No.89(4月23日)


ドメスティック・フィアー(01年アメリカ)

監:ハロルド・ベッカー
脚:ルイス・コリック
出:ジョン・トラボルタ/ヴィンス・ボーン/テリー・ポロ

警察にも目をつけられてしまう嘘つき少年のダニーは問題児。彼が殺人を目撃する。その犯人はなんと、母の再婚相手。もちろん警察は信じないし、母親も相手にしてくれない。そんな彼を信じるのは元の父親だけなのだ。

サスペンス映画で数々の仕掛けがあるのにドキドキ感が盛り上がらないのよね〜。それに警察がおバカすぎるのもしらけちゃう。一般人がちょっと調べて分かることをなぜ分からない。

ダニーを演じたマシュー君はちょっと可愛いかな。今後活躍しそう。




活きる(94年中国)

監:チャン・イーモウ
脚:ユイ・ホア/ルー・ウェイ
出:コン・リー/グォ・ヨー/ニウ・ベン

さすがコン・リーとチャン・イーモウのコンビ。なぜこんなにも素晴らしい作品が今まで上映されなかったのか不思議。地味といえば地味だけどね。

40年代から60年代の中国の激動の歴史に翻弄された一家の壮大なドラマ。悲壮なだけではなくて哀しみの後にフッとユーモラスな場面があったりして、人間の強さとしたたかさが感じられていいのよ。このドラマに現実味を与えているのは夫婦役の二人。特にダメ亭主をささえながら中国の大地にしっかりと立っている気丈な母のコン・リーの魅力的なこと。貧乏でもほこりにまみれていても美しさがにじみ出ている。妻がしっかりしているから、亭主もなんとか生きていけたのよね。感謝しなけりゃ。




アニマル・マン(01年アメリカ)

監:ルーク・グリーンフィールド
出:ロブ・シュナイダー/コリーン・ハスケル/ガイ・トリー

誰にでもヒーロー願望ってあるけど、こんなヒーローにはちょっとなりたくないな。いろんな動物の内臓を集めてお腹に入れちゃったもんだから、ついつい条件反射で動物の癖が出ちゃうの。公園でフリスビーを見れば犬よりも早く飛びついちゃうし、馬と競走して勝ったり、思わず全身を猫みたいに舐めはじめたりと、もう爆笑とひんしゅくの嵐。特にイルカの直立背面泳ぎは必見の妙技。

この主人公はダメ警官で同僚はもちろん、子供にまで馬鹿にされる始末。だからそんな寄せ集めの身体でもヒーローになれたってことで、満足、かな。可愛い恋人までできちゃうし。

ロブ・シュナイダーの身体をつかったトコトンおバカなお話で大笑いして大満足。




シッピング・ニュース(01年アメリカ)

監:ラッセル・ハルストレム
脚:ロバート・ネルスン・ジェイコブス
出:ケビン・スペイシー/ジュリアン・ムーア/ケイト・ブランシェット

どんなにダメ男でも出会う女性によってはいくらでも変わるのね〜、という映画(ちょっと違うか?)。気力も魅力もまるでない男がひょんなことから美しい女性と結婚することになって、生活は一変。頑張っちゃうし、子供までできちゃう。でも、やっぱり妻に逃げられちゃうのよね。そして失意の彼は伯母と娘と共に一族の故郷に帰り、新聞記者として働き始める。

この欲望のままに生きる女性を演じているのがケイト・ブランシェットで、どんな役でもなりきっちゃうのね。こんな妖艶な女性だったらわたしも絞り取られてもいいかも。

まあ、そこからも波乱万丈の物語が語られるのだけれども、ちょっとエピソード詰め込みすぎ。過去のしがらみ、自然との触れ合い、もちろん恋愛も。それに話しをつくり過ぎじゃないかしら。村人から追われて家にロープをつけて引っ張っていく場面ではキートンの映画を思いだして笑ってしまったよ(失礼...)。




光の旅人(01年アメリカ)

監:イアン・ソフトリー
脚:チャールズ・リーヴィット
出:ケビン・スペイシー/ジェフ・ブリッジス/メアリー・マコーマック

自らK-PAX星人と名のるだけあってかなり変なヤツ。バナナを皮ごと食ったり、犬と話したり。そんな彼だから精神病院に連れられてきちゃうの。そしてそこの精神科医パウエルや患者達との交流が描かれていくのだ。

K-PAX星人プロートが本当にそうなのか、それともただの妄想癖のある単なる変人なのかをパウエルが突き止めようとする様はスリリングだし、その真摯な取り組みが共感を呼ぶ。とは言っても彼は宇宙人だなんて全く信じてないのだけれど。

ちょっと不満なのは家族というテーマにこだわりすぎたのと真面目すぎ、ってことかしら。もうちょっと笑えるところが欲しかったな。それにあと30分くらい長くなってもいいから、患者達とプロートの交流を丁寧に描いて欲しかった。そうでないのでラストが唐突に感じられてしまったよ。

でもこういうファンタジーって好きなのよね。ちょっとだけ幸せで優しくなった気分。

そうそう、長〜いエンドロールの終りにも映像があるので最後の最後まで席を立たないように。




=僕のお気に入りの映画(^0^)
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