No.174(2月11日)


スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師

07年アメリカ 117分
[監]ティム・バートン
[製][脚]ジョン・ローガン
[出]ジョニー・デップ/ヘレナ・ボナム=カーター/アラン・リックマン

こんなにもグロで血みどろとは思わなかった。
目を伏せている人も結構いたので,ジョニー・デップが出ているからといって
その手が苦手な人は覚悟していった方がいいかも。
男性は理髪店での髭剃りが出来なくなる可能性あるし。

19世紀のロンドン。悪徳判事のたくらみで投獄された男が15年後,
スウィーニー・トッドと名前を変えてフリート街に理髪店を開いた。
彼は大家でパイ屋の女主人と一緒に
妻子をも奪ったその判事への復讐計画を練るのだった。
ってそんな彼がなぜ無差別殺人に走ったのかよう分からん。
いつものちょっと変な愛すべき変人というのではなくて
これじゃあ,ただの殺人鬼だし。

ミュージカルとはいっても曲もあんまり印象に残らない。
ジョニー・デップもそれほど上手くはないし。
それに徹底的に暗くて残酷。たまにクスッと笑えるところはあるけど。

と,文句ばかり並べてしまったけれど,
さすがティム・バートンとジョニー・デップのコンビ。
けっこう楽しめたのだ。
ヘレナ・ボナム=カーター素敵だし。




28週後...

07年アメリカ 104分
[監][脚]ファン・カルロス・フレスナディージョ
[総]ダニー・ボイルほか
[出]ロバート・カーライル/キャサリン・マコーマック/ローズ・バーン

28日後の続編が28週後なんて素敵。
もちろん題名だけじゃなくて中身も素晴らしい。

いきなり冒頭で感染者との戦い,逃亡があるんだけど,
これがまあ,異様な迫力でマジで息が止まるほど。
あんな時には自分ならどうする?なんて考えると,
まあ,もちろん真っ先に逃げるだろうな。
愛なんて何の救いにもならない現実を見せつけられる。

新種ウイルス“RAGE”のまん延で崩壊したイギリスだが
現在保菌者は絶滅した模様。
ではあるがアメリカ軍がそこら中に目を光らせて市民を守っている。
ってここからの展開がまた凄い。
アメリカ軍が市民,感染者関係なく無差別殺戮。
こりゃ,どこかでアメリカ軍がやっていることと同じ(?)

その後も自己犠牲,愛が全て裏目に出る展開。
ラストも全然救いが無いのだ。

前作では走るゾンビなんてゾンビじゃない!って怒っている人が
いっぱいいたけどそんなもんどうでもいいじゃん。
怒濤の如く全力疾走で襲ってくるゾンビもどきは怖いよ。

映像的にはヘリチョンパでの血まみれ草原が美しくて好き。
けど全体的には凄惨なシーンは少なめなので,その手が苦手な人も大丈夫。

ひじょうに歯ごたえのあるホラー,終末映画で大満足。




アース

07年ドイツ・イギリス 98分
[監][脚]アラステア・フォザーギル/マーク・リンフィールド
[製]アリックス・ティドマーシュ他
[脚]デビッド・アッテンボロー他
[語]渡辺謙

素晴らしい映像の連続で眠気も吹っ飛ぶ98分。
けどもっと観ていたい気分。
回したフィルムは多分膨大な物になるだろうから
DVD発売の時には特別編で3時間版をぜひお願いしたい。

自然は厳しい,ほんとに生と死は隣り合わせ。
それをさらに過酷にしているのが人間(温暖化)という主張の映画。
そこら辺がちょっと説教臭いのはしょうがないか。
でもこのままだと北極の白熊はあと20年くらいで絶滅。
アムール豹なんて乱獲や環境変化で現在40匹しかいないのだ。

初めて出会った彼らに感情移入し,辛い旅路を終えたときなどは
一緒に喜びたくなる。
もちろんその先に死が待っていたりもするのが現実。

ひとつひとつの生物にドラマがあり,
その様子をみていると,地球って奇蹟のような素晴らしい星だと実感。
あと10年もしたらこうした映像は撮れなくなるのかも…。




勇者たちの戦場

06年アメリカ 107分
[監][案][製]アーウィン・ウィンクラー
[脚]マーク・フリードマン
[出]サミュエル・L・ジャクソン/ジェシカ・ビール/ブライアン・プレスリー/カーチス・ジャクソン

イラクでのリアルで迫力のある戦闘シーンが怖い。
あんな物にまで爆弾が仕掛けられていたり,少年がそれに関わっていたり,
人道支援の医師だって戦場では関係ないのだ。
目の前で親友が殺され,そして戦闘員だけではなくて
一般市民まで巻き添えをくってしまう。

というのは発端でメインはイラク戦争から帰還した兵士たちが,
戦争で受けた傷あとから逃れられず,
苦難に直面する姿を描く問題作。

マーシャル軍医や女性兵士バネッサたちは、
帰国を目前にして,市街地での戦闘に巻き込まれ
その部隊は甚大なダメージを負う。
しかし彼らの本当の困難は、祖国アメリカへの帰国後に始まるのだった。

戦士を助けられず、帰国後も苦しむ医者。
片手を失い障害者となり,それ故にかたくなになる女性。
帰国後に働き口が無くなってしまった男性。
待っていてくれなかった恋人。
戦地と本土にいる人々の感覚の違い。
それぞれが間違っているわけではないだけにやるせない。

派手な演出はなく,淡々と物語は進むけど
難しいテーマを退屈させる事無く見せてくれる。

単館で宣伝もほとんど無く観客も少なかったのが残念。




俺たちフィギュアスケーター

07年アメリカ 93分
[監]ウィル・スペック/ジョシュ・ゴードン
[出]ウィル・フェレル/ジョン・ヘダー/ウィル・アーネット/エイミー・ポーラー

おバカ映画大好きな私にぴったりはまった。
フィギアスケート,それも男同士という意表をついた展開だし
ド派手な衣装を見てるだけでも笑えちゃう。

何が悲しくて男でペアを組まなきゃいけないのかという
ストーリーもしっかりしているのがうれしい。
その二人がSEXマシンのようなチャズ(ウィル・フェレル)と
童貞優男時ジミー(ジョン・ヘダー)という正反対の二人で,
特にチャズのお下劣ギャグには大爆笑。
ウィル・フェレルのぶよぶよした体でさらにお下品度アップだ。
また実在のフィギアスケータも多数出演で賑やか度もアップ。

彼らが鬼のようなコーチと手を組み
究極の危険きわまりない(北朝鮮まで巻き込んでの)大技で優勝を狙う。
というスポ根物語なのだ!

恋あり,友情あり,陰謀ありと多彩な内容で
一時も退屈させてたまるか!という意気込みが素晴らしい。




ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記

07年アメリカ 124分
[監][製]ジョン・タートルトーブ
[製]ジェリー・ブラッカイマー
[出]ニコラス・ケイジ/ヘレン・ミレン/ダイアン・クルーガー/ジョン・ボイト

冒険家ベン・ゲイツが、歴史の謎を解いていく
ミステリー・アクションの第2弾で正に娯楽大作という感じ。
頭空っぽにして楽しめます。
次から次へと難題が降りかかりますが
あっという間に全て解決,ちょっと難しい事も全部説明してくれます。
(っていうか最初から答えを知っているんじゃないかと突っ込みたくなるほど)
そして主人公達を襲う危機の連続。
これもたいして手に汗握る事なくクリアーされていきます。
(カーチェイスは見ごたえあったけど)
これにちょっとエロが降りかかっていれば完璧なのですが
ディズニー印なのでそれは期待する方が無理というものでしょう。

1865年のリンカーン大統領暗殺事件の犯人の日記が見つかり,
冒険家ベンの祖先が真犯人だと報道されます。
一族の名誉回復を図るベンは,恋人らの協力を得て,
カギとなる秘宝探しの旅に出ることになるというお話です。

悪役が主人公達の後を追い,最後に横取り,という毎度おなじみのパターン。
動機がイマイチ理解できないのと一人っていうのが迫力不足。
エド・ハリスは渋くてかっこいいけど。

ということで映画館で観るよりもモニターの前で
みんなでワイワイツッコミながら見た方が楽しいでしょう。
観光名所めぐりの気分も味わえるし。




=お気に入りの映画(^0^)
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