No.120(12月30日)


チャーリーと14人のキッズ(03年アメリカ)

監:スティーブ・カー
脚:ジェフ・ロドキー
出:エディー・マーフィー/ジェフ・ガーリン/スティーブ・ザーン/アンジェリカ・ヒューストン

広告会社をクビにされたチャーリーと元同僚のフィルとマービンが「パパの保育園」をオープンさせ悪戦苦闘しながらも頑張る姿を描いたもの。個性豊かなガキ共が主役っぽいのでその分エディー・マーフィーがおとなしめなのがチョイ物足りない。チャーリーとデブッチョフィルのコンビがもっと過激でガキ共を蹴散らすオバカパワーが観たかったな〜。マービンのホノボノとした笑いは良かったけど。

保育園の運営だけでも大変なのに老舗保育園「チャップマン」の女性経営者から様々な妨害を受けて存亡の危機に!ってことなんだけど、妨害工作が手ぬるいな〜。全然笑えないじゃない。

と、文句ばかり言っているけど日本語版を親子で観たら楽しいかも。

そうそう、びっくりしたのはわたしの好きなチープトリックが出てきたこと。でも、なんとほんの数秒の出演というのは寂しすぎ。楽器まで持っているというのに。




ブルース・オールマイティー(03年アメリカ)

監:トム・シャドヤック
脚:スティーブ・コレン/・マーク・オーキフ
出:ジム・キャリー/ジェニファー・アニストン/モーガン・フリーマン

神様の力が使えたら何をするかしら。やっぱり取りあえずは身の回りのことを解決したいよね。「アレをして、コレも欲しいし」なんて。で、主人公のブルースもやっぱりそうなんだけど、もともとが自己中心的でイヤなやつなのでやることがせこいのよ。ライバルに失態を演じさせてまで自分の成功を望むのだもの。

ブルースがライバルに先を越されて遂にはキレてしまうシーンは久々にゴム顔も見られて最高におかしい。神様パワーを手に入れての十戒シーンも大爆笑。神様がモーガン・フリーマンというのも意外性があって楽しい。このテンションがずっと続けば傑作になったであろうに後半変に説教臭くなってしまうのは大減点。ジム主演なんだから幼稚でどうしようもないオバカギャグを浴びるほどに堪能したいな。




ラストサムライ(03年アメリカ)
監・脚:エドワード・ズウィック
脚:マーシャル・ハースコヴィッツ/ジョン・ローガン
出:トム・クルーズ/渡辺謙/真田広之/ティモシー・スポール/小雪

よくぞ、ここまでハリウッドが作ったよな、と単純に感動。この時代の侍が、とか人物設定が、とか細かいことをいえば変なところはあるけど(馬が外来種でおかしい等々とあら探しを人もいますがそういう人は無視)、そんなことはサムライファンタジーの本作を鑑賞するには関係なし。サムライ・スピリットにしびれっぱなしよ。原作があるものではなく脚本から作ったというのも素晴らしいし、監督やトム・クルーズにとってもリスクの大きい作品であったろうに、完成させてくれてありがとう、って感じ。(日本の金髪チャンバラとは志がまるで違うなぁ)

それに明治の横浜港、東京をセットで作ってしまったり、村を丸ごと存在させたりと、そのこだわりと日本では実現不可能な大規模なアクションシーンを観るだけでもお金を払う価値あり。もちろんこういう映画はTV画面ではなくて映画館で観るべきだわ。

主人公の設定がうまい! 南北戦争の英雄でありながら、その後は酒におぼれ自分を見失っている男オールグレン大尉。その彼が日本政府軍に西洋式の戦術を教えるために来日し、侍に出会うことで変わっていく、というものだもの。トム・クルーズが殺陣もアクションも自らこなしてかっこいいんだわ。日本語は最後まで変で笑っちゃうけど。

そして日本の俳優陣が素晴らしいのだわ。国産の映画より輝いて見えるのは監督や演出のおかげかしら。それとも十分な時間をかけているということなのかしら。日本の子役というと「ヘタ」という先入観があるけど彼らまで素晴らしかったし。

最後の侍・勝元を演じた渡辺謙が魅力的なのもこの映画を見ごたえのあるものにしている。真田広之も渋いし。

滅びゆくものは美しいのであった。




ポロック(00年アメリカ)

監・出:エド・ハリス
脚:バーバラ・ターナー/スーザン・J・エムシュウィラー
出:マーシャ・ゲイ・ハーデン/エイミー・マディガン/ジェニファー・コネリー

制作過程が丁寧に描かれていてエド・ハリスの熱演もあって凄いとは思うのだけれどこの手の「前衛」絵画はどうしても好きになれないのだ。

ということは置いといて、天才にはやはり献身的な女性が必要なのね。ポロックはリーがいなかったら生きてはいなかったであろうと自分でも分かっている。彼女が支え続けなければ世に出ることなく埋もれていったのは確実。そして一気に才能が開花し、時代の寵児になる。のだけれども天才ゆえに壊れてしまうのもまた早いのだ。これがお決まりの酒と女。でも壊れるのが傲慢だからではなく繊細過ぎる心を持っているからというのは哀しい。確かにあの手の絵画は飽きられるのも早いだろう。けどまたそこからはい上がるのも才能のうちだと素人・凡人は思うのであった。




ファインディング・ニモ(03年アメリカ)

監・脚:アンドリュー・スタントン
共同監督:リー・アンクリッチ
脚:ボブ・ピーターソン/デイヴィット・レイノルズ

あまりに素晴らしい映像とストーリーの導入部の見事さと簡潔さに最初の数分間で心をわしづかみにされ、これから始まる物語を想像して大興奮。というところでタイトルが出てきて思わず「う、うまい、さすがピクサー!」と叫んでしまったよ。

ディズニー+ピクサーということでキャラ設定のうまさは今までの作品で分かってはいたけど、なんと今度は魚が主人公。で、その魚たちの動き、表情がお見事というほかはないのよね。恐怖のサメですら可愛い(だけではなくて爆笑なシーンも)。海中のシーンもため息が出るほどきれいなの。

たった一人生き残った息子をさらわれた父マーリンの息子を探す大冒険で、観る前には「ケッ!そんな子供だましのストーリーなんて」って思っていたけどテンポの良さと多彩な仲間達(脇役に至るまで全てがサイコー!)、大爆笑のギャグの数々に、もう完全にとりこになってしまった。ピクサーのアニメって子供が観ても楽しめる大人のためのアニメだから全世界で大ヒット、ってことなのであろう。

制作の4人が水の中に入っている写真を見るだけでうれしいじゃござんせんか。ピクサーの次作にも大期待。ニモの前に上映される短編も傑作。ホントにうまいな〜。




バッドボーイズ2バッド(03年アメリカ)

監:マイケル・ベイ
脚:ロン・シェルトン/ジェリー・スタール
出:ウィル・スミス/マーティン・ローレンス/ガブリエル・ユニオン

麻薬組織との大バトルで、そのあまりにも定番過ぎなストーリーにはかなりしらけてしまった。ならば、スピード強のマイクとへっぽこマーカスのキャラの絡み合いが面白いかというと、これもぬるめで爆笑には届かないのよね(他の映画でもマーティン・ローレンスってそんなに面白いか?って気がするし)。んでは、ド派手なアクションは、というと。ん〜...、高速道路で車がゴロゴロ転がってくるとこなんかひょえ〜とは思うんだけど、これがイマイチ興奮が持続できへんのよ。豪邸の爆破シーンも同様で、意外性がないからかな〜。必然性がないからかな〜。

それにこの手のオバカアクションコメディーで2時間半は長過ぎ。特に最後の展開は荒唐無稽を通り越してそんなアホな!って感じ。ひょっとしてワタシの知性が邪魔しちゃったのかしら。この手の映画を楽しむには自分もアホにならなければダメなのよね。




=僕のお気に入りの映画(^0^)
next page 2003 contents