No.139(3月22日)


大統領の理髪師

04年韓国 1時間56分
監・脚:イム・チャンサン
出:ソン・ガンホ/ムン・ソリ/イ・ジェウン

本人にすれば大いに困った状況なのだけれど、なんかのほほんとしてホノボノして、笑えちゃうのよね。

大統領官邸の近くに店を出していたというだけの理由で、大統領の理髪師になってしまった男のアタフタ物語。無学で愚直に生きることしか知らない男が、時代に翻弄され政権争いに巻き込まれながらもひたすら家族を愛した姿が感動的。そしてその男の目を通した激動の時代の語り口がうまいのね。ひたすら暗くなりそうな出来事もユーモラスに語られている。

そして悲劇に見舞われる息子。この子を演じているイ・ジェウンがすっごくうまいの。ソン・ガンホとの絡みは正に絶品。すべての要素がかっちり決まった映画って観ていて気持ちが良いわ。




Uボート最後の決断(In Enemy Hands)

03年アメリカ 1時間38分
監・脚:トニー・ジグリオ
出:ウィリアム・H・メイシー/ティル・シュヴァイガー/スコット・カーン

脚本がうまい!ドイツ兵とアメリカ兵が協力して潜水艦を動かす、なんていうあり得ない設定を説得力あるものにしてしまうのだもの。俳優陣は地味だし、派手な戦闘シーンもほとんどないけど見ごたえ十分な極限下での男達のドラマ。

敵と味方が入れ替わり、捕虜の立場も入れ替わり、おまけに味方から攻撃されるしで、一難去ってまた一難。これが潜水艦の狭い密室でのことだから余計に緊迫感十分。

どんな状況でも相手を信頼し、またそれに応える。それってホントにいいな〜、と素直に感動しちゃうのだわ。




THE JUON(The Grudge)

04年アメリカ 1時間38分
監:清水崇
脚:スティーブン・サスコ
出:サラ・ミシェル・ゲラー/ジェイソン・ベア/ビル・プルマン

リメイクで監督も同じなのでしょうがないけど、まんま一緒じゃん。主人公達が金髪になっただけやんけ〜。それに時系列をばらしてはいるけど、随分と分かりやすく作ってあるし。

とはいえやっぱり怖いのよね。怨念のこもる家に出没する髪振り乱す女性、子供、黒猫。見事に日本的な恐怖。これで全米第1位というからすごいでんな。

でも清水監督、もう呪怨シリーズは卒業かな。さすがにもうネタはないのではないかしら?




ローレライ(Lorelei)

05年日本 2時間8分
監:樋口真嗣
脚:鈴木智
出:役所広司/妻夫木聡/柳葉俊郎

引っ掛かるところは多々あるけれど(上官に対する態度とか、パウラの戦闘時のコスチュームとか、CGのペラペラさとか)取りあえずは面白かった。リアルさを求める人にはダメだろうけどエンターテイメント系「もしこんなことがあったら...」という感じで楽しめたもの。東京に3発目の原爆が落とされるのを阻止する任務についた潜水艦の運命はいかに?極秘のローレライシステムとは?そして艦内では裏切り行為により危機が!てな感じでハラハラ。

それにしてもラスト近くの水兵が死んじゃうところ。泣かせようと思ったに違いないがあれじゃあ、単なるアホって感じでしらけちゃう。




君に読む物語(The Notebook)

04年アメリカ
監:ニック・カサヴェテス
出:ライアン・ゴズリング/レイチェル・マクアダムス/ジェームズ・ガーナー/ジーナ・ローランズ

あたしゃあ、ジジババの物語に弱いのよ。やっぱり泣かされてしまったわ〜。

1940年代のバリバリで気恥ずかしくなるような正当青春物語。これだけだったら「あ〜、面白い映画だったね」だけで終わっちゃうのだけど、これに現在の物語を加えることによってとっても深くて味わいのある映画になっている。理由はヒロイン像がとても良いから。笑顔が素敵な若い頃のアリーはドライでさっさと昔の恋人なんか忘れてしまうのだけれども、どこか憎めないのね。そして現在のアーリーは過去を失って戸惑う様子がはかなげで愛おしい。愛の奇跡ってホントにあるかも。そして永遠なのってことなのよ〜。




=お気に入りの映画(^0^)
next page 2005 contents