No.114(9月16日)


閉ざされた森(03年アメリカ)

監:ジョン・マクティアナン
脚:ジェームズ・ヴァンダービルド
出:ジョン・トラボルタ/コニー・ニールセン/サミュエル・L・ジャクソン

ハリケーンによる暴風雨の中、森林地帯での特殊訓練中の7人のレンジャー隊員が消息を絶つ。17時間後生還した2名の隊員の証言が食い違う中、捜査担当のハーディとオズボーンは真相究明のため奔走する。

二転、三転どころか、四転も五転もしちゃう証言、ストーリーにはテンポの良さもあってけっこうドキドキ、そしてその度に「なるほど」と思ってしまうのだけれど、最後の最後でアッと驚く驚愕の事実が明らかに。おお〜ってなったけど、ちょっと待って〜、それって全然つじつま合ってないじゃん、って感じ。もう一回最初から観たくなるような緻密なミステリーではなく、とってつけたような気がするのよね。私の読みが浅いせいかしら?

悪役も正義の人も両方こなせるトラボルタにはだまされないように。




藍色夏恋(02年台湾・フランス)

監・脚:イー・ツ−イェン
出:チェン・ポーリン/グイ・ルンメイ/リャン・シューホイ

私の少年時代ってほとんど女性とは無縁だったけど、それでもなんかとっても懐かしくなるような雰囲気にグッときてしまったわ。

17歳の女子高生モン・クーロウと親友のユエチェン、そしてユエチェンが憧れるチャン・シーハオの一夏の初恋物語。モンとチャンの二人が中心に話は進んでいくんだけれど、何気ないしぐさ、学校の雰囲気が自然でいいから携帯電話を使っていてもレトロな感じがしてしまう。チャンが「さそり座、O型、水泳部とギタークラブに所属」と自己紹介を繰り返す姿は微笑ましい。このチャンを演じているチェン・ポーリンがちょっと金城武に似てすっごく可愛いの。

モン・クーロウのめったに笑わない表情もいいわ。自分で自分の心が分からない感じが良く出ていて青春時代ってこんなんだったかも、なんて思ったりして。

私の青春映画のベストって「翔んだカップル」と「時をかける少女」(古すぎ!)。超久しぶりにもう一回観たくなってしまった。




天使の牙 B.T.A.(03年日本)

監:西村了
脚:寺田敏雄/落合正幸
出:佐田真由美/大沢たかお/佐野史郎/黒谷友香

原作はきっと面白いんだろうな〜、って思える映画。脳を丸ごと取り換えてしまうという設定は、そんなんもありかなと思うけど(顔を取り換えるという一見荒唐無稽な設定の大傑作アクション「フェイスオフ」もあるしね)、なんか全体にリアリティに欠けるのよね。病室は嘘くさいし、それに1年ぐらいであんなに髪の毛って伸びるものなのかしら?

女性刑事の脳が麻薬組織の情婦の体に移植され、その組織を潰すために潜入するというストーリーで、主演の佐田真由美が黒目が大きくなかなかの美人なのはマル。お久しぶりの萩原健一は「地獄の黙示録」のカーツのマネ?って感じでイマイチなのは残念。

エンドロールの後に延々と続く映像はなに?Part2を作りまっせということをアピールしたいんだろうけど、何十倍も面白いものをつくらないと客は来ないかもよ。

それにしても「B.T.A.」ってなんの略?




HERO(02年中国)

監・脚:チャン・イーモウ
脚:リー・フェン
出:トニー・レオン/マギー・チャン/チャン・ツィイー/ドニー・イェン/ジェット・リー

観終って一言「す、素晴らしい〜」。衣装が素晴らしい、アクションが素晴らしい、映像が素晴らしい、もちろん俳優、単なる善と悪の戦いではないストーリーも素晴らしすぎ。無名によって語られる刺客達の驚愕の物語、それを受け止める秦王の姿、目的のためには個人の感情などは捨て去る人々に胸が熱くなる。

ワダエミによる衣装と映像の美しさは特筆もの。徹底的にこだわっちゃいましたよ〜、どうだまいたっか!って気迫がビシバシ飛んでくる。激しいアクションに流れるような原色の衣装が見事に融合している様は何度見てもため息。落葉の中でのアクションも目を見張る美しさ。全編様式美の世界を堪能で大満足。

それにマギー・チャンの美しさには目がとろけてしまった。まさに大人の色気、アジアンフェロモンたっぷり。チャン・ツィイーも可愛いけれどまだまだマギーにはかないまへんな。無精ヒゲ姿で戦うトニー・レオン(かっこいい!)とマギーの二人の悲恋には泣けちゃうし。

冒頭のドニー・イェンの戦いは面白い。将棋みたいに相手の手のうちを先に読んでしまうのね。剣豪同士の戦いはこういうこともあったかも、なんて思える楽しさ。もちろんちゃんとアクションが出来る人たちの戦いだから迫力満点。ワイヤーアクションも最近のハリウッドの操り人形的なものではなく動ける人だからこその香港の正統派って感じで華麗そのもの。

これはもう1回観に行かなければ、そしてDVDも買わなければ。




ファム・ファタール(02年アメリカ)

監・脚:ブライアン・デ・パルマ
出:レベッカ・ロメイン・ステイモス/アントニオ・バンデラス/ピーター・コヨーテ

どこを切ってもデ・パルマ印の金太郎飴状態。私はファンなので、マジで唖然とするぶっ飛びの驚愕のラストにもかかわらず、とっても大満足なのだ。

物語のキーとなる蛇の胸飾りは誰がデザインしたのか知らないけど、とってもエッチっぽい。それを裸の胸に直接つけるから、ずれて乳首なんか見え放題。んでこれの盗み方がこれまた刺激的。

パリで仲間を裏切ってまで手に入れたこの宝石を盗んだ女は一人アメリカへ逃走。数年後大使夫人としてパリに舞い戻った彼女の正体がばれて、さあ大変という物語。レベッカというトップモデルが演じているんだけど、さすがスタイル抜群でセクシーで、悪女役もぴったり。その彼女にいいようにあしらわれるバンデラスがいと哀れなり。

デ・パルマおなじみの分割画面、俯瞰ショットが目一杯詰まって、物語の破綻なんてなんのその、それがまた快感なのであるよ。




=僕のお気に入りの映画(^0^)
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