No.95(9月2日)


天国の口、終わりの楽園。(01年メキシコ)

監・脚:アルフォンソ・キュアロン
脚:カルロス・キュアロン
出:ガエル・ガルシア・ベルナル/ディエゴ・ルナ/マリベル・ベルドゥー

メキシコ版ひと夏の経験、俺達オトナになっちまったぜという物語。映画が始まったと思ったらいきなりセックスの場面でおまけにボカシの嵐。今どきこんなんあるんだ〜ってことで笑ってしまった。

頭にあるのはドラッグとセックスのことばかりの悪ガキ二人と人妻ルイサが天国の口という海岸へ向かうロード・ムービー。車の中の会話もセックス、下ネタオンパレードで、観ているほうは飽きるというか疲れるというか。そんなもん聞いていてもオジサンはおもろうないわい。頻繁に入るナレーションもうざったい。それにナレーションに入る前に一瞬音の空白があるのね。これが意外と耳障りなの。

いつまで同じようなシーン、セリフが続くのかな〜、途中で出ちゃおうかな〜、って思っているとやっと海岸へ到着。この海岸の美しさに救われたって感じ。

そしてラストでルイサのその後が語られるのだけれど、あまりの唐突さに唖然。前振りも何にもなしでそりゃ、ないんじゃない。




チョコレート(01年アメリカ)

監:マーク・フォスター
脚:ミロ・アディカ/ウィル・ロコス
出:ビリー・ボブ・ソーントン/ハル・ベリー

なんか殺伐としてそれに3人ともファザコンぎみの男だけの3世代の家族。男親の力が強すぎるというのも良くないのか。さらに祖父と父親は人種差別主義で環境悪すぎ。と思っていたらこの2人の目の前で息子が死んでしまう。で、この父親が物語の主人公で元々孤独で寡黙であったのにさらに深い絶望にとらわれてしまう。そんな彼の前に死刑囚の夫と愛する息子を続けて失った黒人女性が現れ、二人は心を通いあわせていく。

二人の孤独と出逢い、ためらいなどが丁寧に静かに描かれていてそんな偶然がある訳ないじゃんってところもあまり気にならない。これはソーントンの確かな存在感があったからこそ。ヘタな人が演じていたらソフトポルノ的な愛の物語になっていた可能性大。二人の心の中を表すような引きぎみのカメラも効果的。

ラストも印象的でこれからの二人の人生を想像してしまった。

ストーリーとは全然関係ないけどハル・ベリーのおしりの入れ墨って本物かしら。オシリの割れ目までしっかり食い込んでいて思わず目がくぎ付け。




海辺の家(01年アメリカ)

監:アーウィン・ウィンクラー
脚:マーク・アンドラス
出:ケビン・クライン/ヘイデン・クリステン/クリスティン・スコット・トーマス

テーマは愛。そして父と子の絆、夫婦の絆の物語。っていうとクサくて引いちゃうけど、ケビン・クラインの自然で主人公の人生を感じさせる確かな演技と、ヘイデン・クリステンの瑞々しい演技のカラミだけでもう、全てを許しちゃう。それに感動の持っていき方がさりげなくてうまい。思わず泣いてしまった自分に気づいたりして。でもマリリン・マンソン好きのいかにもな不良の様子には笑っちゃう。16歳でこの程度のワルなら可愛いほうかも。

ジョージは建築事務所のデザイナーで、ガンで余命数カ月と宣告される。そこで一番気掛かりなのは別れた妻との間にでき、今は16歳に成長した息子。自分は恨まれちゃってるのね。そこで最後の夏休みに息子と一緒に家を建てる決意をするのだ。

で、ストーリー的には思った通りに進んでいくんだけど、なにげないユーモア、周囲の騒動などが楽しくて映画に引き込まれ、そして最後に感動と共に自分のことも振り返ってみちゃうということでいいもん観たな〜って感じ。




スチュアート・リトル2(02年アメリカ)

監:ロブ・ミンコフ
脚:ブルース・ジョエル・ルービン
出:マイケル・J・フォックス(声)/ジーナ・デイヴィス/ヒュー・ローリー

こんなに面白い映画を観ることのできた子供は幸せ。って子供以上に楽しんでしまったわたしってひょっとして精神年齢5才児なみ?でも帰りのエレベーターの中でおじいちゃん二人が「面白かったですね〜」としみじみ語っていたから大人でも十分楽しめること確実。

家族はみんな良くしてくれるんだけど最近ちょっと疎外感を味わっているスチュアート。愛車で学校からの帰宅途中、羽を傷つけた小鳥マーガロを助けたことから恋(?)に落ちる二人。ところが彼女にはとんでもない秘密があったのだ。

恋と勇気とアクション、おまけにギャグ満載でとっても楽しい。スチュアートが複葉機で空を縦横無尽に飛び、鷲と戦うシーンは迫力満点でハラハラドキドキ。負けるな!スチュアート!体は小さくても勇気は百倍だ。

スチュアート、マーガロ、鷲のファルコンの造形は実にお見事。けっこうリアルなのに微妙な表情、しぐさが実に人間っぽいのね。だからスチュアートに感情移入してしまうし、恋の顛末に涙してしまうのよ。

でも、でも猫のスノーベルだけ人間と話せないのはなぜ? ホントはできるのに気位が高いから人間となんか話したくないのかしら?




プレッジ(01年アメリカ)

監:ショーン・ペン
脚:ジャージー・クロモウスキ/マリー・オルゾン・クロモウスキ
出:ジャック・ニコルソン/ロビン・ライト・ペン/サム・シェパード

守らなければいけない約束ってあるけど、それも度を過ぎると身を滅ぼしてしまうのだ。退職その日に起きた幼い少女の虐殺事件によせばいいのに首を突っ込んでしまった刑事ジェリー。その少女の母親に真犯人を突き止めることを約束させられたことから、彼の運命は静かに狂いはじめる。

些細な選択のミスからどんどん深みにはまっていってしまうのが恐ろしい。「ああ、ここで違う方を選択すればそのまま幸せになれるのに」って何回も思ってしまい、緊張感、不安感が最後まで続きドキドキ。ジャック・ニコルソンも素晴らしい。

でもラストはイマイチというか大いに納得いかないな〜。ジェリーがあんな風になるんじゃ余韻が無い気がするけど。

それにしてもミッキー・ロークが出ているんだけど、その容貌にびっくり。もう完全におじいちゃん顔。あれはメイクではないような気がするゾ。




トータル・フィアーズ(02年アメリカ)

監:フィル・アルデン・ロビンスン
脚:ポール・アタナシオ/ダニエル・パイン
出:ベン・アフレック/モーガン・フリーマン/ジェームズ・クロムウェル

こ、怖い、怖すぎて涙がチョチョ切れるほど。

無差別テロ、ここに極まれリ。アメリカのボルチモアで満員のスーパーボウル会場で未曾有の出来事が起こるのだ。そんなことになるとは思ってもみなかったので唖然とするばかり(その後の描写がヌルイって気はするけど娯楽作だからしょうがないか)。で、それがロシアの攻撃だと思いこんだアメリカの激怒の様子、ロシアの苦悩、両者の駆け引きがもう、息もできないほどの緊迫感。アメリカ合衆国大統領が興奮しまくっちゃって、すぐにでも報復攻撃に出ようとする描写が恐ろしい。ホントにこの映画が現実にならないことを祈るのみ。

そこにCIAアナリストのジャック・ライアンの活躍がある。前作ではハリソン・フォードが演じていたんだけど、今回ベン・アフレックが演じたことで若さゆえの危なかっしさ、情熱、時には暴走というのがごく自然に感じられて観るほうも力が入ってしまった。

M・フリーマンは主役よりわき役の方が光る気がする。今作も厳しさと同時にユーモアも交えるCIA長官キャボットを演じてピリッと映画を引き締めている。

果たして人類はこのまま滅亡してしまうのか。最後までドキドキ。

これでジャック・ライアンシリーズは4作目だけれど、わたしはこれが一番好き。




スクービィ・ドゥー(01年アメリカ)

監:ラジャ・ゴズネル
脚:ジェイムズ・ガン
出:サラ・ミッシェル・ゲラー/マシュー・リラード/フレディ・プリンゼ・Jr./リンダカードリーニ

これって多分コメディー映画だよね? クスクス笑いが数回...。後は全く笑えなかったな〜。アメリカではこの主人公の犬は人気者らしいけど、日本で受けるのかって心配になってしまう。キャラクター・グッズも売れ残ってしまうのではないかしら。

このCG犬のスクービーはじめ、登場人物全て騒々しいだけで観てるうちに疲れてきちゃうのよ。でもポップコーン片手に子供と一緒に日本語版を観ればそれなりに楽しいかもね。



=僕のお気に入りの映画(^0^)
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