No.125(4月19日)


殺人の追憶

03年韓国(2時間10分)
監・脚:ポン・ジュノ
脚:シム・ソンボ
出:ソン・ガンホ/キム・サンギョン/パク・ヘイル/ソン・ジェホ

いや〜、なんか凄い映画を観てしまった。刑事物なんだけどハリウッドみたいな派手さは全くないし、実際の未解決事件を描いているので犯人逮捕!というカタルシスもない。けど最初からラストに至るまで人間ドラマムンムンのエンターテイメント映画という趣。

田舎町で連続殺人が起こり、地元の刑事とソウル市警から来た刑事が対立しながらも事件解決のために奔走する。この二人の出会いが傑作なんだけど、あれはアドリブだったんだって。さすが「反則王」で鍛えたソ・ガンホ、ドロップ・キックがお見事。性格も捜査方法も全く違う二人の演技が凄まじいまでの迫力を生んでいる。1986年という時代だからか、容疑者の取り調べがそれはまあ暴力的で正視できないほど。逆さ吊りまでしちゃうなんて、アンタ中世じゃないんだから。けどそんな中でも笑えるシーンがいっぱいあるのがうまいな〜というかホッとするというか。反復で笑いをとるなんてまるでギャグ映画。

この捜査のために“壊れていく”刑事達の変貌が恐ろしい。そしてラストシーンのあの眼差は忘れられないほど印象的。




ロスト・メモリーズ

01年韓国・日本(2時間16分)
監・脚:イ・ミシュン
出:チャン・ドンゴン/仲村トオル/ソ・ジノ

いや〜、なんかとんでもない映画を観てしまった。設定がすごい。1909年伊藤博文暗殺失敗から始まるパラレルワールドで原爆はベルリンに投下され、日米連合軍は第二次世界大戦に勝利、朝鮮半島は日本の領土となっている、というもの。そしてメインの物語は2009年朝鮮独立を掲げるテロ組織と警察の戦い。エンターテイメントとはいえ、あちこちに反日感情がバリバリ。巨額の製作費、多量の銃弾と片言の日本語が飛び交い、後半はSFになってしまうという目まぐるしさ。でも妙にリアルな緊迫感があるのは身近な問題だからだろう。

主人公はJBI(日本捜査局)の朝鮮系の坂本と日本人の西郷の二人の刑事。この二人がかっこ良いのよ。チャンの大きな瞳が哀しみに彩られるシーンなんかは男がみても吸い込まれそう。彼の日本語のセリフに日本語字幕が出てくるのには笑っちゃったけど。それに西郷を演じた仲村トオルってこんなに演技派だったなんて知らなかったわ。でもちょっとやせ過ぎ?そしてどっかでこのおじいちゃん見たことあるな〜って思っていたら今村昌平監督も出ていたのね。

坂本が巻き込まれるテロ組織と警察の抗争の爆破と西郷の家族が祭りで見る花火とのこれでもかっていうぐらいのカットバックがお見事で、韓国映画のこの感情過多さ加減がツボにはまっちゃうのよね〜。




恋愛適齢期

03年アメリカ(2時間8分)
監・脚:ナンシー・メイヤーズ
出:ジャック・ニコルソン/ダイアン・キートン/キアヌ・リーブス

見どころ満載のロマンチック・コメディー。
その1 ニコルソンの大きなお尻(お見事!)。
その2 D・キートンの全裸(あまり見たくない気もするが)
その3 63歳と57歳の皺々コンビのキスシーン&ラブシーン(強烈過ぎ)
その4 ○○(名前失念)の完ぺきすぎる水着姿(内蔵が入ってないかのようなぺったんこのお腹に感激)
その5 キアヌってやっぱりかっこいいわ〜(でもやっぱり演技下手だけど)

恋のお相手は20代の娘限定という63歳のプレイボーイがニコルソン。富と名声があればそれも可ということだね(ウラヤマシイ)。で、二人でいちゃついている時に彼女の母親とバッタリ遭遇。出逢いは最悪ながらなぜか魅かれあってしまう二人。なんだけどそう簡単にはくっつきはしない。若き美貌の医師が絡んできたり、ニコルソンが心臓発作起こしたりで笑えるエピソードがいっぱい。恋の小道具に老眼鏡なんて爆笑。二人とも年なんて関係なくなってティーンのように恋に揺れる様子が可愛いくていじらしいのよね。

カタカナ全盛に反しての邦題も気が利いていて良いわ。




コールドマウンテン

03年アメリカ
監・脚:アンソニー・ミンゲラ
出:ジュード・ロウ/ニコール・キッドマン/レネー・ゼルウィガー

映画ファン憧れのイマジカの試写室で観たのだ!さすが、日本一の音響効果は凄いよ〜。映画の冒頭のスケールの大きな爆発シーンでは重低音で体中がビリビリ震えるのよ。そのクリアな音質ときれいな映像は素晴らしいの一言だけど、なぜに入場料を取る一般映画館でこれが実現できないのかな〜。そして監督の興味深い話もあって大満足であった。

で、映画はというと上映中ずっと画面を凝視しすぎて終わったらぐったり、頭まで痛くなるほどのめり込んでしまった。たった一度のくちづけなのにお互い魅かれあうインマンとエイダは南北戦争によって引き裂かれてしまう。で、インマンは軍を脱走してエイダの元に帰り着こうとする。そしてエイダは何が起ころうと彼の帰りをひたすら待つことを決心する。危険な道のりをひたすら突き進むインマンが途中で出会う人々のエピソードはどれも印象的でまた心に痛い。特にナタリー・ポートマンはすっごく良くて「スター・ウォーズ」になんか出てないで普通の映画にもっと出なくちゃあかんよ、って思ってしまった。一方、彼の帰りを待つエイダの話は貧乏で大変なのだけれど、レネー・ゼルウィガーの意表をつくキャラクターのおかげもあってけっこう笑えるエピソードがあって楽しい。

果たして二人は再会できるのか、ということでラスト...。う〜む...。そうなってしまうんですか。




ペイチェック消された記憶

03年アメリカ(1時間58分)
監:ジョン・ウー
脚:ディーン・ジョーガリス
出:ベン・アフレック/ユマ・サーマン/アーロン・エッカート

一番の見どころは、ベン・アフレックの顔。能面顔というか表情の少ない人だね〜。ハリソン・フォードなみかも。それに天才研究者にはどうしても見えないぞ。ラストで荷物を担いでいるんだけどそちらの方が100倍お似合い。

そして監督のジョン・ウーも好きだね〜。銃を持った二人が近距離で対峙するのと白い鳩が。思わずまた出た〜って笑っちゃった。SF臭が全くしないのも監督の好みかしら。

原作はフィリップ・K・ディックで、読んだ人によると全く別物らしい。典型的な巻き込まれ型アクションで何が何だか分からないけど逃げなきゃヤバイ、っていうのがベン演じるジェニングス。謎の殺人者とFBIから追いかけられるんだからそれはもう大変。手に汗握る派手なバイク&カーチェイスや銃撃戦はさすがウー監督。ユマ・サーマンも「キル・ビル」ほどではないけどかっこいいアクションを決めていて素敵。




=僕のお気に入りの映画(^0^)
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