Cinema Hei-san No.31(11月23日号)


富江(98年日本)

監:及川中
出:中村麻美/管野美穂

《東京ファンタスティック映画祭にて》
けっこう怖いです。漫画が原作だそうですが未読。殺されて体をバラバラにされても再生してしまう富江。過去の事件として捜査していた刑事がとある田舎町で事件が再発していくのを目撃していくことになる。美しくもおぞましい恐怖で、直接的な表現はあまりなく、心理的にジワジワ来ます。SFXではハリウッドにかなうはずないんだからそういう描写は避けるのが懸命ですよね。(来春公開予定)


ダークシティ(98年米)

監・脚:アレックス・プロヤス
出:ルーファス・シーウェル/ジェニファー・コネリー

《東京ファンタスティック映画祭にて》
驚異のヴィジュアル! 闇が支配し永遠に太陽が昇らない都市ダークシティ、人々が寝ている間にビルがニョキニョキ生えてきちゃうんですよ。そのダークシティで記憶を無くした男ジョン・マードックが娼婦の連続殺人犯として警察から追われているんだけどまた不気味な組織からも執拗な攻撃を受けている。彼は記憶を取り戻せるのか? 謎の組織の正体は? そしてなぜ太陽が昇らないのか? 全ての謎が解けるラストはほんとに衝撃的。その衝撃の後の哀しみと優しさ、美しさ。泣けちゃいます。ジョン・マードックの妻を演じるジェニファー・コネリー、いつまでも美しい〜、と言うより憂いを含んで以前にも増して魅力的。


カルミーナ(96年)

監:ガブリエル・ベルティエ
出:イザベル・シール

《東京ファンタスティック映画祭にて》
140才のうら若き乙女の吸血鬼カルミーナが主人公で、さすが現代っ子、親の勧める結婚を嫌って都会へ家出、頼っていった伯母も吸血鬼のくせにビジネスで成功してるんですよ。そこで人間修業に励もうとする彼女ですがそう簡単にはことが運ぶはずがなく、大騒動。親とフィアンセも追ってきてまたまた大騒動。何度となく映画化された吸血鬼ですがこれはライトコメディー、カルミーナを演じるイザベル・シールも可愛いし、脇を固める人たちも楽しくて気楽に観られますね。日本公開はあるのかな?


タロス・ザ・マミー(98年)

監:ラッセル・マルケイ
出:ジェイソン・スコット・リー

《東京ファンタスティック映画祭にて》
あと30分削ってせりふを少なくしてタイトにまとめてくれたらな〜、と長く感じられた120分でした。エジプトで発掘したミイラの呪いが現代によみがえるという出だしは好調なのよ。不可解な殺人事件が続発しちゃってね。SFXもがんばってるし。残念ながら中盤からが説明調になってきてちょっとだれちゃうんですよ。でもラストは意外でびっくり。ホラー好きな人なら楽しめるんでしょうね。日本公開はあるのか?


Practical Magic(原題)(98年米)

監:グリフィン・ダン
出:サンドラ・ブロック/ニコール・キッドマン

《東京ファンタスティック映画祭にて》
ニコール・キッドマンってホントに美しいですよね。とんがるような美人っていうんですかね。それに比べてサンドラ・ブロックは庶民的な可愛さかな。この二人が性格も正反対な魔術を操る姉妹で、二コールは男を作ってさっさと家から出ていっちゃうんですね。サンドラは故郷で結婚して幸せに暮らしている。で、二人にトラブルが起きたことから子供の頃のように助け合って事件を解決しようとするんだけど悪いほうへ悪いほうへと流れていく。魔術合戦の派手な映画かと思っていたら、ゆったりした流れのファンタジーでした。ただちょっととっ散らかっていて散漫な印象があるのが残念。(来春公開予定)


リプレイスメント・キラー(98年米)

監:アントワ・フークア
脚:ケン・サンツェル
出:チョウ・ユンファ/ミラ・ソルビーノ

ひぃ〜、身もだえするくらいかっこいいの〜、主演の二人が。チョウ・ユンファとミラ・ソルビーノをいかにかっこよく撮るかということだけに命を懸けた映画かもしれない。哀愁の殺し屋、二挺拳銃、あくまでもかっこいい銃撃戦、逆光に浮かぶ姿等々、チョウ・ユンファの魅力満載。それにミラみたいに美しい人がアクションするともうぞくぞくしちゃうよね。銃をかまえるそのお姿にクラクラ。中国マフィアを裏切った殺し屋が逆に命を狙われる羽目になり、逃亡のために立ち寄ったパスポート偽装屋のミラも事件に巻き込まれ、二人で組織に立ち向かっていくというストーリー。最近のハリウッド映画は香港人抜きには語れませんね。


踊る大走査線(98年日本)

監:本広克行
脚:君塚良一
出:織田裕二/柳葉敏郎/深津絵里

TVシリーズを1回も観たことがなかったのでちょっと不安だったんですが、そんなことには関係なくムチャクチャ面白かった。人物関係もこの映画だけでちゃんと納得できたしね。事件の意外性、警察に対するツッコミ、そしてギャグも満載。ありがちな銃の発砲がなかったのもいいよね。日本映画で派手な銃撃戦があるとしらけちゃうこと多いもん。意外な役の小泉今日子が不気味で雰囲気ありました。もちろん織田裕二の人気もあるんだろうけど、映画館が満員。それも若い人でいっぱい。ただラストがちょっとしつこかった...かな。


トゥルーマンショー(98年米)

監:ピーター・ウィアー
脚:アンドリュー・ニコル
出:ジム・キャリー/エド・ハリス/ローラ・リニー

前評判が良すぎて観たらがっかりっていうパターンが多いな。なにごともほどほどの期待ってのがいいのかも。独創的な物語っていうけど手塚治虫の短編「赤の他人」とほとんど同じですよね。漫画の方は観客が人間じゃなくて「得体の知れない何か」でしたけど。そいうえば「ミクロの決死圏」って鉄腕アトムが原作なんだよね。映画会社から問い合わせの手紙が来てたけど忙しくてほっておいたらいつの間にか映画になっていて結局1円ももらえなかったんだって。
ゴム顔だからこそジム・キャリーだと僕は思うのにな〜。もうコメディーはやらないのかしら。だとしたらとっても残念。


ジャングル・ジョージ(97年米)

監:サム・ワイスマン
脚:デーナ・オールセン
出:ブレンダン・フレイザー/レスリー・マン

こんなに面白い映画をたったの2週間興業、おまけに2本立て。もったいなさすぎる〜!もう笑いすぎて涙が出てきちゃいました。ジャングル育ちのジョージ、黙って立ってりゃ、そりゃもういい男なのにちょっとでも動けばもうオマヌケパワー全快。ツタを使って木から木へ飛び移るかと思えば毎回大激突。彼を見てるだけでも笑えるのに動物達もさらに芸達者。哲学してるゴリラ、忠犬(?)ポチなど大傑作、大爆笑(CG、マペットも完ぺきな作りで感激!)。B・フレイザーの見事なボディーとクリストファー・ランバートにちょい似の端正なお顔に注目ね(そういえばクリストファーもターザン映画に出ていたよね)。ま、ストーリーはターザン映画と大差ないんですけど、ここまでおバカすればハッピー、ハッピーね。


Mr.マグー(97年米)

監:スタンリー・トン
出:レスリー・ニールセン/ケリー・リンチ/マルコム・マクダウェル

御年71才でコメディー映画の主役をはれる人はこの人以外にはいない!そうレスリー・ニールセンです。今回はドジな億万長者、その彼が宝石盗難事件に巻き込まれての大(珍?)騒動。原作はコミックで最初にアニメとして流れるんだけどきっと観たことある人がいっぱいじゃないかしら。女泥棒が美人でおまけに回し蹴りなんかかっこいいのがいいね。


ニルヴァーナ(96年伊仏)

監・脚:ガブリエレ・サルバトレス
出:クリストファー・ランバート

クリストファー・ランバートって好きです。かっこいいよね。近未来の物語、ゲームデザイナーのジミーが製作中のゲームの主人公が人格を持ってしまい、彼に話しかけてくる。その彼の願いをかなえると約束したジミーは不思議な旅をすることになる。昔の彼女のことを忘れられないジミー、その記憶、彼女の記憶、そしてゲームの主人公の願い、全てが哀しい。


★=僕のお気に入りの映画(^0^)

Next page1998. contents