No.145(10月3日)


がんばれ!ベアーズ ニューシーズン

05年アメリカ 111分
[監]リチャード・リンクレイター 
[脚]ビル・ランカスターほか 
[出]ビリー・ボブ・ソーントン グレッグ・キニア マーシャ・ゲイ・ハーデン サミー・ケイン・クラフト

飲んだくれの人生落伍者、という役をやらせたらビリー・ボブ・ソーントンの右に出る者はいない!と断言しちゃうほど、うまいな〜。70年代に一世を風靡したスポーツコメディ映画のリメイク。って私は見逃しているのだが。

史上最低の少年野球チームにこれまた最低の監督が就任。予想通り初戦はまともな試合になんかなるはずもなし。で、この悪ガキ達がホントに単なる悪ガキで笑っちゃうのよ。実際に隣にいたらひっぱたきたくなること間違いなしだ。口はサイコーに悪いし、すぐに手は出るしでチームとしてのまとまりはゼロ。人種も雑多、おデブ、ひ弱、車椅子となんでもあり。でもやっぱりみんな野球がやりたいのよ。

そんな彼らが新しいチームメイトを入れ一念発起して快進撃、という展開はお約束だけれど、単なるスポ根物になってない。チームとしての厳しさ、勝たなきゃいけないというプレッシャーもあるけど、楽しまなきゃね、という姿勢が感じられのが良いわ。ラストなんてそういう意味でとても爽やか。

もちろん野球のシーンもきっちり見せてくれているので安心して楽しめること間違いなし。




リンダ リンダ リンダ

05年日本114分
[監][脚]山下敦弘 
[脚]向井康介ほか 
[出]ぺ・ドゥナ 香椎由宇 前田亜季  関根史織

青春がギッチリつまった躍動感溢れる女子高校生バンドの奮戦記、かと思ったら意外に地味で淡々と話しが進んでいくのでちょっと物足りない。なんかもっとハキハキチャキチャキこれが青春だ!ってのが良かったな〜。

サイドストーリーの恋の物語も全然盛り上がらないし、元カレが出てきた意味があるのかしらって思っちゃった。武道館出てきたのって意味不明。ラモーンズさんとピエールさんって誰?知らないの私だけ?

ラストの演奏シーンがはじけてないのが寂しいわ〜。ハッタリでも良いから「スクール・オブ・ロック」みたいにムチャクチャ楽しく感動的にしてくれたらそれだけでも大満足であったのに。それにこれからライブだってのに楽器を忘れてくるか?フツー。
ヘヴィメタのライブで最前列でアタマ振るのが好きなんだけど、ライブの時のミュージシャンってホントに良い表情しているのよね。そんな表情をアップで撮るべきではなかったのかしら。

と文句ばかり書いてしまったけど全くつまらない、というわけではなくて期待しすぎた反動ということかな。クスクス笑えるところもあって2時間飽きなかったし。

偶然ボーカルを担当した韓国留学生のソンちゃんはボケとツッコミを一人で背負ってすっごく良いキャラ。彼女をもっと見たかった。オープニングの長回しも「おっ、かっこいいじゃん」って感じで好きなのだ。

ブルーハーツの曲って始めて聞いたけど何回も出てくるので覚えちゃった。なかなか元気のあるかっこいい曲で人気があるのも納得。




ゲス・フー 招かれざる恋人

05年アメリカ 106分
[監]ケビン・ロドニー・サリバン 
[案][脚]デビッド・ロン ジェイ・シェリック 
[出]アシュトン・カッチャー バーニー・マック ゾーイ・サルダナ ジュディス・スコット

1967年の人種差別を題材にした「招かれざる客」のリメイク。未見なのであるがストーリーを読むと本作とは随分と違う。オリジナルはシリアス、こっちはコメディー、主人公は白人男性だし。でもリメイクするならこのくらい大胆に変えた方が興味を引かれる(「8月のクリスマス」のリメイクなんて全然観たくないもの)。

サイモンはテレサの両親に挨拶するため、彼らの銀婚式に出席。だが、テレサの両親は娘の恋人が白人であることに絶句。父に気に入られようと悪戦苦闘するサイモンとの間にトラブル続出。ってこのトラブルが子供のケンカのようで爆笑。でもそのトラブルが二人の間に気まずい雰囲気を作り、え〜、どうなっちゃうの?父親と娘の恋人との確執は人種なんて関係なく全世界共通の深刻な(?)問題で、深刻であればあるほど端から見れば笑えるのだ。

ギャグ満載で、最後はちょっとホロリというこのロマコメ王道パターンは好きなのよ。難しい問題を扱っていながら笑い飛ばしてしまうという姿勢も良いわ。

38年経ってリメイクが作られてしまうということは、人種差別に関して昔と変わってないということなのだね。と観終った後真面目に考えさせられる。自分の相手が黒人でも白人でもわたしの親だったら絶句しちゃうだろうな〜。




エコーズ

1999年アメリカ 99分
[監][脚]デビッド・コープ 
[出]ケビン・ベーコン キャスリン・アーブ イレーナ・ダグラス

アメリカでは99年に公開されたということで、なぜ今ごろ日本で公開されたのかしら?
原作はSF・ホラー作家リチャード・マシスンの『渦まく谺』。

しがない配線工のトムはおふざけで催眠術を受ける。が、それが元で霊を見ることが出来るようになり、半年前に行方不明になったサマンサの事件に深くかかわることになってしまう。

ストーリー的にはお約束って感じだし、ここで出るぞって分かっていてもやっぱりそれでも怖いのよ〜! 演出・見せ方がうまいってことなのね。霊的なものは何も感じない妻との対比も面白い(それほど若くないけど可愛い感じが好み)。彼女が夫の異常な行動に憔悴していく様子も、さもありなんって感じで納得。

トムは霊を見るようになってそれに取りつかれてしまうのだけれど、これがK・ベーコンが迫真の演技で説得力十分。後半は彼の独り舞台と言ってもよいくらい。上映時間が99分と短く、余計なエピソードがないのでテンポが良く、グイグイと引っ張り込まれていくのが心地よく、そして大いに怖がらせてもらった。

ホラー映画に抵抗ない人にはお勧め。




銀河ヒッチハイク・ガイド

05年アメリカ 109分
[監]ガース・ジェニングス 
[原][総][脚]ダグラス・アダムス 
[出]マーチン・フリーマン サム・ロックウェル ジョン・マルコビッチ 
[声]アラン・リックマン

予告編ではサイコーに楽しそうだったのだけれど、笑いがイマイチはじけなくてちょっと物足りなさ感が漂うSFコメディ。

設定がおかしくて、銀河バイパスの建設で邪魔になった地球が爆破されてしまう。んで危機一髪で宇宙船をヒッチハイクして地球を脱出した2人が奇想天外な大冒険を展開、というもの。ネッ、面白そうでしょ? で、ギャグが満載なのだけれどもクスクスはしても大爆笑までに至らないのよ。お話がデタラメなんだからもっと破天荒でも良かったな〜。宇宙での旅は後に合流の2人を加えて4人になるのだが、この4人のノリが悪いのが原因?、なんて思ったりしたのだが。

でも他のキャラは個性的で面白い。鬱病のロボット(声のアラン・リックマンぴったり!)なんて傑作だし、ヴォゴン人のジェルツ大意はキモいのに可愛いのね。あの造形と動きはは素晴らしいわ〜。そしてマルコビッチは少ししか出てないのにすっごく目立っているのがさすがって感じ(モンティパイソン系が好きなら満足できるかも?)。

ということでなんだかんだと言ったけど、けっこう好きよ、こういうの。で、最後まで観て分からなかったのは「タオル」。この意味誰か教えて〜。原作読めばすっきりするのかしら。




ファンタスティック・フォー 超能力ユニット

05年アメリカ 107分
[監]ティム・ストーリー 
[出]ヨアン・グリフィズ ジェシカ・アルバ クリス・エバンス マイケル・チクリス

原作がアメコミにありがちな暗さがないのがよろしいわ。2時間しかないのだからウダウダ悩んでいる暇はない。VFXで見せ場はてんこ盛りだもの。

宇宙嵐の研究で宇宙ステーションに滞在している4人の科学者とそのスポンサー。ところが事故で彼らのDNAが変化しそれぞれ別の超能力を授かってしまう。で、彼らの戸惑い、苦悩、そしてその能力を受け入れての活躍、となるのだけれどテンポが良いし笑いも満載、そしてもちろんアクションも大迫力なので一時も目が離せない。まあ、私の場合スーのナイスボディ、特に胸の谷間に目がクギ付けというのが本音だが。それから気に入ったのは岩石男が着ぐるみというところ。これがCGだったらいくら良く出来ていても人間味が出なかったような気がする。

アクションでは橋の上での人助けがド迫力で素晴らしい。やっぱりこういう映画はスクリーンが大きくて音響も良いところで観なくちゃ損って感じ。ラストのみんなでそれぞれの得意分野で協力して敵を倒すという設定も面白い。で、続編がありそうな終わり方が期待をそそる。

ということで映画を観てすかっとしたい人にはお勧め。




=お気に入りの映画(^0^)
next page 2005 contents