No.27(8月31日号)

スウィート・ヒアアフター(97年カナダ

監・脚:アトム・エゴイアン
出:イアン・ホルム/サラ・ポーリー/ブルース・グリーンウッド

ある冬の日、スクールバスが凍った道から滑り落ちて湖に沈み22人の犠牲者を出してしまう。間もなく弁護士のスティーブンがやって来て集団訴訟を起こすようにと悲しみに暮れる町の人たちを説得して回る。話が進むに連れスティーブンの娘についての悩み、町の人たちのそれぞれの秘密、悩みが明らかになっていくと同時に訴訟によって住人達に亀裂が入る。生存者の少女ニコールが語る「ハメルンの笛吹き」と時間軸があっちこっちへ飛ぶ構成で物語に引き込まれると同時に深みを与えている。(時間軸が飛んで分かりにくいので映画を観る前にパンフレットを読んでおくようにという評論家がいたけどそれほど複雑じゃないし、先にパンフレット読むのは興ざめだよね。)残されたものの悲しみ、町の人たちに再び穏やかな生活は来るのか。個人の力だけではどうにもならないこともあるのだ。悲しい現実がリアル。


スクリーム2(97年米)

監:ウェス・クレイブン
脚:ケビン・ウィリアムスン
出:ネーブ・キャンベル/デビット・アークエット/コートニー・コックス

抜群に面白かった青春サスペンス物の第二弾の本作も絶好調。まずあの1作目の惨劇がなんと映画になっていて、その劇中劇の使い方がうまいのね。ホラーおたくのランディが語るうんちくも好調で「続編は過激になる、死体・血の量が増える」ってのが正にその通りに展開されるのがおかしい。で、前作で標的になったシドニーの周りで不可解な連続殺人事件が起きるんだけど最終目的はまたシドニーなのか!? 果たして犯人は? 謎が謎を呼び、血が血を呼ぶ展開で、前作は犯人が途中で分かったって人がいたけどそんな人も今回はあまりの意外さにびっくりで唖然としちゃうこと確実。ホラーって宣伝されてるけどその要素を振りかけたサスペンスなのでその手が苦手な人でも大丈夫.....と思うんだけどな〜。これは3部作なので1を見てないとなんのこっちゃかさっぱり分からないのでご注意を。


ウェルカム・トゥ・サラエボ(97年英)

監:マイケル・ウィンターボトム
脚:フランク・コトレル・ボイス
出:スティーブン・ディレーン/ウディ・ハレルソン/マリサ・トメイ

僕みたいに世間知らずのヤツが感想を言うのはおこがましい気がしますが、まさに衝撃作という言葉がぴったり。戦火のサラエボのニュース画像と撮影を巧みに組み合わせ、血なまぐさい現場を再現した映像に胸がふさがれます。人間同士がなぜ殺し合わねばならないのか。それも戦闘に直接関係ない市民や子供が巻き添えになって。そこで取材しているジャーナリスト達の行動、苦悩が痛い。完全な傍観者となれずに子供を助けるために行動を取った男の真実の物語を主軸としているんだけど、平和な日本にいることを感謝すると共に未だに世界中の至る所で起きている戦争のむごさを知らなければいけないと実感。


TAXi(97年仏)

監:ジェラール・ピレス
脚:リュック・ベッソン
出:サミー・ナセリ/フレデリック・ディーファンタル

警察がアホすぎるよな〜。もろコメディーだったら許せるけど強盗に銀行を指定されても何度も目の前で取り逃がすんだもんね。その事件で失敗続きの刑事エミリアンがスピード狂のタクシー運転手ダニエルと組んで強盗団を追うんだけど彼のタクシーはすごいですよ。プジョーを笑っちゃうほどバリバリに改造してすっ飛ばすもんだから、客はみんなゲロ吐いちゃうのね。そんでもって強盗団とど迫力のカーチェイスを見せてくれるのよ。CGをいっさい使わない生のチェイスシーンはスリル満点。そしてラストの意外なオチは大拍手ぅ〜。これでもうちょいドラマ部分で盛り上げてくれたら大満足だったのにな〜。


SF サムライ・フィクション(98年日)

監:中野裕之
脚:斉藤ひろし
出:風間杜夫/吹越満/布袋寅泰/緒川たまき/谷啓

予告編見たときから面白そうって思ったけど本編でも面白さ大爆発。時代劇ってホントは大の苦手なんだけどこれはチャンバラ大活劇っておもむきだし、分かりやすさ、ストーリーの意外さ、音楽の良さ、配役も抜群と、娯楽作の要素をバッチリ満たしてますね。飄々とした平和主義者の侍の風間、血気盛んだけどどこかオマヌケな若侍の吹越、浪人上がりで鬼気迫る布袋等みんな素晴らしい。そして緒川たまきが可愛いのよね〜。谷啓の老忍者なんて傑作、大笑い。んでもって女親分の夏木マリ、彼女に凄まれたらぼくなんかおしっこちびっちゃいますよ。


仮面の男(98年米)

監・脚:ランダル・ウォレス
出:レオナルド・ディカプリオ/ジェレミー・アイアンズ/ジョン・マルコビッチ/ジェラール・ドパルデュー/ガブリエル・バーン

ディカプリオ主演ってよりも既に引退したおじさん四銃士の頑張りが目立つ映画で、薄い髪振り乱してチャンバラする姿はマジで感動的っす。それにこの四銃士のメンツがすごいもん。J・アイアンズ、J・マルコビッチ、G・ドパルデュー、G・バーン、おまけにディカプリオの母親役は「ニキータ」のA・パリローではないですか〜。よくこれだけ豪華な役者を集めたもんだ。ディカプリオって幸せ者(?) 17世紀、暴君ルイ14世を倒すために再び剣を取ることになった銃士達が考えた作戦は国王すり替え作戦。この奇想天外な策略は果たして成功するのか? ハラハラドキドキで最後まで目が離せませんね。


★=僕のお気に入りの映画(^0^)

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