No.107(5月12日)


シカゴ(02年アメリカ)

監:ロブ・マーシャル
脚:ビル・コンドン
出:レネ・ゼルウィガー/リチャード・ギア/キャサリン・ゼダ・ジョーンズ

派手でセクシーでエンタテイメント、楽しけりゃそれでいいじゃない!っていうことで大満足。ポスターを見る限りリチャード・ギアと二人の女の三角関係の話かと思っていたけど全然違うのね。ロキシーという踊り子にしては地味めな女性の野心と妄想を描いたもの。そう、主演はレネ・ゼルウィガーで、スキャンダルを逆手にとってしかたかに成長するヒロインを見事に演じきっていて迫力充分。リチャード・ギアも悪徳弁護士なのに憎めないしパワフルに歌い踊って大活躍。

主演の3人以上に光っていたのが「ママ」。パワフルで愉快でホントに見事なダイナマイト・ボディの持ち主。あの胸に顔をうずめて眠りたい(でも窒息しちゃうかも)。哀れを誘うのがロキシーの夫。彼の歌う「ミスター・セロファン」は涙無くしては語れない。

みんな歌や踊りがものすごくうまい、というわけではないけれどゴージャスなスター達が見せる迫真のパフォーマンスを堪能できて幸せ。




X-MEN2(03年アメリカ)
監:ブライアン・シンガー
脚:マイケル・ドアティ/ダン・ハリス
出:ヒュー・ジャックマン/パトリック・スチュアート/イアン・マッケラン/ハル・ベリー

前作はそれほど面白いとは思わなかったけれど、これは良い!複雑で心に迫る素晴らしいストーリー、社会派の味もあり、そして圧倒的なアクションと完ぺきなVFX。集団劇でありながらそれぞれの登場人物全員に見せ場があり、心理的な掘り下げもあるという欲張りさ。唯一の欠点は前作を観ていないとなんのこっちゃか全く分からないという点ぐらいか。

前作以上にかっこいいのがウルヴァリン。アクションもレベルアップしたうえに、自己のアイデンティティを求めて彷徨う姿には思わず涙。アトムみたいな髪形もおちゃめで可愛いし、恋の三角関係もほほ笑ましい。

次作への期待が膨らむラストであるが、果たしていつ公開されるのかしら?楽しみ。絶対に作ってね、とお願いしちゃう。




スピリット(02年アメリカ)

監:ケリー・アズベリー/ローナ・クック
脚:ジョン・フスコ
声:マット・デイモン/ダニエル・スタディ

予告編では軟弱な動物物、それに絵の雰囲気が古くさいという感じで観るのをためらっていたのだが(お母さんが泣いた。なんだかうれしかった、なんていう宣伝は完全に外していると思う)、いや〜、観逃さなくて良かった。冒頭は美しい自然と戯れる小馬のスピリットで、少々退屈でもあったりするのだけれど、彼の冒険が始まると、手に汗握る場面の連続。インディージョーンズも真っ青の大活躍だし大跳躍の場面はマトリックスよりもドキドキしちゃったほど。なんだけどただの冒険活劇で終わってないところが素晴らしい。

捕われの身となっても決して人間には屈服しない気高さ、ラコタ族の青年リトル・クリークとの友情、メス馬との愛情。故郷を目指す一途な心。それらがあくまでも馬の心として語られるのね。その心の声を担当しているのがマット・デイモンで雰囲気にぴったり。困難に立ち向かいたくましく成長していく姿にその声が重なり、より深みを増している感じ。そして忘れてはならないのが物語をピリリと引き締めてくれるブライアン・アダムスの歌声。これは吹き替え版じゃなくて字幕版で堪能すべき。




キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(02年アメリカ)

監:スティーブン・スピルバーグ
脚:ジェフ・ネイサン
出:レオナルド・ディカプリオ/トム・ハンクス/クリストファー・ウォーケン/ナタリー・パイ

軽妙洒脱、軽いユーモアと遊び心のあるスピルバーグって「続・激突カージャック」以来かも?ディカプリオもちゃんと高校生(ちょっと老けた)に見えるから不思議。そしてこれがほぼ実話っていうのだからもっと不可思議。

フランクは17才にして、パイロット・医師・弁護士に変装して、偽装小切手で大儲け。そのどれもが笑っちゃうくらいに無邪気なんだけれど、これまたみんなコロっと騙されちゃうのね。パンナムの給与小切手を偽造する手口なんかはあまりの単純な手口にびっくりしつつも感心しちゃう。

彼の愉快でスリリングな逃亡劇に加えて、家族への渇望、FBI捜査官のカールとの友情(?)の話がピリッときいて長めの上映時間もあっという間。主演の二人がいいのはもちろんだけど、フランクの父親を演じたクリストファー・ウォーケンの情感のこもった演技も必見。

フランクのその後を知ると、まさに数奇な運命そのもの。才能のある人って何をやっても成功するものなのね。




the EYE【アイ】(01年香港・タイ)

監・脚:オキサイド&ダニー・パン
出:アンジェリカ・リー/ローレンス・チョウ

いや〜、これは怖い。ホラーは洋物より和製・アジア物の方がお勧めかも。

幼いころに失明し、角膜移植手術を受けたマンは20才の美しい女性。しかし視力を回復した彼女には普通の人には見えないものが見えるようになっていたという怪奇譚。始めはそれを異常とは思わないのでその見えるものと普通に話なんかしちゃうのよね。ああ、夜中に一人でエレベーターなんか乗れなくなってしまうよ。一番の恐怖は彼女が自分の写っている写真を見たとき。今、思い出しても鳥肌がゾワリ。

その恐怖の謎が次第に明らかになるんだけど、そこにはあまりにも悲しい出来事が隠されていた。

そしてびっくりのラスト。いや〜、そう来ましたか。

恐怖におびえながらも、それに立ち向かう強さを持っているマンを演じたアンジェリカ・リーが可愛くてとびっきりいいんだわ。




=僕のお気に入りの映画(^0^)
next page 2003 contents