付けが功を奏して真剣に観てしまった。でもダークな雰囲気が良いだけにCGの使い過ぎは大いなるマイナス。あんなものや、こんなものを無理やり画面に登場させることはなかったのではないかしら。逆に「今更こんなものを観せられてもな〜」と興ざめした部分多々あり。

ゲスト的な扱いではあるけれど、クリスティーナ・リッチ、イアン・ホルムが出てくるのね。特にクリスティーナの厚底ブーツと黒服はなかなかにおいしい。




メメント(00年アメリカ)

監・脚:クリストファー・ノーラン
出:ガイ・ピアース/キャリー・アン・モス/ジョー・パントリアーノ

妻を殺された男。事件以前のことは覚えているけれど、その時のショックが原因で今は10分間の記憶しか持てなくなっている。わたしも24時間前のことはほとんどきれいさっぱり忘れているので身につまされてしまった。

で、記憶の変わりに自らの体に入れ墨を彫り、ポラロイドで記録を撮りながら殺人犯を追う男を描いているのだけれど、これが時間軸が複雑で巧妙に入り組んでいるため、記憶のない主人公と同じような気持ちになって緊張感バリバリ。味方だと思っていた人物が10数分前は彼をだましていることがわかったり、気がついたら死体が転がっていたりと一瞬も気が抜けない。この反復映像と記憶リセット男の行動で自分の記憶まで試されることになるのだ。

そしてラストがあまりに悲しい。彼は殺人犯を永遠に追い続けることでしか生きることができないのだ。

この複雑な構成を整理するためにもう一回観に行こうかしら。




ハリーポッターと賢者の石(01年アメリカ)

監:クリス・コロンバス
脚:スティーブ・クローブス
出:ダニエル・ラドクリフ/ルパート・グリント/エマ・ワトソン

巷では面白いと大評判で大ヒット、なのだけれどわたしはガッカリだったわ〜。それに友人達も面白いと言っている人が一人もいない...。う〜む、みんなへそ曲がりばかりなのであろうか。それに2時間半っていうのは長すぎないかな。特にお子様にはつらいと思うけど。

ファーストシーンは神秘的でワクワクしたんだけど、その後はひたすら物語を追っているだけで高揚感、緊張感がまるで感じられないのよ。エピソードが多すぎて消化不良って感じ。特に中盤のハイライトの球技大会は観てるのつらかった。CGだけで処理してるからスリルとスピード感が全然ないの。これがワイヤーでのライブアクションだったら手に汗握ったかも。

ハリー少年が集団生活の中で愛や友情を知り人間的に成長していくということではないし、それに優等生だから難なく魔法を使えてしまうのもつまらないわ。でもハリーを演じたダニエル君は利発そうで可愛いね。それからあの白いフクロウがかっこいいの。もっと活躍してほしかったわ。




赤い橋の下のぬるい水(01年日本)

監・脚:今村昌平
出:役所広司/清水美紗/倍賞美津子

SEXをすると「潮を吹く」女性。それも半端な量ではなくて、おそらくバケツに数杯分?そんなアホな〜って思いながらも笑えて楽しい。

リストラされ暇な陽介は能登半島の田舎町にたどり着き、そこでその女性サエコと出会う。体に水がたまっているもんだから出会っていきなり陽介に体を開いちゃう。とは言っても清水美紗のヌードが拝めるわけではなく、全裸で頑張っているのは役所広司の方。その後恋人となったサエコの「水」を抜くために彼女の元へ全力で走る姿が滑稽でいながら可愛い。

際どい題材ながら、共演者や二人の会話からユーモアと軽みがあって、それでいて観終わった後、あ〜人生っていいね、って思えるのが良いね。監督74才にしてこの助平さ。わたしも見習わなくっちゃ(?)




Needing you(00年香港)

監:ジョニー・トゥ/ワイ・カーファイ
出:サミー・チェン/アンディー・ラウ
なにをやってもドジばかりのOLキンキーとちょっとハンサムな上司アンディとのドタバタな恋を描くラブコメ。ダメOLな割りには仕事に頑張っちゃたり、不実な彼に悩む姿がキュートなサミーはキンキー役にぴったり。それにアンディも寡黙なヒーロー役とは全く違う面が観られて楽しい。気になるキンキーにいいところを見せようと思ってバイクに挑戦する姿は涙なくしては観られない。

けれども香港映画のお約束通りにラストに向かって破綻していっちゃうんだよね。キンキーを恋するあまり実力行使に出た青年実業家はいったいどうなっちゃたのよ〜。気になるじゃない。




ムーラン・ルージュ(01年アメリカ)

監・脚:バズ・ラーマン
脚:クレイグ・ピアース
出:ニコール・キッドマン/ユアン・マクレガー/ジョン・レグイザモ/ジム・ブロードベント

予告編を観て想像していたのは、ちょっと暗くて淫靡な悲恋の物語。だったのだけれどもこれってミュージカル、おまけにコメディーだったのね。もちろん劇作家と踊り子の悲恋も涙を誘うけれども、豪華絢爛でにぎやかで楽しくてニコニコしちゃう。まずオープニングが秀逸。スクリーン上の赤い緞帳が上がるとそこに映っているのは...、おっとしゃべり過ぎは良くないね、実際に観て大いに楽しんでほしいわ。

1989年の物語なのに誰もが知っているビートルズ、エルトン・ジョン、T-レックス等々が効果的に使われているのがゴキゲンで思わず一緒に口ずさんでしまう。 特にマドンナの「Like a Virgin」の不気味バージョンには大爆笑。でも誰が歌っていたか、曲名は何だっかたを思い出せないのは年のせい?だとしたら悲しいわ〜。DVDが出たら全ての曲を確認しなくちゃ気が済まないじゃない。

ユアンとニコールの歌のうまさにびっくり。ニコールは相変わらずまばゆいばかりの美しさ、ユアンも純情な青年を好演。一緒に「ユア・ソング」をデュエットするシーンは素敵よ〜。そしてその二人を映えさせるのが極彩色にいろどられたクラブの舞台や控室など。ラストの豪華なショーもドハデでこれは是非とも大画面で観てほしいわ。




ポワゾン(01年アメリカ)

監・脚:マイケル・クリストファー
出:アントニオ・バンデラス/アンジェリーナ・ジョリー

いきなりアンジェリーナのあのタラコのようなぽってりした唇のドアップで始まり、その後も何度も。普通なら欠点になりかねないあの唇、でも肉感的で魅力なのよね。それに文通相手に初めて逢って「こんな美人でいいかしら」なんて言ってしまうのよ。それがイヤミに聞こえないからうらやましい。

舞台は19世紀後半のキューバ。コーヒー園の社長のルイスは文通相手のジュリアと結婚する。彼は全てを捧げるほど彼女に溺れちゃう。そしてここで濡れ場、となるのだけれど最初は女性の裸の胸しか映らないのでボディーダブルかと思ったら、なんとアンジェリーナ、バンデラスとも全裸でのめくるめく官能のシーンの連続。まさかアンジェリーナがあそこまで見せてくれるとは、驚きだわ。

平和で満ち足りた日が続くはずだったのに、突然彼女がルイスの財産を持って消えちゃうのよ。裏切られたと頭では理解していても未練たっぷりで彼女を追い求めてしまう姿は哀れ。そう、わたしも何度も女には泣かされたわ〜。でも現実では逃げた女を追いかけてもろくなことにはならないのよね。サメザメ...。




=僕のお気に入りの映画(^0^)
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