No.127(5月30日)


あなたにも書ける恋愛小説(Alex & Emma)

03年アメリカ(1時間35分)
監:ロブ・ライナー
脚:ジェレミー・レヴェン
出:ケイト・ハドソン/ルーク・ウィルソン/ソフィー・マルソー

ケイト・ハドソンの笑顔って母親譲りで素敵なんだわ〜、という印象しか残らないというのは言い過ぎか。もっと弾けそうなのに弾けてないというか、コメディーとしてはユルイというか。

1ヶ月以内に新作を書き上げ原稿料を渡さないと命がないとチンピラ達に脅かされている大スランプ中の新人作家。彼らにパソコンを壊され、速記係の女性を雇うが、彼女が小説に口を出すため、ストーリー、人物設定は二転三転。果たして期限までに小説は仕上がるのか?

で、この小説が劇中劇として挿入されるんだけど、これがコメディーとしては中途半端なのね。設定がどんどん変わっていくというアイデアは面白いのに、それがうまくいかされていなくて残念。もっとドタバタで大笑いできていたら現実の方が少しくらいつまらなくても満足できたのに。




ヒューマンキャッチャー(JEEPERS CREEPERS 2)

03年アメリカ(1時間42分)
監・脚:ヴィクター・サルヴァ
出:レイ・ワイズ/ジョナサン・ブレック

見事に直球勝負、伏線も人物描写の深みもまるでなし。というかそんなもの最初から描く気はサラサラなし、という清さが良いね。

23年ごとに23日間だけ復活して人間を喰いまくるという怪物の最後の3日間を描いたもの。なぜに最後の3日?と疑問だったけれど、前作を観なければその謎は解けない模様。まあ、わざわざビデオで見る気はしないけれど。この怪物の外見がなかなかチープで一昔前のホラーのようで可愛いの。こいつが田舎の一本道でバスの中の高校生達を恐怖のどん底に陥れる。何をやっても死なないし、空を飛ぶもんだから退治しようがないから質が悪い。

いかに戦い、誰が生き残り、誰がどのように喰われるかで、それなりにドキドキしちゃったのでお気楽に観るには最適かも。それにしても一番の謎は製作総指揮がコッポラということ。




フォーチュン・クッキー(Freaky Friday)

03年アメリカ(1時間37分)
監:マーク・ウォーターズ
脚:ヘザー・ハッチ/レスリー・ディクソン
出:ジェイミー・リー・カーティス/リンゼイ・ローハン/ハロルド・グールド

笑って笑って、最後にちょっとホロリという映画が好きな私は大満足。心と身体が入れ替わってしまうという手あかのついた設定も、良い脚本とうまい俳優が演じればまだまだ極上のものとなるのだ。

何事においてもお堅いママと問題児の娘はことあるごとに衝突。そんな二人の心と身体が入れ替わってしまった。元に戻るためにはお互いを「無償の愛」で認めあわなくてはならない。

ホントに変わってしまったのではと思える二人の迫真の演技が最高に可笑しいの。周囲に気づかれないように必死になりながらもあちこちでボロを出すのでまたまた大笑い。おまけに二人とも人生においての一大事が明日に控えているというピンチ。果たして二人は元に戻れるのか!? 心細げな娘を勇気づける母の姿が頼もしいって姿は逆だけれど。細かいところまで神経が行き届いているので心ゆくまでファンタジーに浸れるのが気持ち良い。

ジェイミー・リー・カーティスにはゴールデングローブ賞主演女優賞にノミネート、ではなくて受賞して欲しかったな〜。




ビッグフィッシュ(BIG FISH)

03年アメリカ(2時間5分)
監:ティム・バートン
脚:ジョン・オーガスト
出:ユアン・マクレガー/アルバート・フィニー/ビリー・クラダップ/ダニー・デビート

息子が父を川に連れていくところで号泣してしまったよ。お風呂場のシーンも良かったし。そうそう、皆がクルクル回っているときの後ろで楽しそうにはしゃいでいるブシュミの姿も忘れられないわ。今までティム・バートンの実写物ってイマイチ好きではなかったのだけれど、これにはノックアウト。楽しいファンタジーの部分と深刻な現実の部分が見事に溶け合ってとても素敵なお話。

年老いたエドワードは若いころからほら話ばかり。そんな父親が疎ましくなった息子ウィルはパリに行ったきり言葉も交わさない仲。でもエドワードはガンになり寝たきりに。仲を修復しようとエドワードの元に駆けつけた息子にまたまたほら話。でもウィルはそこに真実が隠されていることを知るのだった。ということでこのほら話が楽しいの。5メートルもある巨人、魔女、幻の街スペクター、サーカスの双子等々、素敵なお話がいっぱい。心暖まったり、ワクワクしたり、不思議だったりとそれぞれ独立した映画を観ているよう。そしてそれが一つにまとまるシーンには涙。といっても単に悲しいのではなくて、人間っていいな〜、愛のある人生っていいな〜、ドキドキのある人生っていいな〜ってことで感動しちゃうのね。

エドワードの青年期を演じたユアンの底抜けの明るさ、老年期を演じたアルバートの瞳の輝きがとっても良いわ。




ドーン・オブ・ザ・デッド(DAWN OF THE DEAD)

04年アメリカ(1時間40分)
監:ザック・スナイダー
脚:ジェームス・カーン
出:サラ・ポーリー/ヴィング・レイムズ/ジェイク・ウェバー/メキー・ファイファー

強烈だわ〜。吐き気を催すほどのリアルな恐怖に観終ってグッタリ疲れ果ててしまったほど。

ロメロの傑作「ゾンビ」のリメイクなんだけど、旧作と違ってゾンビが走る走る!全力ダッシュでバスを追っかけてしまうのね。その分スピード感と恐怖は増したんだけど、こりゃゾンビじゃない、との声もチラホラ。それに内蔵をズルズルベチャベチャむさぼり食らうシーンが全くない!これはメジャー映画だからしかたないのかも知れないけど、ワタクシ的にはちょっと物足りない。それにロメロ版は結局は「人間が一番怖い」というテーマが衝撃的だったけれど、ちょっと嫌なヤツはいるけど基本的には「みんなで助け合いましょう」ってことで、これも物足りない。

と、なんか気に入らない部分ばかり書いてしまったけれども、それでもサバイバルホラーってことで最高なんだわ。誰が生き残って誰がどこで襲われてしまうかドキドキという盛り上げ方がうまいし、なにせゾンビの数が半端じゃないからね。去年公開された似非ゾンビ物とは格が違うって感じ。




キル・ビルVol.2(Kill Bill Vol.2)

04年アメリカ(2時間18分)
監・脚:クエンティン・タランティーノ
出:ユマ・サーマン/ダリル・ハンナ/デヴット・キャラダイン/マイケル・マドセン

Vol.1とテイストが全く違っていてびっくり。タランティーノは最初は1本でまとめるつもりだったと言ってるけど、2部作にするのは確信犯だったのではないかしら。前作がド派手なアクションに次ぐアクション+大量の血+ユーモアで(アニメもかっこよかった!)最高速で疾走していたのに対して、今回は正統派アクション+師弟愛+ビルとブライドの愛憎+親子愛という感じでしっとりなシーンもあったりして、「徒歩」の速度に落ち着いている感じ。

ついに姿を現したビルは、もうおじいちゃんといってもよいほどの年なんだけれども渋くて素敵なんだわ。タランティーノは「ちょっと過去の人」を見つけてくるのがうまいね。

アクションではエルとのトレーラーの中での対決は凄まじいまでの迫力で、映画史に残る名ファイトといっても良いかも。ホントに痛そうで正視できないほど。ダリル・ハンナがこれで復活してくれたらうれしいな〜。




花嫁はギャングスター(Legend of unjin)

01年韓国(1時間50分)
監:チョ・ジンギュ
脚:カン・ヒョジン/キム・ムンソン
出:シン・ウンギョン/パク・サンミョン/アン・ジェモ

韓国映画は元気があるな〜。これもすこぶる面白くて大満足。ハリウッドでリメイクが決まったそうだけど、果たして誰が主演するのか興味津々。

ウンジンはシザーナイフの名手のクールで史上最強の女親分で、かつての大立ち回りは既に伝説となっている。そんな無愛想で凶悪な彼女がガンで余命幾ばくもない姉の願いで結婚するはめになる。で、選ばれた相手が真面目で気弱な公務員のスイル。もう彼が散々な目にあって同情。結婚相手を「誰でもいいから連れてこい」って言ったり、スイルに「手を触れたらぶっ殺す」なんて初夜で凄んだり、と大爆笑。もちろん彼女の鋭い視線に睨まれたら手出しなんかできないよ。

笑いと緊張が絶妙のバランスで気持ち良い。そしてウンジンの大立ち回りがかっこいいのよ〜。この役のために1年間筋トレをしたというだけあってキレがあって華があって、あの迫力のバトルシーンは何回でも観たい。




=お気に入りの映画(^0^)
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