No.118(11月25日)


キル・ビル(03年アメリカ)

監・脚:クエンティン・タランティーノ
出:ウマ・サーマン/ルーシー・リュー/サニー千葉/栗山千明

レトロな香港チックの雰囲気のオープニングからニヤニヤ、そして暗殺集団の名前が「毒ヘビ暗殺団」とくれば、もうサイコーにおかしくて、タランティーノの世界にどっぷりはまってどんぶらこってな感じ。あと3回は観たい!それにしても来年の春まで2部がお預けなんて、それは酷というものだ。

お話は非常に単純。身重で迎えた結婚式場で毒ヘビ暗殺団の凶弾に倒れた元刺客の壮絶なる復讐譚。で、戦う相手が全部女性っつうのもポイント高し。うれしかったのはダリル・ハンナのお姿を観られたこと。彼女の活躍は2部らしいのでとっても楽しみ。

その他お楽しみは満載でサニー千葉の役名が服部半蔵、もうそれだけでうれしくなってしまう。出番は少ないけど強烈に印象に残るのはさすが。女子高校生の刺客のゴーゴー夕張の活躍も楽しいの。1部のハイライトの青葉屋での戦いも凄まじい血の量が笑っちゃうほどおちゃめ。そしてその大アクションの後のオーレン・イシイとの戦いは一転雪が降る日本庭園での一対一での対決。もうメッチャ素敵だわ〜。そうそう、忘れちゃならないのがオーレン・イシイの生い立ちを描いたアニメ。これが文字通り血がわき肉が躍っちゃって大迫力。

ということであのシーンが面白い、あのウマ・サーマンのアクションがかっこいい!って言ってるだけであと数十行は稼げそうなほど、見どころ満載よ。

そうそう、気づきにくいかもしれないけど飛行機の中の描写には大笑い。ぜひ目を見開いてご覧あそばせ。




クジラの島の少女(03年ニュージーランド)

監・脚:ニキ・カーロ
出:ケイシャ・キャッスル・ヒューズ/ラウィリ・パラテーン

ニュージーランドの美しすぎる自然を背景に描かれる祖父コロと孫娘のパイとの拒絶と愛と家族の再生の物語。

先祖がクジラに乗ってやって来たという伝説があるマオリ族の長コロは男の子の誕生を心待ちにしていたが、生まれてきたのは女。因習に捕われて頭がガチガチのコロは孫娘をどうしても受け入れることができずに家族ともすき間が出来てしまう。一方パイは女性に生まれたからといって、おとなしく引き下がるような子ではなかった。この二人の息もぴったりの演技と、周囲の人たちとのユーモアあふれるやりとりが心地よいのね。マオリの伝統文化も興味深い。そんなこんなが丁寧に描かれているから最後の“奇跡”にも納得。

それにしてもパイを演じたケイシャが素晴らしい。大好きなおじいちゃんにのけ者にされても、それでも運命に果敢に立ち向かう姿には素直に感動。




マトリックス・レボリューションズ(03年アメリカ)

監・脚:ラリー&アンディ・ワチャウスキー
出:キアヌ・リーブス/ローレンス・フィッシュバーン/キャリー・アンモス/ヒューゴ・ウィーヴィング

リローデッドとレボリューションズを足して上映時間を1時間半にして、生身のアクションを増やしてそしてストーリーを膨らませてくれたら傑作になったかも知れないなあ。ということで1作目だけでやめとけば良かったのに。

1作目でその哲学的な世界観、驚異のアクション、スリルとサスペンスで熱狂したのに、なんだかな〜って感じ。結局は機械と人間の単純な戦いに終わってしまったような気がするのは、わたしの読みが浅いせいもあるのかも知れないけど。

でもザイオンでの最後の戦いはヴィジュアル的に凄いと思うわけよ。特にスポーツ刈りの女性兵士の捨て身の戦いぶりはかっこよくて思わず涙しちゃった。しかし20分も延々と観せられてもなぁ。結局はCGじゃんって興ざめ。CGで何でもできるのは確かに凄いんだけど、スターウォーズの新シリーズ等々、それに頼りすぎた映画ってワタシ的にはあまり興奮しないのだ。




恋は邪魔者(03年アメリカ)

監:ペイトン・リード
脚:イブ・アラート/デニス・ドレイク
出:レネー・ゼルウィガー/ユアン・マクレガー

60年代のドタバタコメディーを目指したのだと思うけど、なんかちょっと違うのよね。レネー・ゼルウィガーの演技、ファッションや小道具なんかはいかにもなわざとらしさで、かなり興ざめ。ユアンも鼻に付くオーバーアクトで、観ていてのめりこめないのよ。せめて強烈な個性のサブ・キャラがいて、大爆笑させてくれたら良かったのに、女性編集者役のサラ・ポールソンではちと役不足。
「恋は邪魔者」という著書で女性解放をうたい自らも実践する女性作家とプレイボーイで有名な雑誌記者の恋の駆け引き。定番の物語りかと思っているとラストにかなりひねったオチがあってホ〜ッなるほど〜となるんだけど、それまでがたるくて笑えないので全体的にはゆるい映画という印象。主演の二人とも好きなので期待してたのにな〜、残念。



“アイデンティティ”(03年アメリカ)

監:ジェームズ・マンゴールド
脚:マイケル・クーニー
出:ジョン・キューザック/レイ・リオッタ/アマンダ・ピート/ジョン・ホークス

あまりに素晴らしい脚本なのでドナルド・カウフマン作かと思ったら違うのね。しかし、よくこんな物語を映像化しようと思ったものだ。そしてレイ・リオッタとジョン・キューザックのうますぎる演技によってワタクシ、見事に混乱するばかり。

土砂降りの雨の中、行き場を失った10人がとあるモーテルに足止めを食らう。管理人も含め11人に次々と襲いかかる死の恐怖。果たして犯人は彼らの中にいるのか?それとも超常現象か!?

え〜、これってサスペンスなの?ホラーなの?と把握できないまま、そしてじっくり考える暇を与えられずに物語はどんどん進み、それ故ラストはマジであっと驚くのね。と思ったら……、こりゃ、お見事!

ということで、あまり予備知識を入れないで観ることをお勧めする次第。

で、映画が終わったあと「え〜、なんであの人逮捕されないの?」とか「結局、あれって×××××なの?」とか全く見当違いの質問をして彼氏を困らせている女性がいて可笑しかったよ。




=僕のお気に入りの映画(^0^)
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