No.131(8月29日)


リディック(The Chronicles of Riddick)

04年・アメリカ・1時間58分
監・脚:デビッド・トゥーヒー
出:ヴィン・ディーゼル/コルム・フィオール/ジュディ・デンチ

お金を使えば面白いもんがで出来るって訳ではないのよね〜。低予算だった前作「ピッチブラック」(No.66)の方が10倍面白かったわ。
今回の物語は前作から5年後。凶悪犯リディックが全宇宙の支配を目論むロード・マーシャルとの戦いに否応なく巻き込まれ、壮絶なるバトルを繰り広げるというもの。前作にも出てきたイマムとジャックも出てくるけど、ちゃんと説明されているので観るには支障なし。宣伝コピーには「悪vs悪の戦い」なんてあるけどリディックが「すっごくいいやつ」なのはご愛嬌。

それにしてもリディックを演じているヴィン・ディーゼルってかっこいいわ〜。超低音ボイスとはげ頭とあの盛り上がる筋肉、超セクシ〜。ということで出ずっぱり。彼が映っていない場面ってあったっけというくらいなのよ。巨額の製作費っていっても彼の出演料が大半だったりして。

巨大なセットとCGを組み合わせて壮大なる世界の構築を目指した。っていうのは分かるのだけれど、お金をかけた割にはチープに見えるセットが哀しいかも。それにアクションの見せ方が悪いのか、何をやっているのかよく分からないのもつらい。そして一番悪いのはストーリーがおもろしくないのよ〜。無理に話を広げないで惑星クリマトリアの刑務所からの脱出というコンパクトなものの方が面白かったかも。それほどヒットはしなかったみたいなので果たして3作目は作られるのであろうか...?




サンダーバード(Thunderbirds)

04年・イギリス・1時間35分
監:ジョナサン・フレイクス
脚:ウィリアム・オズボーン/マイケル・マッカラーズ
出:ビル・パクストン/ベン・キングスレー/ソフィア・マイルズ

子供向けなら子供向けでいいんだけどさ〜、それならもうちょっと分かりやすくしないと。サンダーバード1号から5号までの役割が全然説明されていなくて、初めて観る子供には不親切。というかTVシリーズを見ていた大人じゃなきゃ分からんじゃないか。それに実写版1作目なのに国際救助隊が全然活躍しないのは、そりゃないんじゃんって感じ。最初の方で全員5号(宇宙ステーション)に閉じこめられて、最後までそのまんま。で、その間に秘密基地が狙われるんだけど、それを救うのはなんと、サンダーバードキッズ。彼らと悪漢との戦い、攻防が面白けりゃいいけど、これがイマイチ。スパイキッズのキッチュで楽しくてワクワク、ドキドキの線を狙ったんだろうけど、見事に空振り。それにしても空飛ぶスクーターが唐突に出てきてびっくり。そういえばTVシリーズではあったな〜、とやっと思いだした次第。途中でペネロープも合流して戦うんだけど、ギャグもアクションも全くなってないのね。なので興奮もしなけりゃ、笑えもしない。

ということで、サンダーバードを知っている親が子供を連れて事細かに解説しながら観るのが正しい鑑賞法かも。監督は2作目も作るって言ってるけど実現は難しいかも...?




箪笥(A Tele of Two Sisters)

03年・韓国・1時間56分
監・脚:キム・ジウン
出:イム・スジョン/ムン・グニョン/ヨム・ジョンア/キム・ガプス

血みどろのおどろおどろしいポスターだけど実際はホラー色はそれほど強くなくて恐怖の心理ミステリーって感じ。そんでこれが、まあ、謎が謎を呼ぶ作りになっていて観ている間クエスチョンマークが頭の上を5個ぐらい飛びっぱなし。で、最後まで分からなくて、え〜、このまま終わっちゃうの〜、と思っていたらホントのラストで謎が氷解。「そうか、あの時のアレはああなってこうなっていた訳だったのか」と思い至るのね。とは言っても全てが分かるわけではないので、ラストを知ったうえでもう一回観たくなるのよ。というか観なきゃ気が済まないわ〜!

田舎の一軒家にやって来た父親と娘二人。そこで3人を迎えたのは、いかにも継母ですって感じのイヤな女。娘二人と継母の仲は最悪でいがみ合ってばかり。そんな様子を見ていながらため息をつくばかりで何もしない父親。だけではなく謎の言動も。そしてなんかこの家が変なのね。何かの祟り?そのせいでみんなおかしいの?

長女スヨンを演じているのがめちゃ可愛いし演技がサイコーにうまいの。迫真の演技ってこういうこと?って感じ。他の3人も合わせてがっぷり四つに組んだ芝居で恐怖がじんわり倍増。ドリームワークスがリメイクするらしいけど、この怖さがでるかしら...?




ワイルド・レンジ(OPEN RANGE)

03年・アメリカ・2時間20分
監・出:ケビン・コスナー
脚:グレイグ・ストーパー
出:ロバート・デュパル/アネット・ベニング/マイケル・ガンボン/ディエゴ・ルナ

話題作な割には夏休み映画に埋もれてのちっちゃい映画館でのひっそり公開とはちと寂しい。秋まで待ってもうちょっと多くの映画館でやったらそこそこのヒット作になったような気がするな。
西部劇を観るのって10年くらい前の「許されざる者」以来かも。すでに死に絶えたジャンルかと思っていたけど、これはとっても良い作品。

西部の大平原で牛追いをしながら気ままに暮らすカウボーイの4人組。ボスとその右腕と助っ人2人という組み合わせ。ところがある街にさしかかった時に、理不尽な迫害を受けた末に死人まで出てしまう。怒った彼らは死を覚悟して戦いを挑む、というシンプルなストーリーの中に、男の誇り、友情というものが渋く描かれていて見ごたえ十分。街の住人達との交流も過不足なく描かれていてラストの壮絶なガンファイトに真実味を与えている。そう、このガンファイトが素晴らしいのね。カウボーイの二人が単なる善人ではない面白さというのもあるけど、まあ、その迫力たるやすごいわ〜。

そして男の純情物語もあってなんか可愛らしい。アネット・ベニングがキュートで、若いだけが女じゃないのよって感じで頼もしいのが良いわ。

新宿のK's cinemaという今年に出来た新しい映画館で鑑賞。この映画館は84席と小さいながらも最近のおしゃれな感じできれいなのがうれしい。それに音響設備にすごく気を使っているみたい。なのだけれど、それをいかせる作品がかからないのが残念。「ワイルド・レンジ」はいいけど、予告からするとちょっとマイナーすぎる作品ばかり。早々とつぶれることの無いように...。




シュレック2(Shrek 2)

04年・アメリカ・1時間33分
監:アンドリュー・アダムソン/ケリー・アズベリー/コンラッド・バーノン
脚:アンドリュー・アダムソン/ジョー・スティルマン/J・デビット・ステム/デビット・N・ウェイス
声:マイク・マイヤーズ/キャメロン・ディアス/エディー・マーフィー/アントニア・バンデラス

こりゃ、楽しくて面白くて笑えて、おまけにスリリングってことで大満足。不満なんかございません、と言いつつもただ一つだけ気になったのはシュレックとフィオナ姫が普通の良い人になってしまったこと。まあ。恋する二人が両親に逢うときはそうなってしまうのはしょうがないのかしら。

でもそれを補って余りあるのが他の個性的なキャラ達。
まずはしゃべる動物キャラ。エディー・マーフィーそのままのロバのドンキーは相変わらず騒々しくてまたまた大活躍がうれしい。そして新登場の長靴を履いた猫。凶暴かと思いきや、意外に優しいところもあったりして可愛いの。彼の最大の武器は○○でこれをやられたら、勝負は目に見えてるよね。ずるいというかおかしいというか、大爆笑。声がバンデラスというのも気が利いている。

妖精ゴッドマザーとその息子チャーミング王子が今までのおとぎ話の定説を覆す勢いでジコチュウに突っ走る姿は痛快。まあ、そのおかげでシュレックとフィオナ姫に危機が訪れるんだけどね。
おまけとして映画のパロディーが満載でそれに気づくと余計に楽しい。前作をほとんど覚えていなかったのでヴィデオで見てからの方が良かったと後悔先に立たず。

次作も作られるらしいけど、今度はどんな冒険が待っているのかしら。楽しみだわ。(前作




=お気に入りの映画(^0^)
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