|
バグズ・ライフ(98年米) 監・脚:ジョン・ラセター/アンドリュー・スタントン オープニングがまことに素晴らしい! ちょっと長めのワンカットなのだけどその木々のゆらめき、自然な太陽光、空気感が絶品、と思っているとグングンとアリのサイズまでカメラが寄っていくんですね。こりゃ、すごい、CGでここまで表現できるなんてただびっくりするしかないですよ。そんでもってエンドロールの後ろに現れる映像がまたアイディアの大勝利。爆笑、爆笑で、登場する虫達がみんな魅力的なので死なすのは可哀想と思ったスタッフがいたのではないかな、ほんとにハッピーてな感じ。んでもって本編はというと、ストーリーがうまいんですよね。ちゃんとコメディーしていて大笑いすることろとバッタとの戦いの緊張感のある場面があって子供なら目が離せないでしょう。とほめておきながら言うのもなんですがちょっと大人向けって感じの「アンツ」の方が実は好きだったりします。 |
|
★ベイブ都会へ行く(98年米) 監・脚:ジョージ・ミラー ホゲットおじさんのケガをきっかけとして牧場を次々と襲う不幸の嵐。借金を返すためにTVの賞金を目当てに都会へ出てきた子豚とおばさんへのそこまでぇ〜と思うほどほんとに不運が続いて、これは泣くだけじゃあすみませんよって感じなのだけれど、前作よりギャグが倍増、出てくる動物も倍増で可愛いもの大好きおじさんとしてはもう目がウルウルしっぱなしで大満足。しゃべるしゃべる動物がしゃべるのがほんとに自然でチンパンジー達なんか演技だけでも最高なのにそれがちゃんとしゃべるのがもうほとんど人間と変わらなくて洋服を脱いだほうが不思議に感じてしまうほどであって、子豚の大活躍の愛と勇気の物語で涙と爆笑で顔がもうぐちゃぐちゃであったのだ。でもそれだれじゃなくて前作では食べられる運命の動物の現実があったけど今回はもっと鋭く身近な問題で捨て猫、捨て犬の話しが出てくるんですよ。お腹をすかせた犬が保健所の職員の前で芸をする姿は可哀想すぎて正視するのがつらいほど。捨て猫、捨て犬はダメというのをこの映画を観てじっくり考えて欲しいですね。 |
|
バンディッツ(97年独) 監・脚:カーチャ・フォン・ガルニエ やっぱり音楽っていいね〜、ロックっていいね〜。監獄でバンディツというバンドを結成した4人の女性。塀の外での慈善パーティーからすきをみつけ脱獄した彼女達の友情と逃亡劇で、バンディッツの出す音がかっこいいしそれぞれに個性的な4人もムチャ素敵で思わず劇場でアタマをフリフリしちゃうところでした。彼女達を報ずるニュースがビデオクリップの役割を果たしちゃって逃亡中なのに人気急上昇、シークレットライブまでやってしまうノリのよさがいいよね。細かいことは詮索せずに一気に勢いだけで観られる映画って感じかな。 |
|
ベルベット・ゴールド・マイン 監・脚:トッド・ヘインズ グラムロック華やかなりし時はロックというものにそれほど興味がないころであったのでかなり後になってからT・レックス、ボウイ等を聞き、かっこいいじゃん、あの時聞いておけば良かったなと悔しがったことを思い出しました。この映画なんと12月5日から公開しているという超ロングランで、その人気の秘密は主演の二人の人気と現代にも通じるファッションが受けているということであるのかな。単にあの頃をノスタルジックに描いた大甘の作品を想像していたので今まで観るのをためらっていたのであるけれど、84年が舞台でグラムロックの渦中にいた記者の取材を通してその頃の狂乱ぶりやスター達、取り巻きなど、その時代に生きた人間達の夢と憧れ、葛藤を描いていて見ごたえのあるものとなっており、当時の音楽、映画のための新曲も全てかっこいい〜。特にユアン・マクレガーが破壊的なロッカーを演じているだけでなく実際に歌っていてそのうまさ、かっこよさにしびれてしまったのでありますよ。尻の穴おっぴろげ〜のペニス丸出しのパフォーマンスだの、あれは絶対に脚本にはなくてその場のノリでやってしまったんではないだろうか。 |
|
★プライベート・ライアン 監:スティーブン・スピルバーグ アンコールロードショーやっていたので再見です(感想は98年のNo.28)。前回観たときにはあの戦闘シーンがあまりにも衝撃的だったため、始めと終わりの現代のシーンが中途半端なセンチメンタルって気がして、なくても良かったように感じたけど、今回じっくり観て感動なんかしたりしちゃった自分にちょっとびっくりでした。ただスピルバーグともあろうお方があの編集ミスを見逃すとは! 1人死んじゃったということは7人の行軍なのに草原には8人のシルエットがあるんですね。途中で応援を求めたのかと思ったけどすぐに場面が切り替わって7人に戻っていました。「ジュラシック・パーク」でも車の窓が開いていたり閉じていたりと混乱していたし、あら探しをするとけっこうあるのかも。 |
|
★ポーリー(97年米) 監:ジョン・ロバーツ 観客がわずか5人、哀しすぎるぞ〜。制作があのスピルバーグ率いるドリームワークス、アニマトロニクスがあの「ジュラシックパーク」を生み出したスタン・ウィンストン、主役が人間の言葉を理解し、しゃべるオウムとくれば大ヒット!とはいかないまでも中ヒットぐらいはのぞめそうなのに、宣伝もほとんどなく上映も有楽町のしょぼい映画館1館だけというのはあまりにも冷遇されすぎてますよね。でも機械仕掛けのオウムを使ってると言われてもうっそ〜、ってな感じ。全部本物じゃん。宣伝のための“ウソ”としか思えないですよ。それほどよくできてるってことかも。マリーという幼い女の子がオウムのポーリーとばかり遊んでいるのを心配した両親が彼を遠くへやってしまい、そのポーリーがマリーを探す旅を自ら語るというお話し。その聞き役のアメリカに出稼ぎに来たロシア人とのコンビが楽しいし、ポーリーが途中で出会うアイヴィというおばあさんとのエピソードが泣けちゃうし、ラストも希望があって好きだし、大作じゃないけどさわやかで素敵な心温まる映画。ポーリーが「言葉は大事」って言うんだけど大納得でうなずいてしまいました。 |
|
シン・レッド・ライン(98年米) 監・脚:テレンス・マリック ウムム〜、私ってばアタマ悪いのかな〜。ナニを言いたいのかまるで分かりませんでした。第2次世界大戦のガダルカナル島でのアメリカ兵と日本兵の戦いを描いているのよね。それでまあ戦場ではみんな哲学者になってしまい、宗教的・哲学的なことをひたすらつぶやくわけね。で、私には最後は誰のモノローグだか分からなくなってしまうというわけですよ。それにウィット二等兵の妻のイメージがしつこいくらいに繰り返し出てくるのにも最後はあきてしまった。というわけで私みたいにIQが低くて単純明快なお話が好きな人には3時間というのはかなり苦痛でした。有名な俳優をちょい役で使ってるんだけどそうすると役柄じゃなくてトラボルタが、クルーニーがこんなんで出てるって思っちゃって違和感ありでした。でも普通の人が観たら人間の生と死、愛と憎悪を深く考えさせられ感動すると思います。題名の意味は正気と狂気の境界線みたいな意味らしいですがもっと分かりやすい邦題をお願いしたいですよね。 |