No.153(5月3日)


タイフーン

05年韓国
[監][脚]クァク・キョンテク 
[撮]ホン・ギョンピョ 
[音]キム・ヒョンソク 
[出]チャン・ドンゴン/イ・ジョンジェ/イ・ミヨン

脱北者の悲しみと復讐、南北分断の悲劇という重いテーマでありながら完全にエンターテイメントしているのが凄い。それにハリウッド顔負けの大迫力シーンまであるのだもの。大満足よ。チャン・ドンゴンもかっこいいし。

細かいこといえば「そりゃないでしょ」なところはいくつもあるけど観ている間はそんなこと気にしている暇はないのだ(特に最初の方は目が点になってしまうけどね)。海賊のリーダー・シンが米軍の秘密兵器を強奪。彼の目的は20年前のある出来事に復讐するため。それが実行されれば韓国全土はパニックに!というストーリーが韓国特有のコテコテさであれよあれよという間にクライマックスまで一気に突っ走るのだ。

もちろん韓国なので病気で残り少ない命の女性が出てきます(って偏見かな?最近の韓国映画はこればっかりのような気もするが)。でもこの女性とシンの再会のシーンは思わず涙...。

それに国家を守る熱い男。緊迫を盛り上げる音楽。燃え盛る船で命をかけて戦う男達。ここまでエンタメしてれば誰に文句は言わせないぞって感じ。




寝ずの番

06年日本 110分
[監]マキノ雅彦
[脚]大森寿美男
[出]中井貴一/木村佳乃/堺正章/笹野高史/岸部一徳/長門裕之/富司純子/高岡早紀

最初は大笑い。上方落語会の重鎮・笑満亭橋鶴が臨終の際に言ったこと。それが弟子たち、その妻たちをも巻き込んでの大騒動になるのよ。と、ここでタイトルが出てくるのね。この後も大笑いが続くのかっと期待したけどだんだんトーンダウンしてくるのがちょっと不満。この手の確たるストーリーがあるわけではない小ネタでもたせる映画で110分は長いのではないかしら。ラストのネタ2発は笑ったけど映画が面白いのではなくて艶歌の面白さだからな〜。って今の若い人って春歌、艶歌ってきっと知らないのではないかしら。

とは言えお通夜の席での昔話、下ネタ満載の思い出など落語家たちの集まりだけあって賑やかで楽しい。死者との踊りは罰当たりで必見。俳優も個性的な人たちが集まって見ているだけで笑えちゃう。ということで中年以上の人がゆっくりと笑える映画という感じかな。

まあ、これだけ楽しいお通夜をしてもらったら迷わず成仏できるでしょう。




プロデューサーズ

05年アメリカ 134分
[監]スーザン・ストローマン
[製][脚][音]メル・ブルックス
[出]ネイサン・レイン/マシュー・ブロデリック/ユマ・サーマン/ウィル・フェレル/ゲイリー・ビーチ

映画→舞台→映画と長い間続いているだけあってこなれていて楽しい。主演二人が舞台と同じというのも成功の要因かも。にしてもマシュー・ブロデリックっていったいいくつやねん。童顔もここまでくると凄すぎ。ネイサン・レインも正に適材適所ってことで彼以外にはこの役は考えられない。その二人を引っかき回すのはユマ・サーマン(2メートルを越えているように見えてしまう)でお色気たっぷりの金髪美女で危ない魅力たっぷり。

ブロードウェイで儲けるには史上最低のものを作るに限る!ということで落ち目のプロデューサーマックスと小心者の会計士レオが仕掛ける最大のばくち。果たして大コケのミュージカルを作ることが出来るのか!?というストーリーからしておバカすぎて大笑い。

ゲイネタ、ヒトラーネタ、出てくる人たちみんなちょっとどころではなくかなり変(というか変態に近いかも)、という笑いどころ満載の最高にハッピーな映画。

チラシを見ながらこれを書いているのだが、写真を見ただけで思い出し笑い。
GWにはぴったりの映画かも。




ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女

05年アメリカ 140分
[監][総][脚]アンドリュー・アダムソン
[出]ウィリアム・モーズリー/スキャンダー・ケインズ/ジョージー・ヘンリー/ティルダ・スウィントン
[声]リーアム・ニーソン

主人公4人が疎開先の田舎町にたどり着くまでのオープニングが素晴らしい。そしてそれに続く物語ももちろんとっても面白くて大満足。

もう随分と前だけど本で読んですっごく夢中になったのです。なのでどんなことになっているか期待半分、不安半分だったのですが、いや〜、凄いです。小説のイメージがそのまま映像になっているんですよ。アスランをはじめナルニアの国の住人たちの造形、動きがホントにそこにいるかのように描かれていて驚いちゃいます。

子供たち4人が疎開した先は大きくて古いお屋敷。そこにある洋服ダンスはなんとナルニアの国に通じていたのだ!悪い女王に支配されていたナルニアを真のキング、アスランと共に戦い救うことが出来るのか!?という物語で子供向けの内容であるから物足りないって言う人もいるかも知れないけど、ファンタジーが好きな人なら気に入るはず。クライマックスの大戦闘シーンは迫力満点。危うくロード・オブ・ザ・リングになりそうなところを踏みとどまったのはエライ!

子役4人は最初は地味な感じがしたけど話が進むにつれてその普通っぽさが物語になじんでいて良かった。そしてアスランの声は迫力があってまさに王にふさわしい声。この声にしびれてしまう人続出なのではないかしら。

本のとおりにシリーズ化するとあと6本。ぜひとも作って欲しいな〜。でもすると子役たちはその度に変わるのかしら?




=お気に入りの映画(^0^)
next page 2006 contents