No.116(10月14日)


10億分の1の男(01年スペイン)

監・脚:ファン・カルロス・フレスナティージョ
脚:アンドレス・M・コッペル
出:レオナルド・スバラグリア/マックス・フォン・シドー

そうかぁ〜、運がないとお嘆きの皆様、そいうことだったのですよ。これは強運の持ち主達の物語なんだけど、ただ強運なだけではないのね。人に触れることにより自分のものとして取り込み、更に強大なる運を得るという能力まで持っているのだ。これが自覚的ならまだいいけど無自覚なこの能力の持ち主は周囲に悲劇をもたらしてしまうのだ。で、この能力の持ち主達が敵と味方に別れて果たして誰が生き残るのか...。というサスペンスフルでミステリアスな設定が秀逸なので、多少の脚本の粗さは気にならずにハラハドキドキ。

この世界で頂点に立つ男をマックス・フォン・シドーが演じていてその重厚な演技が映画に深みを与えている。彼が抱擁するときの迫力と怖さは只事ではないぞ。

でもいくら自分が強運だと信じていても、高速道路を目隠しで横断するのは無謀だよな〜。私は交通事故で3回も救急車に乗ったけど、取りあえず無事に生きているっていうのは運が強いうということなのかしら。




フリーダ(02年アメリカ)

監:ジュリー・テイモア
脚:クランシー・シーゲル/ディアンヌ・レイク
出:サルマ・ハエック/アルフレッド・モリーナ/ロジャー・リース

この映画を観ているかぎり、フリーダには創作上の上昇志向って何もなかったって感じ。有名な画家ディエゴと結婚したのはいいけれど、浮気に苦しめられ疲れ果てていく女性。絵を描いているのはちょっとした趣味、みたいな風にしか思えない。夫婦の通俗的な日常を主体に見せるのではなくて、フリーダのあの衝撃的な絵画がどうして生まれたのか、っていう内面的な葛藤、矛盾、苦悶。そういうのを期待していたのでかなりがっかり。事故の後遺症によって何十回もの手術に耐えながらも絵を描き通したのだから生半可な努力ではすまなかったであろう。

でも高校生から47歳までを情熱的に演じたサルマ・ハリエッタは適役で、アルフレッドととのツーショットは正に絵画から抜けて出来たようにそっくり。それに出番は多くないけどアシュレイ・ジャドはきれいだな〜。




トゥームレイダー2(03年アメリカ)

監:ヤン・デボン
脚:ディーン・ジョーギャリス
出:アンジェリーナ・ジョリー/ジェラルド・バトラー/シアラン・ハインズ

単純明快、なんの伏線もなくララ・クラフト=アンジェリーナの魅力で突っ走るアクション大作。思いっきり良くて好きだわ、こういうの。でもちょっとモタモタしちゃってるところはマイナス、それにララの元恋人に魅力がゼロなのも残念。そうそうもうひとつ残念だったのは、たわわなおっぱいをユサユサさせて走るシーンがなかったことも。今回は詰め物しなかったのかしら。

ギリシャ神話で知られるパンドラの箱を見つけてしまったがために恐るべき陰謀に巻き込まれるララ。ギリシャ、イギリス、中国、アフリカ等々世界各地で危機また危機。香港では追いつめられてビルのてっぺんから飛び降りてムササビみたいな服で滑空するんだけど、これはすっごく気持ち良さそう。CGを極力使わないで生身のアクションが主体なのはワタシの好み。でもララにはもっともっと派手に暴れてほしいな〜。3は制作されるのかしら?




トランサー(01年香港)

監:ウィルソン・イップ
出:ニコラス・ツェー/スティーブン・フォン/サム・リー/ダニエル・グラハム

ほとんどアイドル映画のノリでちょっとびっくり。確かに主人公は二人ともかっこいいしヒロインのダニエルは超可愛いいのだけれどストーリーが破綻しているような気が…。アクションはけっこうイケてるんだけどな。でも、まあこれが香港映画ってことかもね。

悪霊によって引き起こされる不可解な事件を解決する香港警察「2002」。といってもメンバーはヤウとサムだけという冷遇されている部署。けどサムは元メンバーで今は霊となってヤウをサポートする立場。そこで新たにヤウと組むことになったフォンと難事件に挑む!これを徹底的にハードに攻めてくれたら面白くなりそうなのに、愛とか友情の話が長くてかなりヌルイ印象。ラストのオチもイマイチ理解できないし。




踊る大走査線(03年日本)

監:本広克行
脚:君塚良一
出:織田裕二/柳葉敏郎/深津絵里/いかりや長介

5年ぶりだというのに相変わらずな面々が集合して、またまた大騒動でとっても楽しませてくれる。TV版を一回も観たことのない私が楽しめたのだからファンの人にはたまらないのではなかろうか。

メインとなる事件が弱すぎるというのが残念だけど、そんなものは作品にとってはたいした問題ではないのだ。青島はもちろん、スリーアミーゴス、その他湾岸署のメンバーのキャラの見事なまでのたちっぷり。緊張とすっとぼけた笑いの絶妙のバランス。これは楽しまなきゃ損、って感じ。新キャラの女性キャリア沖田の颯爽とした登場がだんだん空転していく様子は自分にも起きそうな体験でハラハラ。

と大いに楽しんだと同時に怖いのね。それは街角に据えられている会話まで特定できてしまうという監視ヴィデオ。湾岸署の地下に設置されているという設定だけれどこれは架空の話ではないのかも。全ての行動が監視されるということも、それほど遠い未来の話ではないのだ。




=僕のお気に入りの映画(^0^)
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