No.126(5月10日)


スクール・オブ・ロック(The School of Rock)

03年アメリカ(1時間50分)
監:リチャード・リンクレイター
脚・出:マイク・ホワイト
出:ジャック・ブラック/ジョン・キューザック/サラ・シルヴァーマン

全ての人にお勧め!ロック好きな人はもちろん、そうでない人も必見と断言してしまうぞ。傑作じゃ。今まであまり好きではなかったJ・ブラックがいっぺんで大好きになってしまったほど。

自身でもバンドを組んでいるジャックの独り舞台といっても良いほどのでしゃばりと怪演なんだけど、ロックオタクの彼をうまく活かしていて大成功。役どころはロックスターになるには年を取り過ぎで、でも未だに諦めきれないアホで自己中心的なギター&ボーカルのデューイ。バンドをクビになり、アパートも追いだされそうになった彼は友人になりすまして代用教師として名門校にもぐり込むことに成功。そして真面目一辺倒の子供たちをだましてバンドを組み、ロックフェスで優勝して名声と賞金を手に入れようと目論むという、とんでもないヤツなのだ。そう、あきらめが悪いってなんて素敵なんでしょう!って映画(?)

こんなヤツだから間違っても金八先生みたいに「破天荒だけれども正しいことを言っている」なんてことにはならないのだ。それに皆で努力に努力を重ねた結果優勝しました!っていうのも無し。それでも最高のライブをみたときのような高揚感に何度も涙してしまったのだよ。ジョン・キューザックのお堅い校長先生も本音を漏らしてしまうところなんか意外と可愛いし、子供たちの一人ひとりのキャラも立っていて、その個性で笑わせてくれる。

それにエンドロールでの彼らの演奏は素晴らしくてジャックはもちろん、子供たちの幸せで輝いている顔が最高なのだ。




APPLESHEED

04年日本(1時間43分)
監:荒牧伸志
声:小林愛/小杉十郎太

「戦いが終わったら、母になりたい」という素晴らしいキャッチコピーに魅かれて観に行ってしまったといっても良いほど。で、映画自体もアニメという枠を超えて素晴らしい。のだけれども顔の表情に違和感バリバリで、最後まで気になってお話しにのめり込めなかった。実際の人間の動きをトレースしたというだけあって動きは滑らかで自然なのだけれど、表情が固いというか動きが少ないというか。アニメならではの誇張したものがあっても良かったのではないかしら。

西暦2131年、荒廃した世界の中の人類最後の理想郷オリュンポス。その平和の裏に隠された真実を巡った戦いに巻き込まれる女性戦士デュナンと、戦場での怪我のために今はサイボーグとなってしまった恋人のブリアレオス。果たしてオリュンポスの驚愕の真実とは!?そして人類は生き残れるのか!?というアクションと恋とちょっとだけ哲学しちゃっていて一瞬たりとも目が離せない。そして技術の見本市、といっても良いほどの3DCG映像は圧倒的な迫力。アクション大作は日本では無理だけれどもアニメではハリウッドに勝てるかも?

ブリアレオスが瀕死の重傷を負ったときに、苦しそうにゴホゴホってなるのだよ。ってアンタ、外見はほとんどロボットやんけ〜って笑ってしまった。おちゃめなのね。




ピーター・パン(Peter Pan)

03年アメリカ(1時間53分)
監・脚:P・J・ホーガン
脚:マイケル・ゴールデンバーグ
出:ジェイソン・アイザックス/ジェレミー・サンプリー

う〜む、なんだかあんまり楽しくないピーター・パンだな〜。ピーターは可愛くていいのだけれども飛んでいる姿がどうにも不自然。影を追いかけている姿もなんか変。そんでもってティンカーベルのアップは驚愕というか、がっかりというか。ピーって言ってるだけだし。そんなこんなで今までのイメージがガラガラと崩れていく音が頭の中で響き渡っていたのであった。原作に忠実って言われてもな〜。

でもウェンディーの大人と子供の中間っぽい雰囲気はなかなか良くて、ちょっと色っぽいその唇でキッスをされたら、そりゃ、永遠の少年でも興奮しちゃうよね。

恥ずかしいことを告白しちゃうと今まで「ピーターパン」でひとつの名前だと思っていたのね。だからウェンディーが「ピーター!」って叫んだときに「お〜、そうだったのか!」ってひざを叩いてしまったよ。




ぼくは怖くない(IO NON HO PAURA)

03年イタリア(1時間49分)
監:ガブリエーレ・サルヴァトーレス
脚:ニコロ・アンマニーティ/フランチェスカ・マルチャーノ
出:ジュゼッペ・クリスティアーノ/マッティーア・ディ・ピエッロ

どこまでも広がる黄金の麦畑を自転車で走り回る子供たち。いや〜、絵になりますな。そして主人公の10歳のミケーレ少年が実に生き生きとしていて良い表情で、この二つをみるだけでも満足できるかも(?)

超が付くくらいの小さな村。なにせ家が5件しかない。ミケーレは廃虚にある穴蔵の中で鎖につながれた少年を見つける。その秘密を大人たちに話せないまま、食事を運んだりと面倒をみるようになるのだが...。

ミケーレと捕われの少年二人の描写はすっごく良いのに他の子供たち、特に大人たちの性格付けがあいまいなのがちょっと物足りなく、それ故に後半のサスペンスがイマイチ盛り上がりに欠けちゃうのが残念。でも物語が終わった後のミケーレ少年のその後を想像すると困難さに思わず泣けてしまうよ。




ネコのミヌース(MINOCES)

01年オランダ(1時間29分)
監・脚:フィンセント・バル
脚:タマラ&バーニー・ボス
出:カリス・ファン・ハウテン/テオ・マーセン/サラ・バンニール

これはネコ好き、動物好きの人にはたまわらんな。可愛らしくってほほ笑ましくてちょっと幸せな気分になれること確実。でもポレポレ東中野での単館上映。言っては悪いけれどこれが恵比寿等で上映されていたら大ヒットロングランされていたかも。オランダでは100万人が観たということだもの。

引っ込み思案でダメ新聞記者ティベの部屋に居候を始めたのがミヌースというちょっと変わった女性。実はネコから人間に変身してしまったのだ。彼女のネコネットワークを使ってティベに特ダネを提供するうちに大事件に巻き込まれてさあ、街は大パニック。

ミヌースのネコな様子も可愛いけれど、他のネコ達の芸達者ぶりも一見の価値あり。屋根上で皆が一堂に会しての会議なんてそりゃもう、メルヘンチックだわ。ウットリ。

でも大いに不満だったのがヴィデオ上映だったこととテープが伸びてしまったのか音声が一部おかしかったこと。映画館で画質の悪いヴィデオは観たくないな〜。




イン・ザ・カット(In the Cut)

03年アメリカ(1時間59分)
監・脚:ジェーン・カンピオン
脚:スザンナ・ムーア
出:メグ・ライアン/マーク・ラファロ/ケヴィン・ベーコン

メグ・ライアン、みていてつらかったな〜。かつてはラブ・コメの女王と呼ばれていたけれど、この映画では全裸、SEXシーンは当たり前でおまけに笑顔はみせないし。イメージチェンジをかけて、なんだろうけど痛々しい感じ。

殺人事件に巻き込まれ、犯人と対峙することになるというストーリーもサスペンスとしては盛り上がりに欠ける。っていうかストーリーよりも人間の暗の部分を描くということに焦点が当てられている。「ピアノ・レッスン」も面白いとは思えなかったし、この監督のは露悪趣味という気がしちゃって好みではないのかも。




タイムリミット(Out of Time)

03年アメリカ(1時間45分)
監:カール・フランクリン
脚:デイブ・コラード
出:デンゼル・ワシントン/エヴァ・メンデス

警官役の多いデンゼルワシントンは今回またまた警察署長役。妻とは別居中とはいえ、只今、浮気の真っ最中。ところがその相手と夫が殺害され、全ての証拠が彼を犯人と告げている。身に覚えの無い彼は真実を見つけるために奔走する。ってそりゃ、アンタが悪いんやろってな自業自得なところがあるし、嘘をつけばつくほどドツボにはまって行く様子はみていて笑っちゃうほど。いっそのことコメディーにしてしまった方が良かったのでは?なんて思ってしまった。

警察署長という設定が微妙で、捕まっては大変というハラハラドキドキ感は増すんだけれども、役得でいろんなことに先回りできちゃう安心感(?)というのがサスペンスに水を差す。でも、まあ別居中の妻がやはり警察官で捜査に加わったり、証拠品の現金の紛失など次から次へと難題が降りかかってきて飽きている暇は無し。そして何といっても最大の見どころは妻役のエヴァ・メンデスで正に本物のゴージャスだ。




=お気に入りの映画(^0^)
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