No.104(3月10日)


Mr.ディーズ(02年アメリカ)

監:スティーブン・ブリル
脚:ティム・ハーリヒ
出:アダム・サンドラー/ウィノナ・ライダー/ジョン・タトゥーロ

「ど」がつくほどの田舎でのんびり暮らしていたディーズ。突然ばく大な遺産を相続することになり、ニューヨークへやって来た彼の所へ身分を偽装した美貌のTVレポーターが近づいてくる。そして疑うことを知らないディーズは彼女に恋をしてしまう。

ディーズを演じているのはアダム・サンドラーなんだけど、やけにおとなしいのね。ほのぼのしているのはいいんだけど、お話そのものがリアルさを求めているわけではないので、いつものようにもっとメチャクチャに笑わせて欲しかったな。まあ、いつまでもバカやってられないよって事かも知れないけど。その分笑いを取っているのは出番が少ないながらも執事役のジョン・タトゥーロ。どこでもいつでもディーズの前にヌーっと現れて存在感ありすぎ。




アレックス(02年フランス)

監・脚:ギャスパー・ノエ
出:モニカ・ベルリッチ/ヴァンサン・カッセル/アルベール・デュポンテル

恋人をレイプされた男の復讐譚を時間軸を逆に描いている。なので最初に強烈な暴力描写がガツンとくる。殴られ続ける人の顔が陥没していく様子なんてかなりショッキング。けどそこまでいくのに長いのよね。暗くて何が映っているか良く分からないしカメラが揺れまくって気持ち悪いし。

で、この長いな〜っていう感じはレイプシーンも含めて最後まで続くのね。特に穏やかな日常を描いた後半。地下鉄での他人のセックス談義を延々と聞かせられるのは退屈。その後も退屈。ワンシーン、ワンカットなので役者は大変だったと思うけど。怒りは全てを破滅させてしまうって言いたいのだろうけど、「そんな際どい格好で夜道を一人で歩いちゃいけないよ」っていうことしか印象に残らなかったりして。ホントに上に何か羽織れよって思ってしまったわ。




ボウリング・フォー・コロンバイン(02年カナダ)

監・脚・出:マイケル・ムーア
出:チャールトン・ヘストン/マリリン・マンソン/マット・ストーン

真面目なことを扱っているドキュメントなのに、こんなに笑っちゃっていいのかしら。全米を震撼させた99年のコロンバイン高校銃乱射事件を発端としてアメリカの銃社会の問題を追及していく監督のマイケル・ムーア監督。

マイクとカメラを持って有名人やVIPに突撃取材をしていくんだけど、シリアスな場面の間に笑いがあったりして映画としてもとても面白いのが今、大人気の理由かしら。恵比寿ガーデンシネマオープン以来の混雑ぶりだそう。

銀行に口座を開くとおまけに銃がついてくるなんてびっくり。「アメリカは政府と企業とマスコミがグルになって国民に恐怖心を植え付け、消費をあおっている」というマリリン・マンソンの至極全うな言葉に納得。

そして「アメリカは銃社会だから」という単純な話ではないということが分かる隣のカナダへの取材が爆笑ものの見事さ。面白くて、ためになって、色々考えさせられてと、これは必見。




猟奇的な彼女(01年韓国)

監・脚:クァク・ジェヨン
出:チョン・ジヒョン/チャ・テヒョン/キム・インムン

電車の中で泥酔してフラフラ、揚げ句には××なことをしてしまった女性と不幸にも(?)関係してしまった心優しき大学生キョヌの恋物語。で、この彼女が可愛いのだけれど、過激で横暴な性格でキョヌはほとんどパシリ役。でも彼女の寂しさに気づいた彼は一所懸命彼女を守ろうとする。もうホントにけなげで泣けちゃうわ。

この二人のコンビがすっごくいいの。猟奇的な彼女に自虐的なボクちゃんがぴったり。言葉は違うけど同じアジア人で顔は同じなので共感度も増すというのもあるのかもしれないけど。

出だしは絶好調だけど、中盤がちょっと長いかな〜。でも最後の10分間があまりにも素敵なので、それまでの「たるさ」は全て帳消しで、ちょっとウルウルきたりして。

これがドリームワークスでリメークされるらしいけど、西洋人が演じたらこれほど愛らしくて素敵な映画になるのかな〜、なんて心配。




ボーン・アイデンティティー(02年アメリカ)

監:ダグ・リーマン
脚:トニー・ギルロイ/ウィリアム・ブレーク・ハーロン
出:マット・デイモン/フランカ・ポテンテ/クリス・クーパー

「リプリー」でユルユルの肉体を暴露されてしまったマット・デイモンと同一人物とは思えないシャープなアクションがかっこいい。鍛え上げたと自慢する割には裸は全然見せないんだけどね。

溺死寸前で漁船に助けられた男。記憶を無くした彼は尻に埋め込まれていた唯一の手掛かりを元に行動を起こした途端に、ある組織から執拗に命を狙われ、偶然出会ったマリーと共に逃亡、そして反撃に出るのだった。

記憶を無くしたスパイなんて何回も観たような気がするストーリーで不安だったけど、ボーンの人物造形、内面の葛藤がリアルに描かれているし、パリ市内でのカーアクション、格闘シーンもバッチリなので大満足。

ボーンと行動を共にするマリーの心理も丁寧に描かれていて唐突なところが感じられないし、なにより演じたフランカ・ポテンテがアクティブな女性を演じて魅力的。

続編が作られるそうだけど、普通のスパイ映画にならなきゃいいけど。まさかまた記憶喪失ってことはないよね?




=僕のお気に入りの映画(^0^)
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