No.111(8月2日)


トレジャー・プラネット(02年アメリカ)

監・脚:ジョン・マスカー/ロン・クレメンツ
声:ジョセフ・ゴードン・レヴィット/ブライアン・マーリー

やっぱりディズニー印はおもろいわ。海洋冒険小説の「宝島」の舞台を宇宙に移して素晴らしいアドベンチャー・アニメを作ってしまったのだもの。

15歳のジムは伝説のトレジャー・プラネットを求めて宇宙船に乗り込み料理長のジョンと知りあう。父のように慕うようになるが、行く手には様々な困難が待ち受けていたのだ。

このジョンの義手が調理道具から武器にと何にでも変化して楽しい。体も半分サイボーグだけれどこれなら生身の体よりも便利かも。悪いヤツなんだけど憎めなくていい味出してるし。それに平面キャラと3Dの背景の融合と変幻自在のカメラワークの見事さにはため息が出ちゃうね。

で後半ロボットのベンが登場してからはさらに楽しさ倍増。ディズニーアニメには欠かせないオチャラケキャラ。もっと早く登場して欲しかったというくらいに愛すべきロボットなのだ。

ラストなんだけどもちろん職業の選択の自由というのはあるけれどジム君、それはちょっと違うんじゃないの?

でも続編を作って欲しいな。ジョンとジムの再会、ジムの美しい恋人の登場、なんて想像しただけでもワクワクしちゃう。




トーク・トゥー・ハー(02年スペイン)

監・脚:ペドロ・アルマバドル
出:レオノル・ワトリング/ハビエル・カマラ/ダリオ・グランディネッティ/ロサリオ・フローレス

昏睡状態のバレリーナアリシアを愛し、看護するベニグノ。愛といってもほんとんどストーカー状態なんだけど、彼女はそんなことを知覚することはない。でも彼の看護は聞こえるはずもない彼女に語りかけ、優しく触れ、そのことだけのために生きているといってもいいほど全身全霊を傾けている。同じ病院に女闘牛士リディアが昏睡状態で運ばれてきてその恋人のマルコとベニグノは無二の親友となる。

ベニグノの無償の愛(?)マルコと物言わぬリディアの愛の結末が意外な方へねじれていき、ラストはええぇ〜ってびっくりしつつも、がっちり魂をつかまれ揺さぶられる感じ。男女の愛というよりは、男同士の友情、信頼、そして孤独が胸を打つのだ。途中挿入される無声映画「縮みゆく恋人」が傑作でフルバージョンが観たいほど。

そして後々まで尾を引く印象的なラスト。続編が作られることはないだろうけど、あの二人のその後を色々想像してしまう。

目覚めている演技は少ないけれどアリシアを演じているレオノル・ワトリングは美しすぎ。男が血迷っちゃうのも分かるわ〜。




ハルク(03年アメリカ)

監:アン・リー
脚:マイケル・フランス/ジョン・ターマン
出:エリック・バナ/ジェニファー・コネリー/ニック・ノルティ

緑色のゴムのような巨人が大暴れしてもスカッとはしないのよね。ストーリーがダークなのはいいんだけれど、それほど心に刺さってこないから「怒り」が発端となって変身しても、「お〜CGってすごいのね〜」っていう事ぐらいしか思わないのよ。それにノミみたいにピョンピョン飛び跳ねているシーンを延々と流されてもなんだかな〜って感じ。なので因縁のラストの対決にも興奮できないの。最近CGクリーチャーにはあまり興奮しなくなったのは見飽きてしまったせいかしら。それとも年のせい?

アメコミって特定の熱心なファンがいるから、その人たちからは大絶賛なのかもしれないが、私は苦手なものの方が多いな。バットマン、スポーン等々。

でもジェニファー・コネリーはいつまでもお美しいでんな〜。ってそればかり観ていた気もするが。




パイラン(01年韓国)

監:ソン・ヘソン
出:チェ・ミンシク/セシリア・チャン

韓国映画なんだけれど原作は浅田次郎の短編「ラブ・レター」。この短編集には「鉄道員」も納められているので今度読まなくては。

40過ぎのチンピラのカンジェの生活を追った前半が秀逸。もうホントにどうしようもなく単なるチンピラなのよ。情けなくて「アンタいつもでもそんなことしして、どうすんのよ!」とスクリーンに向かって叫びたくなるほど。そんな彼がある日突然、妻の死亡通知を受けとる。その妻とは以前に小金欲しさに偽装結婚した中国人女性パイランだった。一回も逢うことのなかった妻の遺体を引き取りに旅立つことにするカンジェであった。

この妻が香港のセシリア・チャンで、薄幸の女性は美女に限るってことを再確認。声のトーンも低くて、私けなげに懸命に生きてますって全身から感じられて思わず涙。そんな彼女の生活を知るにつれて自分の人生を振り返るカンジェ。苦悩するカンジェの表情、感情の移り変わりをチェ・ミンシクが演じてまさにはまり役。

あまりにも切ないラストには涙するしかないでしょう。




人生は、時々晴れ(02年イギリス・フランス)

監・脚:マイク・リー
出:ティモシー・スポール/レスリー・マンヴィル/アリソン・ガーランド

他人の貧乏暮らし、すきま風だらけの家庭なんぞを延々と見せられて退屈と思っていたけど途中から(というかラスト近く)グングンと引き込まれてしまった。

タクシー運転手のヒルとその家族を静かに見つめた映画で、この家族の造形が見事というかリアルなのね。娘、息子の4人家族なんだけど低所得者で仕事に希望があるわけでもなく、家に帰れば会話もほとんどない。ホント観ているほうもなんかわびしくなってくるような感じ。おどおどした視線、二重あご、太鼓腹のヒルが最高、っていうよりティモシー・スポールの役か地か判然としないのが素晴らしい。

ある事件をきっかけに夫婦の愛情、子供への愛情、家族の絆など普段気づかないこと、明言することを避けていることにお互い直面することになる。そして希望のあるラストにホッとすると同時に、はて自分はどうなんだろうと考えさせられてしまうんですね。




デッドコースター(03年アメリカ)

監:デイヴィット・R・エリス
出:A・J・クック/アリ・ラーター/トニー・トッド

マジで怖い。普通のホラー映画だとどんなにショッキングな映像が出てきても、余裕で観ていられるけど、これは現実的な怖さで後々まで尾を引く。特に冒頭のハイウェイでの玉突き事故は今思いだしても、気分が悪くなるほど。これを観たら荷物満載のトラックの後を走るなんてできなくなること確実。それに車の中が汚い人は要注意。ペットボトルが床に落ちているとブレーキが踏めなくなるかもよ。(このシーンを自動車教習所で流せば事故は減るのではないかしら)

物語は前作と同様、死ぬ運命にあった事故から予知能力によって助かった人々が次々と不可解な死に方をしていくというもの。その死に方がすんごいのよ。もうこれでもかっつうほどビックリマークの連続。果たして彼らに「死」から逃れる方法があるのか!かなりスプラッター度が高いので心臓が弱い人は観ないほうが良いかも。




チャーリーズ・エンジェル フルスロットル(03年アメリカ)

監:マック・G
脚:ジョン・オーガスト/サイモン・キンバーグ
出:キャメロン・ディアス/ドリュー・バリモア/ルーシー・リュー

楽しければなんでも有りっていう映画で、細かいことなんて気にしちゃいられない。ストーリーを追うのもあまり意味がない気もする。

うれしいのは3人のおバカ度、マーシャルアーツ、アクション全てがパワーアップしたこと。もちろん爆笑場面、セクシー度もパワーアップ。3人のコスプレも楽しみの一つ。特にキャメロン・ディアスのやり過ぎ度には目が点。不気味と言ってもいいほどの笑顔は強烈過ぎ。そして殺人現場の鑑識官への変装は必見。これを見逃すと年を取ってから後悔するね。彼女がいなかったらつまらない映画になったかも、というくらいの大活躍。

久しぶりのデミ・ムーアも年を取った分貫録十分で3人に対抗するにはぴったり。さあ、今から3作目が楽しみ。




=僕のお気に入りの映画(^0^)
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