No.143(9月3日)


亡国のイージス

05年日本/127分
[監]阪本順治
[脚]長谷川康夫
[出]真田広之  寺尾聰  中井貴一  佐藤浩市  勝地涼  チェ・ミンソ  原田芳雄

原作は超が3つ付くくらいに面白くて果たしてどんなふうに映画になったのかな〜とすっごく期待してたの。ボリュームも凄くて(2段組で654ページ!)重たかったけれども(710g!)、読み終えるまで毎日持ち歩いていたのだ。

で、映画の感想ですが.....。端折って端折って端折りすぎて、原作を読んでない人にはかなり不親切な展開だな〜。深遠なるテーマもすっごく薄くなってしまったし。

それに登場人物も多いので誰がどんな階級でどういう関係かなんていうのはテロップ等で説明したほうが良かったのではないかしら。

アクションシーンも本物のイージス艦を使っている割にはなんだか迫力ない。他の艦を撃沈するシーンもあれで済ましちゃうのはそれはないでしょ、って脱力。なんて言ったらラストの東京湾でのあのシーンもひどいよな。もう少しお金をかけて迫力があって本物っぽくすることはできなかったのか?昔の円谷の方がまだましな気がしちゃう。

それと途中で出てくる女工作員。あの中途半端さは言語同断、横断歩道。思わせぶりにのどの傷見せたって、原作読んでなきゃ何の意味もないじゃん。って言う以前にあの流れだったら時間を割いて登場させる意味まるでなし。

ということで気がついたら文句ばっかり書き連ねてしまった。原作ファンから見るとこういう感想になるということで、映画だけを観たら面白く感じる....のかな?




ランド・オブ・ザ・デット

05年アメリカ/93分
[監][脚]ジョージ・A・ロメロ
[出]サイモン・ベイカー  ジョン・レグイザモ  デニス・ホッパー  アーシア・アルジェント

お〜、帰ってきました!ゾンビのジョージ・A・ロメロ、待ってました。真打ち登場!ってことですね。

で、今回のゾンビはひょっとして知能が芽生えた?って展開がなかなかおちゃめ。走ったりはしないけど、集団でウロウロして、襲いかかる時は徹底的にグログロ、という定番シーンはグチャグチャ、ぴちゃぴちゃでうれしくなっちゃう。それに水の中から出てくるシーンはかっこいい〜、のよ。

ゾンビも怖いけど人間はもっと怖いぞっというメッセージは健在。デニス・ホッパーが悪いヤツの代表なんだけど、もっとドロドロしてても良かった感じ。

とても楽しめたのだが、ゾンビ物はすでに出尽くした感があるので、本家本元といえども衝撃度が薄くなってしまったのは致し方ないですね。

新作はうれしいけどゾンビシリーズで私の一番のお気に入りはバブちゃんが可愛い「死霊のえじき」なんです。




ヒトラー 最期の12日間

04年独/155分
[監]オリバー・ヒルシュビーゲル
[脚]ベルント・アイヒンガー
[出]ブルーノ・ガンツ アレクサンドラ・マリア・ララ トーマス・クレッチマン

ソ連軍の猛攻によって陥落寸前のベルリン。首相官邸の地下要塞に立てこもったヒトラーの様子を女性秘書らの証言に基づいて映画化したもの。
この秘書ユンゲはヒトラーの死後50年近くたってやっとその記憶を公開したとのこと。

怖いです。ヒトラー自身も追いつめられて狂気と紙一重なんだけど、軍人・部下に限らず人々のヒトラーへの盲信が怖いです。ほとんど神への思い。最盛期は自信に満ちあふれていたのであろうが、彼自身はもう最期だと分かってはいるのね。でもそれを認めたくないということで、やること言うことかなり混乱。それに右往左往させられる部下達はたまったもんじゃないです。下手したら銃殺だもの。

この映画は恐怖、狂気、殺戮、混乱と渾沌を描いてずっしり重たい。このような独裁者を生んでしまった世界が二度と来ないことを祈るのみ。

国民の為と言いながらその実、ちっとも国民のことなんか考えていないところなんか、どこぞの首相と同じだな〜。

で、ヒトラーを演じたブルーノ・ガンツの迫真の演技凄いです。現在フィルムで見られるヒトラーに生き写し。彼が出た映画は何本か観たんだけど素顔が思い出せないな〜、というくらいに印象強烈。




妖怪大戦争

05年日本/124分
[監][脚]三池崇史
[出]神木隆之介 豊川悦司 栗山千明 高橋真唯 近藤正臣

某映画館ののポイントがたまっていて無料で観られる!ということで選んだのは「妖怪大戦争」。面白くなくても無料なら許せるし〜、と思ったのだ。が、これが傑作。皆さん、お金を出しても観る価値ありですよ〜。

少年タダシはある事情で東京から田舎へ来たばかり。学校ではなじめずに弱虫でいじめられっ子であったが、悪霊軍団と妖怪との大戦争に巻き込まれてしまい大活躍するのだ。最初はへっぽこだったのが徐々にたくましくなっていく様が自然で良いわ。日本発の壮大なる冒険ファンタジーで洋物の魔法学校シリーズより100倍も面白いよ。製作費は何10分の一でもね。

妖怪達はCGも使われているけれど伝統の着ぐるみが良い味出してます。これぞ妖怪って感じ。それに悪の手先のアギとタダシを助ける川姫の二人が微妙にエロくておやじ心をくすぐるのよ。太もも、胸の谷間出し放題。男の子が観たら爆発しちゃうかも?それにこの二人がちゃんと芝居しているから、荒唐無稽な物語にも感情移入できるのだ。

けっこう怖いところもあったり、爆笑シーンもあったりと長めの上映時間も苦にならない。ちょっと泣けるところもあったし。そしてラストのロードオブザリングも真っ青の妖怪大軍団のバトルは必見のド迫力。

んで、妖怪の座敷爺がやけにヘタな役者だな〜、と思って良くみたらなんと私の好きなキヨシローであったよ。でもちょっとしか出てないからご愛嬌ということで。




=お気に入りの映画(^0^)
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