No.132(9月21日)


ヴィレッジ(The Village)

04年アメリカ(1時間48分)
監・脚:マイケル・ナイト・シャラマン
出:ホアキン・フェニックス/ウィリアム・ハート/シガニー・ウィーバー/エイドリアン・ブロディ

この監督の作品にしては大仰なところが少なく、こぢんまりとまとまっていて好き。B級ホラーを巨額の製作費をかけて作るという贅沢さも彼のブランドで許されちゃうのね。とはいっても今回は一番お金がかかったのは出演俳優のギャラって気がする。有名どころがワンサカだもの。でもシガニー・ウィーバーの使い方はもったいない気がするが。

19世紀末という時代設定が絶妙。この時代設定がラストで意味を持つなんて思いも寄らなかったわ。深い森によって周囲から隔絶された村で起こる不思議な現象に人々は何かの気配を感じおびえるが...。ホラーっぽい要素がちりばめてあるけど、これは愛の物語だ。若い男女の一途な愛に胸を打たれるけれど、愛する人を失った哀しみに臆病になりすぎた人たちの懺悔の物語でもあるのだよ。

純真な盲目のヒロインを演じたブライス・ダラス・ハワードがすっごく良いの。誇り高く、美しく、そして強く。彼女なら愛する人のために困難な道を選ぶのも納得。彼女を愛するホアキンの暗さも浮ついたところの無い一途な若者って感じで頼もしい。

そしてお約束のラストのびっくりは観てのお楽しみだね。




インファナルアフェア

02年香港
監:アンドリュー・ラウ
監・脚:アラン・マック
脚:フェリックス・チョン
出:アンディー・ラウ/トニー・レオン/アンソニー・ウォン

2を観る前に復習しておかなくては、ということで1週間限定公開の劇場へ。再見しても素晴らしい物語にうっとり。潜入捜査官と警察に潜り込んだヤクザの心理的な葛藤が周囲の反応、抗争で浮かび上がりハラハラさせられる。アンディー・ラウとトニー・レオンがきっちり演じていて流石。ヤクザの親分と警部も良い味出してるわ〜。沈滞気味の香港映画にカツを入れた作品と言うのも納得。2が楽しみだわ。そして3作目も。こういう最初からちゃんと練られた3部作なら大歓迎。



CODE 46(Code 46)

03年イギリス(1時間33分)
監:マイケル・ウィンター・ボトム
脚:フランク・コドレル・ボイス
出:サマンサ・モートン/ティム・ロビンス

サマンサ・モートンって美人ではないけど、独特の雰囲気があって好き。あの憂いを含んだ大きめの瞳が良いのかしらん。で、小柄な彼女がでかいティム・ロビンスと一緒に映ると...。顔の大きさが倍くらい違っていと可笑し。

マイケル・ウィンターボトム初のSFといっても車が空を飛んだり、異星人が出てきたりするわけではもちろん、ない。近未来でクローン技術が発達した社会でのタブー、禁じられた愛を描いたもの。事件捜査のために上海に入ったウィリアムは犯人マリアになぜか心魅かれてしまい、やばい立場に追い込まれ、二人で逃げる羽目に陥ってしまう。設定はSFだけれども、派手なところは全く無くベースは古典的な恋愛モノって感じ。これが私には物足りなかった。派手さは無くてもいいのだけれど、ドキドキするような感覚、切なさがあんまり感じられなかったな〜。全てにサラッと流れちゃった気がするけれど。




箪笥(A Tele of Two Sisters)

03年・韓国・1時間56分
監・脚:キム・ジウン
出:イム・スジョン/ムン・グニョン/ヨム・ジョンア/キム・ガプス

いや〜、ワタクシ見事にはまってしまった。一回観て、う〜む面白い、でも分からないとこあるな〜。じゃあ小説を読もう。おお〜、なるほど〜。あれはそういうことだったのね〜。そしたらまたもう一回観たくなってしまったのだよ。で、今度は前回では気がつかなかった哀しい物語に涙...。

ん〜、もう一回観たいけど、今度はDVDにするか。新作もいっぱい観たいし。
映画を観て何が何だか分からなかった人はノベライズを読むことをお勧め。映画では語られていなかったことが山ほどあるし、衝撃の謎解きもあるからね。「姉妹」吉村達也著 角川文庫




バイオハザード2アポカリプス(Resident Evil : Apocalipse)

04年アメリカ・カナダ・イギリス(1時間31分)
監:アレクサンダー・ウィット
脚:ポール・W・S・アンダーソン
出:ミラ・ジョヴォヴィッチ/シエンナ・ギロリー/オデッド・フェール

映画というよりゲームだね。完全に。登場人物の心理や背景などはいっさい関係なし。ひたすら戦い、逃げて、また戦う。退屈している暇はないけど、何か物足りないな〜。
前作から数時間後の世界でラクーンシティはゾンビでいっぱい。アリス達に与えられた使命は逃げ遅れた少女を救出すること。で、ゾンビその他おぞましい敵を相手にアリス大暴れ〜の巻。
新キャラのジルはかっこいいのだけれどもアリスとほとんど同じような雰囲気なのでアリスがその分引っ込んでしまった感じでもったいない。アリスを演じるミラはアクションを猛特訓したそうだけど、細かいカット割りとアップばかりなのでホントに彼女がやっているの?って見えちゃって残念。でもビルの垂直の壁面をロープ1本で駆け降りるシーンはかっこよかったわ〜。コスチュームも忍者風のアミアミだしお約束のサービスカットもバッチシでお得感を盛り上げる。でもミラって貧乳なのね〜。
んでもって、これってPart3へ続くのだわ。最近何でも3部作だな。



新耳袋

04年日本(92分)
監:佐々木浩久/鈴木浩介/平野俊一/豊島圭介/三宅隆太/吉田秋生/雨宮慶太
出:竹中直人/坂井真紀/高岡早紀/堀北真希/烏丸せつ子

本当にあった怖い話を映画化、なんていう割には登場人物死んでるじゃん。それにこんなところに鏡あるか〜!? オチがないじゃん!等々突っ込みどころ満載なのに、そんなことを気にしている暇がない短編オムニバス。全部で7話あるんだけど最初と最後は特にお気に入り。1本目の「夜警の報告書」はお化けビルの警備員を襲う恐怖なんだけど、霊の怖さと人間のすっとぼけたおかしさとの絶妙なるブレンドがお見事。ラストの「ヒサオ」は烏森せつ子の独り芝居が絶品だし映像も美しくて画面に引き込まれ、そして最後は涙...。
あっ、それからビデオに映った霊の話の「視線」はマジで怖かったりして。それに主人公の女子高校生役が可愛くて、そっちでも満足なのであったよ。



LOVERS(十面埋伏)

04年中国(2時間)
監・脚:チャン・イーモー
出:チャン・ツィイー/金城武/アンディ・ラウ

チャン・ツィイー超可愛い〜、金城武かっこいい〜、アンディ・ラウすてき〜。っていう感じの映画。特にチャン・ツィイー(衣装も豪華だけれど、肩があらわになった姿なんてまぶしいほど)の踊りとアクションがいいのよ。もちろんワイヤーアクションバリバリなのだけれど、動ける人がやるとひたすらかっこいいのね。それにやはり本場ってことでハリウッドのそれとは一味も二味も違って惚れ惚れ。自然の中のワイヤーアクションって、どんなに突飛なことをしてもなぜか納得させられちゃうわ。

時は唐の時代。盲目の踊り子小妹が敵の首領の娘という情報を得た劉は仲間の金を使って小妹をだましアジトを突き止めようとする。ところが、ところが3人の思惑、立場が二転三転、え〜、誰がほんとの事言ってるの〜、ってなるのね。おまけにあっと驚く三角関係になっちゃうし。

話が進むにつれ、恋する小妹は美しくなり、愛する人を守るために金はよりたくましくなる。そして劉は愛に破れて冷静さをかなぐり捨てる。というのが自然に感じられて説得力十分。

で、おもしろい!と興奮していると、ラスト近くになって驚愕の真実が明らかになる!んだけれども、するとなんかストーリーの根本的なところが変じゃない?って気がついちゃうのよ。つじつまが合わないなんて細かいことではなくてそもそもの発端からして変。それがちょっと残念。




=お気に入りの映画(^0^)
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