No.172(12月2日)


ライセンス・トゥ・ウェディング

07年アメリカ 91分
[監]ケン・クワピス
[出]ロビン・ウィリアムス/マンディ・ムーア/ジョン・クラシンスキー/エリック・クリスチャン・オルセン

ゆるいコメディーなんだけどいつの間にかはまってしまって
大いに楽しんだのはやっぱり芸達者なロビン・ウィリアムスのおかげかな。

大恋愛の末に結婚する事になったベンとサディー。
結婚式をあげる教会のフランク牧師の結婚準備セミナーを
受ける事になる。
のだけれどこれが意地悪,悪意としか取れない難題ばかり。
真面目に受講していたらお互いの気持ちにもひびが入りそう。
果たして二人は結婚できるのか!?

この意地悪牧師がロビン・ウィリアムスで笑いがたっぷり。
彼ならではのユーモアとあの表情が素敵。
対する二人も表情が豊かで楽しい。
花嫁サディー役のマンディ・ムーアはとびきり美人というわけではないけど
可愛らしいのも二重丸。

気楽に笑っているうちに
普段の生活でつい忘れてしまう思いやりって大切。
なんていうことを思い出させてもくれる。

エンドロールで流れる色んな結婚の誓いの言葉も楽しくて最後まで笑える。

今,恋愛中のカップルにお勧め。




ナンバー23

07年アメリカ 99分
[監]ジョエル・シュマッチャー
[脚]ファーンリー・フィリップス
[出]ジム・キャリー/バージニア・マドセン/ダニー・ヒュースト

「23」という数字にとらわれた男の奇妙な物語。
「ノストラダムスの大予言」と同じトンデモ学説なのよ。
足したり引いたりして無理やりこじつけている感じ。
まあ,でもそれを信じちゃったらその人にとっては真実だから始末に負えない。

ウォルターがそれに取り憑かれることとなったのが奇っ怪な小説。
殺人ミステリーでなんと自分の生い立ちと酷似しているのだ,
っていうか殺人意外は自分のことではないか。

段々と精神的に追いつめられていくウォルターをジム・キャリーが熱演。
小説の中の主人公フィンガリングの退廃的な雰囲気も良く,
違うジムが観られてお得感二倍。

本の謎を家族と共に追ううちに、隠された事件,驚愕の真実があばかれる。
この展開もまたこじつけ気味なところがあったけれど
先が見えなくてドキドキ。
23が謎解きにはあんまり関係なかったのはちょっと残念だけど。

事実はあまりにも過酷なものだったけれども,
彼らの家族の絆は強い。それが救いだ。

観終った後自分の周りの「23」を探してしまったよ。




ボーン・アルティメイタム

07年アメリカ 115分
[監]ポール・グリーングラス
[出]マット・デイモン/ジュリア・スタイルズ/デビッド・ストラザーン/ジョアン・アレン

もう,メチャおもろいやんけ〜!
シリーズ3作ともハイテンションで期待を裏切らない出来というのが素晴らしい。

ジェイソン・ボーンは,失った記憶を取り戻しつつある。
殺し屋として多くの人を殺めてしまった罪の意識にさいなまれ,
また恋人の命を奪われた苦しみにも耐えながら,
いよいよ最後の決戦に近づいていく。

停滞している時は無く走りっぱなしのアクションがハード過ぎ。
安易に銃を使うのではなく肉体と肉体のぶつかり合いが凄い。
早すぎて何がどうなっているのか分からないくらい。
スローモーションでもう一度って叫びたくなってしまった。
特に、モロッコの逃走劇は圧巻。
大群衆の中で追われる,逃げるがクルクル変わり、屋上ピョンピョンだもの。

アクションの背景が単純じゃないのが素晴らしい。
殺人犯を追っているかと思えば背後からは警察が。
また自分を危険にさらしながらも携帯で相手に指示を与えるなど,
複合的な工夫がいっぱい。
肉体だけではなくて頭脳明晰なのも説得力充分。

壮絶&悲壮なるカーチェイスも迫力満点。

マット・デイモンのキレのある動き,
2人のCIA女性捜査官もかっこいい,と文句を言うところがない!

お話的にはこでれ完結しちゃったけど,
続編がありそうなラストが気になる。
とはいえ,これでやめておいた方がいいわな。




ブレードランナー ファイナル・カット

07年アメリカ 117分
[監]リドリー・スコット
[出]ハリソン・フォード/ルトガー・ハウアー/ショーン・ヤング/エドワード・ジェームズ・オルモス/ダリル・ハンナ

私の生涯ベスト3「2001年宇宙の旅」「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」
そしてこの「ブレードランナー」なのである
(って明日は違うこと言ってるかも知れないが)。

映像がすっごくクリアになって音も迫力が増して
そして何よりも嬉しいのは大画面で再び観られたこと。
なのだが,これって「ディレクターズ・カット版」と同じやん。

私の痴呆な記憶では「チャイナタウンのダンサー」と
「脱走レプリカントの数のつじつまが合った(やっと直った!)」
ということしか分からなかったよ。
細かく観ていけばもっとあるのかも知れないけど。

と,ちょっと騙された気分だけど,まあ,そんな不満は小さいこと。
(なにしろバージョン違いがこれで5つ目だもの)
25年前の映画とは信じられない完成度に再び興奮。
そのヴィジュアル,世界観,ストーリーに引込まれる。
この映画が無かったら現在のSF映画のビジュアルは全く違うものになっていたかも。
っていうくらいにエポックメイキング的な作品。

そしてルトガー・ハウアー様がもう素敵なのよ〜。
あの悲しみを感じさせるブルーの瞳。ゾクゾクしちゃうわ〜。

これは大画面で観るべき映画。
たったの2週間興業がもったいない。




タロットカード殺人事件

06年アメリカ・イギリス 95分
[監][脚][出]ウディ・アレン
[出]スカーレット・ヨハンソン/ヒュー・ジャックマン

スカーレット・ヨハンソンの安産型むっちりボディーがたまらんわ〜。
水着姿まで披露してくれるし。
彼女とウディ・アレンとヒュー・ジャックマンのほぼ3人のみで
話が進んでいくミステリーコメディ。

相変わらずアレンはしゃべくりまくっていてうるさいよ〜。
(でも笑っちゃうんだけど)
ヒュー・ジャックマンはやっぱりかっこいい!
で,ヨハンセンは色っぺ〜。
この3人の丁々発止の騙し合いが楽しい。
特にセレブな身分に化けたアレンのあまりにも場違いな言動にハラハラ。

アメリカから夏休みでロンドンに遊びに来ている
ジャーナリスト志望の女学生サンドラと手品師のスプレンディーニの前に,
つい最近死んだばかりの辣腕ジャーナリストが現れ
連続殺人事件の犯人の名を告げる。
サンドラはそのスクープをものにしようと嫌がるスプレンディーニを相棒にして
大胆にも犯人と接触する。

推理ドラマとして良くできていて,破綻がなく複雑な伏線が活かされている。
そして笑えるコメディーでもある。
時々幽霊が助言しに現れるのが可笑しいし。
まあ,アレンの饒舌が苦手な人にはお勧めはしないけど。
(でも話しが面白いので気にはならなくなってくる)

ラストであんな所でもしゃべりまくっているアレンが傑作。




4分間のピアニスト

06年ドイツ 115分
[監][脚]クリス・クラウス
[出]ハンナー・ヘルツシュプルング/モニカ・ブライブトロイ/スベン・ピッピッヒ/ヤスミン・タバタバイ

クリューガーは女子刑務所の老ピアノ教師。
ある時,受刑者に天才的な才能の持ち主を見つけ教えることになる。
ところがこの少女・ジェニーはとんでもなく粗暴,凶暴なやつで
看守をたたきのめしてしまうほど。
しかしピアノのレッスンを通じて二人の心は通い合うようになるのだった。
なんて簡単になるはずはなく,近づくかと思うとまた問題が起きたりで
クリューガーは手を焼く。

でも彼女は残された人生をジェニーに賭けようと思ったのかなかなかあきらめない。
他者に対しては徹底的に冷たいという,どちらも似たような性格だし。
コンテストになんとか出場できるよにしても,またトラブル発生。
もうどうすりゃ良いのさこのアタシ,って感じ。

この二人が素晴らしくて地味な物語ではあるけれどリアルで引込まれる。
(モニカ・ブライブトロイってホントに80歳くらいかと思ったよ)
お涙ちょうだいの映画ではないし,二人の友情物語ではない。
ましてやハッピーエンドではない。
お互いの魂,我がぶつかり合って,それでどうなる?って話し。

その結果としてのジェニーの衝撃の演奏。
クリューガーにとってはダメダメなんだけど,
この年で新しいものに出会えた,という表情が良い。
そしてジェニーにとっては自己を爆発させた結果でもあるのだ。

その後の二人の人生をあれこれ想像してしまう。
どちらも救われない気はするけど…。




ALWAYS 続・三丁目の夕日

07年日本
[監][脚][VFX]山崎貴
[原]西岸良平
[脚]古沢良太
[出]吉岡秀隆/堤真一/薬師丸ひろ子/堀北真希/もたいまさこ/小雪/三浦友和/須賀健太/小清水一揮/小日向文世

冒頭数分間の意表をつく映像と音楽に大喜び。
と同時にこの映画はVFXを売りにした
壮大なる大人のための昭和ファンタジーというのをばらしているという点でも秀逸。

実際はもっと汚かったし,こんなに良い人ばかりじゃなかっただろうけど
ベタな人情お伽話ということでノスタルジーに浸って,そして涙して,ということで
期待を裏切らない,というかラスト20分で3回も泣かされてしまったよ。

ストーリーは観る側の思う通りに進んでいくんだけど,それでも涙腺は緩んでしまう。
当時の東京の街並みを背景に夕日町三丁目で起こる新たな出会いや感動をつづる,
ということで難しいことは考えずにどっぷりこの世界に浸るのが正解。

芥川賞を目指す貧乏作家の茶川と少年・淳之介,ヒロミの話しを中心に,
鈴木オートの新たな住人や六子の彼氏(?)も登場して華やかだし
前作以上のキンさん(もたいまさこ)の活躍が楽しい。
トモエの秘密も描かれていてちょっとドキドキ。
このシーンでの日本橋はいいな〜。高速道路のフタなんてホントに無粋。

エンドロールの映像も楽しくて最後まで大笑い。
もう一回観ようかな。




ディスタービア

07年アメリカ 104分
[監]D・J・カルーソ
[案][脚]クリストファー・ランドン
[出]シャイア・ラブーフ/サラ・ローマー/デビッド・モース/キャリー=アン・モス

「トランスフォーマー」のシャイア・ラブーフ主演の青春サスペンスで
場所を限定,というか自宅から出られない状況設定が秀逸。

冒頭の事故シーンはそれまでが平和なシーンだったので思わずのけ反る迫力。
でもメインのお話はその事故から1年後。
高校生のケールは学校で問題を起こして監視装置付きで自宅に軟禁中。
(この監視装置ってのが凄くてほんとにこんなのあるの?)
暇を持て余しているケールは双眼鏡でご近所さんを観察。
というより完全に覗きですな。
片方にはなんと,超可愛いアシュリーが越してきて一目ぼれ。
そしてもう一方の隣人ターナーはなにやら怪しげ。
ターナーが連続殺人鬼ではないかと疑い始めたケールは
知り合いとなったアシュリーとさらに覗きに精を出す。

犯人(?)が目の前にいるにも関わらず大人たちは信用してくれない。
そのもどかしさとハイテクおもちゃを駆使して観察をする主人公達と
ターナーの不気味さにハラハラ,ドキドキ。
余計なことには拘泥せずテンポ良く進むので
ツッコミどころはそのままスルーで,映画に引込まれる。
とは言ってもケールがアシュリーを覗いていたことを告白するシーンには唖然。
いくらなんでもアシュリーちゃん,その反応はアンタは変態か!って感じ。
まあ,でもアシュリー役のサラ・ローマーは、スタイルも良く、
可愛かったので満足なのですが。

ホラーチックだけど,笑えるところ,淡い恋もあって
気楽に楽しめる映画なのでデートムービーには最適。




バイオハザードIII

07年アメリカ 94分
[監]ラッセル・マルケイ
[製][脚]ポール・W・S・アンダーソン
[出]ミラ・ジョボビッチ/マイク・エップス/オデット・フェール/アリ・ラーター

シリーズ3作目でこれが一番楽しめた。
ストーリーは単純明快,アクションかっこいい,ミラが素敵!
上映時間短めの濃縮でだれてる暇なし。
前2作を観ていなくてもそれほど困らない。
というか忘れてしまっていたけど問題なしだった。
もちろんゲームを知らなくても大丈夫。

T-ウイルスがまん延した世界はアンデットで満たされ,砂漠化して,
人類はわずかしか残っていない。
そこでサバイバルを続けるアリス。仲間との再会,戦い,別れが
スピーディーに見どころ満載でぐいぐい引込まれる。

とにもかくにも一番の魅力はミラ・ジョヴォヴィッチ。
砂漠を大型バイクで走るシーンはかっこよすぎてため息。
アクションも決まっているし,定番のサービスシーンにもどっきり。
前作は同じようなキャラのジルがいて
活躍の場が減ってしまったけどアリス一人に絞って正解。

ケーキを食べる時のもうちょっと食べたいけど,
食べたらしつこい,という微妙な駆け引きにも似た展開が心地よい。
アンブレラ社のアイザック博士との戦いなんてあっと言う間に
決着がついてしまうけど,延々とやられたらゲップが出そうだし。

そして,なんと「4」もありそうな展開でちょっと楽しみ。

ただしエンドロールにかかる曲(日本の新人歌手?)は不要。
映画会社時々こういうのやるけど良いと思ったこと一回もない。




ブレイブ ワン

07年アメリカ 122分
[監]ニール・ジョーダン
[案][脚]ロデリック・テイラーほか
[総][出]ジョディ・フォスター
[出]テレンス・ハワード/ナビーン・アンドリュース

とても大切な人が理不尽な暴力で惨殺されてしまったら
誰でも犯人に対して復讐したいと思うだろう。
そんな時にその力を持ってしまったらあなたはどうする?

非力な女性でも銃を持てば簡単に人を殺してしまえる。
そんな銃社会のアメリカは恐ろしい。

突然襲ってきた暴漢たちに恋人を目の前で殺され,
自身も瀕死の重症を負ったエリカ。
この襲われるシーンは正視できないほど。
特に小柄なエリカが何度も壁に打ち付けられるのは…。
そして退院した彼女は周囲に脅え,銃を持ち歩くようになる。

彼女の気持ちは痛いほど分かる。
分かるだけに,でも,それをやっちゃあお終いよ。
結果的には街のゴロツキと同じになってしまうではないか。
そんな彼女の前に現れた刑事のマーサー。
この二人を通していろいろ考えさせられる。
サスペンス的にも盛り上がるし。

ハリウッド的なラストも含めて衝撃作。
すっきりとしない気分を引きずるよ。

復讐の連鎖はホントはどこかで断ち切らねばいかんのだ。
という視点は見事に触れてない。

最近のジョディーの3作品は戦う女性というなんか同じような役柄だ。
そろそろ全く違った顔を見たいのだ。




=お気に入りの映画(^0^)
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