No.149(12月30日)


SAYURI

05年アメリカ 140分
[監]ロブ・マーシャル
[原]アーサー・ゴールデン
[製]スティーブン・スピルバーグほか
[出]チャン・ツィイー 渡辺謙 ミシェル・ヨー 役所広司 コン・リー 大後寿々花

オープニングが日本語なのは良いけど本編になってから英語なのに時々日本語が混ざるのが何か中途半端で変な感じ。

花柳界の描き方が変という話しがいっぱいあるけど、そっち方面には詳しくないのでそれほど違和感はなかった。でも舞台で一人踊るチャン・ツィイーには「シカゴ」かいな〜って笑っちゃたけど。それに日本人が観るからなのだけど主要女性キャストがほとんど香港・中国っていうのは寂しい、というか悔しいじゃありませんか〜。でもチャン・ツィイー美しくて、わたし的にはそれだけで大満足なのだが。それに少女時代を演じた大後寿々花も雰囲気も何となく似てたしで可愛かったわ〜。演技もうまいし。

で、お話はというと原作を表面上なぞったって感じで物足りないというか心に響いてこないのね。でも9歳の少女が置屋に売られて数奇な運命をたどる、という展開は映像の豪華さもあって2時間20分飽きることはない。豪華アジア女優陣が頑張っているのも見どころの一つ。中でも初桃のコン・リーはいくつになってもきれいやな〜。桃井かおりも良い感じ。

ということでもう一回原作読もうっと。




ディック&ジェーン 復讐は最高!

05年アメリカ 90分
[監][脚]ディーン・パリソット
[脚]ジャド・アパトゥほか
[出]ジム・キャリー ティア・レオーニ アレック・ボールドウィン

会社が突然倒産(それも社長の計画倒産)、再就職もままならず家具等を売ってなんとか暮している、という前半は身につまされる人も多いのではないかしら。って実は私もそうなのですが...。はぁ〜、来月お米買えるかしら。

そんな状態になっても自殺なんて考えないのがディックの良いところ。で解決策はなんと夫婦揃って仲良くドロボー!え〜、そんなのうまく行くの〜!?というお話。と思ったらそれだけでは終わらずにひょんなことから社長へのリベンジ大作戦を開始するのだ!

ジム・キャリーが相変わらず笑わせてくれます。大バカというのではなくてバカ程度ですが、それでも十分楽しい。それにつきあって妻役のティア・レオーニも顔を腫らして頑張ります!

もちろんラストはスカッとしますよ〜。




男たちの大和 YAMATO

05年日本 145分
[監][脚]佐藤純彌
[出]反町隆史 中村獅童 鈴木京香 渡哲也 仲代達矢 松山ケンイチ 蒼井優 寺島しのぶ

戦意高揚、愛国心バリバリの映画だったらやだな〜と思っていたけど、それは杞憂でした。政治的なこと、軍部のことなどはあまり触れずに徹底的に個人に的を絞った脚本で反戦を訴えていました。逆にそれがちょっと物足りないということもあるのですが。アメリカ軍のこともいっさい出てこないし。

最近の流行(?)の戦闘場面を長時間リアルに描く、ということで悲惨さ、理不尽さが胸に迫ります。とはいえあと10分短くても良いような気がしたけど。この戦闘シーンは気の弱い人だったら目を背けてしまうのでは、というくらいに迫力満点。ただ甲板上だけで話しが完結しちゃって、大和の全体像、他の艦のシーンがなかったのは予算の関係なのであろうが、ちょっと残念。

巨大戦艦・大和に乗り込んだ少年兵たちが哀れだな〜。最後の任務は特攻なのだもの。こうなる前になんとかならなかったのかと思ってしまう。そして彼ら一人ひとりの短い人生、肉親や恋人との別離に涙を誘われます。「一億特攻のさきがけとなれ」とはなんと理不尽な言葉でしょう。

九州沖の海底に眠る戦艦大和と、3,000人あまりの乗組員の霊の冥福を祈ります。

最近日本はどんどんきな臭い方向に走っている気がするけど、戦争はあかんよ!

エンドロールに流れた曲が巻き舌バリバリで聞いていて気持悪かったな〜。私ああいう歌い方の人苦手なのです。中高年もいっぱい観る映画だと思うのでそこら辺気遣いがあって良かったかも。




キングコング

05年アメリカ 188分
[監][製][脚]ピーター・ジャクソン
[脚]フラン・ウォルシュほか
[出]ナオミ・ワッツ エイドリアン・ブロディ ジャック・ブラック アンディ・サーキス

観る前は3時間超か〜と思ったけど、実際はあっという間の3時間。さすがP・J、思い入れがたっぷりあるので自分の理想のキングコング映画を作り上げたということでしょう。

「33年のオリジナルに忠実なリメイク」と監督は言っているけれど、オリジナルと76年のリメイクとの良いとこ取りって感じかな。特にコングとアンの関係。ラストでアンが「私を離さないで!」って叫ぶかと思ってしまったもの。33年版はそこがあっけなさすぎるのは誰もが感じることだから当然といえば当然か。なのでアンがコングを受け入れる様子が感情細やかに描かれていて説得力十分。ニューヨークでコングとアンが遊ぶシーンはその後の悲劇が分かっているだけに切なくも美しいシーンでグッときます。コングの表情がこれまた良いんだわ〜。自分が惚れたか弱い存在を守ろうとする優しい気持ちに溢れ、動物の雄としての力強さに満ちている。アンを守る為なら恐竜3匹とだって戦えるのだ!

俳優達も素晴らしい演技でドラマを盛り上げています。ナオミ・ワッツがきれいなのもワタクシ的にはポイント高し。彼女の熱演のおかげで感情移入しまくり。

もちろん髑髏島での冒険、恐竜との死闘、ニューヨークでの大暴れなどスペクタルな見どころは迫力満点で大満足。これがCG?という映像も合わさって完ぺきとしか言いようが無い!

ということでこれは大画面と音響の良い劇場で観るべき作品ですのでお見逃し無きように。間違ってもビデオが出てからでいいや、なんて思わないように。




アクメッド王子の冒険

26年ドイツ 65分
監督・影絵アニメーター ロッテ・ライニガー

世界初の長編アニメがこんなにも素晴らしいものだとは! びっくり、そして感動。このロッテ・ライニガーの手法は金属板で作った影絵人形の関節を一コマ一コマ動かしながら撮影したというもので、完成に3年もかかったそうだ。その繊細な造形と動き、光と影の美しさには見惚れるしかない。

ストーリーもアラビアン・ナイトをベースにして縦横無尽奇想天外で、とても楽しい。

短編の「パパゲーノ」「ガラテア」も併映され、こちらも素晴らしい!としか言いようがない!10分ちょっとの上映時間なのに、長編を観たような満足感がある。

80年も前にこんな作品を生み出した人がいるのに、私はぬるま湯に浸かって何も創ってないな〜、と深く反省。何回も見たいのでDVD出ないかしら。




=お気に入りの映画(^0^)
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