8月25日(No.155)


カーズ

06年アメリカ 96分
[監][脚]ジョン・ラセター
[音]ランディ・ニューマン
[声]オーウェン・ウィルソン/ラリー・ザ・ケーブル・ガイ/ボニー・ハント/ポール・ニューマン/マイケル・キートン

素晴らしい〜!この夏一番だね。ピクサーの中でも一番良いのではないかしら。というくらいに傑作。

まず映像面ではホントにため息が出るくらいに凄い。車のボディーへの背景の写り込み、遠くの山々の描写、木々の質感、砂埃等々、とことんこだわっている。車の擬人化も驚くくらいに完璧ですんなりその世界に入っていける。それはそれはお見事。この膨大な情報量は3000台のコンピュータを使っても1秒のレンダリングに数日を要したとの事(わぉ〜!)。

これだけでも観る価値は十分なのにストーリーももちろん練りに練られていて、笑って泣いてドキドキして、と子供だけではなくて大人も十二分に楽しめるのよ。

レース界でスターのマックウィーンがバイパス道路のせいでうち捨てられた町に迷い込んでしまう。でこの町ラジエータースプリングスの造形が素晴らしいの。寂れてはいるけれど町の人たちのつながり、人情が溢れていて日本でいえば昭和30年代の頃の風景って感じ。そこでわがままで世間知らずだった自分に気がつき人間性(車性?)を取り戻すマックウィーン。

そして町から出てレースに戻ったマックウィーン。このレースシーンは迫力満点。だけではなくて町での一つ一つのエピソードが丁寧に拾われていて、ウルウルしてしまうのよ。ホントにうまいな〜って感心。

エンドロールに流れる映像も定番のNG集ではなくて、とっても良い雰囲気でこれまた最後まで楽しませてくれる。

ということで大人同士で観に行っても全く問題なしの極上のアニメなのであった。




パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト

06年アメリカ 151分
[監]ゴア・バービンスキー
[製]ジェリー・ブラッカイマー
[脚]テッド・エリオットほか
[出]ジョニー・デップ/オーランド・ブルーム/キーラ・ナイトレイ/ビル・ナイ

とにかく楽しい映画だ。ジャック・スパロウ船長,ウィル,エリザベスとまた逢えたのがうれしい。
ジャックは最も恐ろしい男デイヴィ・ジョーンズへの負債が迫っていて,なんとか難を逃れようとウィルや仲間をだましてデイヴィの弱点が隠されている宝箱を探させるのだ。

ということでこの映画を楽しむには前作は必見。というか見てないとなんのことやらさっぱり分からん,ということになる。それにこれはpart3へと完全に続いてしまうのだ。なので尻切れトンボ。そりゃないよって感じ。3時間近くもあるのだからもう少しテンポよく進めれば収まるんじゃないかしら。原作があるわけじゃないので1本ごとに完結の方がすっきるするのにな〜。

という残念なところはあるけど,この海賊の世界にどっぷりはまって冒険の度に一緒に出ればわくわくドキドキ。笑えるシーンもいっぱい,スペクタルなシーンもいっぱい。ジョニー・デップのジャックの演技は相変わらず楽しいし,キーラ・ナイトレイは美しさにさらに磨きがかかって絶品ということで大満足。あっ,もちろんオーランド・ブルームはかっこよくて素敵ですよ〜。

そして今作もエンドロールの後にお楽しみ映像があるので最後の最後まで観るよーに。(今作のラストシーンは前作のお楽しみ映像観てないと理解できないよ)




M : i : III

06年アメリカ 126分
[監][脚]J・J・エイブラムス
[出]トム・クルーズ/フィリップ・シーモア・ホフマン/ローレンス・フィッシュバーン

今回もアクション頑張ってるね〜。それに前作と違ってチームプレイが増えているのもいいね。とはいってもトム様映画なのはもちろん。でもこのシリーズはそれでいいのだ。銃を構えるトム様,走るトム様,拷問されるトム様。全て絵になってしまうというのはやはり大スターということなのだよ。

引退したイーサンは教官として後輩の育成を行なっていた。しかし、教え子であったリンゼイの救出のため現役復帰。しかし彼は最大の危機に陥ってしまう。という主人公絶体絶命というパターンって好きなのだ。(007でも殺しのライセンスが一番好きだし)

ヘリコプター同士のバトル(機内では別の危機が!),橋の上での対戦闘機のアクションは特に素晴らしい。「おおぉ〜」って手に汗握っておまけに口まで開いたままだったよ。フィリップ・シーモア・ホフマンもいつもより粘着度は弱まっているとはいえネチっこくて素敵。

ストーリー,人物描写は割とストレートというか深みはないけど2時間たっぷり楽しめて満足よ。




インサイド・マン

06年アメリカ 128分
[監]スパイク・リー
[脚]ラッセル・ジェウィルス
[出]デンゼル・ワシントン/クライブ・オーウェン/ジョディ・フォスター/クリストファー・プラマー

スパイク・リーがこんなにエンターテイメントなクライムサスペンスを撮るなんてびっくり。変に社会派だったらいやだな〜って思っていたのだが。

マンハッタン信託銀行で白昼堂々と銀行強盗が発生。しかも犯人たちは客や従業員を人質に立てこもっている。そしてなんと人質全員に犯人と同じ服装をさせているのだった。捜査官の説得も功を奏しない。だがこれじゃあ強行突入しても人質を撃ってしまうかも。

普通の強盗映画かと思っていると,なんか微妙に変。犯人たちの意図も警察同様観客にも明かされない。そしてなぜか銀行の会長に依頼された弁護士が犯人と交渉をする。ということで訳が分からないけれども緊迫感が続いて犯人たちの言動,警察との駆け引きから目が離せない。

ユーモア,緊張感,そして最後の謎解きの衝撃。おまけにオチの後の心憎いエピソード。ほんとに全てが極上。

謎解きも詳細まではきっちり説明しないのね。そこら辺のさじ加減も絶妙。なのでもう一回観たくなってしまうよ。

有名どころの訳者たちを揃えている割には地味なので埋もれがちだけど,観て損はないと思うよ。




日本沈没

06年日本 135分
[監]樋口真嗣
[脚]加藤正人
[出]草なぎ剛/柴咲コウ/豊川悦司/大地真央/石坂浩二/及川光博/福田麻由子

つまんない!とは言わないけど私が一番観たかったものがちょっとしかなかったのでかなり欲求不満。避難民や自衛隊の車両ばかり映してないで,大都市が崩れゆく特撮をいっぱい観たかったよ。自分の見慣れた街が崩壊していく様子は確かに衝撃的だけれど,どれも一瞬。全部合わせても30秒にも満たないのではないかしら。京都や東京タワーの崩壊後の絵ではなくて壊れる過程を堪能したかったな〜。もっと派手にして逃げ惑う人々との絡みもあってよかったのでは?っていうかそれが全然ないので,あれっ?いつの間にこんなに日本が沈没しちゃったの?って感じ。旧作ではそこら辺がしつこいくらいに描かれていたような記憶があるけど(あまり覚えてないのだが)。

それに主演の二人に感情移入できないのもツライ。あの華奢な身体とぶかぶかのヘルメットではレスキュー隊員には見えないし。しかも明日死地の旅に出るってのに「あれ」はないよな〜。ホモ?それとも若いのに勃起不全?かと思ったよ。特攻する動機付けというか伏線が全くないのもなんだかな〜。その他この2人の言動や移動には疑問符が10個くらいついちゃうし。

その他総理や危機管理担当大臣の言動にはクエスチョン付きまくり。アンタがそんなにすぐにあきらめていいのかよとか,いいじゃん,仏像の10個や20個くれてやれよ。等々。

そしてこの映画のテーマが根底から覆ってしまうラストは疑問。というよりそりゃ,ないじゃんって怒り!!

ということで脚本お粗末すぎ。

と文句ばかりいったけど(日本映画にしては)お金はかかってるし特撮も頑張っているのでツッコミどころ満載ながら2時間15分まあまあ楽しめた.....。




=お気に入りの映画(^0^)
next page 2006 contents