No.38(5月3日)

パッチ・アダムス(98年米)

監:トム・シャドヤック
脚:ハンター・ドハーティ・アダムス
出:ロビン・ウィリアムス/モニカ・ボッター/フィリップ・セイモア・ホフマン

もう定番と言ってもいいですよね。あのロビン・ウィリアムスの「笑い泣き顔」。これが出てくりゃ、映画は成功したも同然!? 自殺癖で精神病院に任意入院していたパッチが周囲の患者を笑いでいやしていくことに目覚め、なんと自ら医師になっていこうという物語でこれがまたびっくりの実話なんですね。私は幸いなことにまだ入院ということを経験していないし、病院というのも花粉症で行くぐらいで馴染みがないのですが、お見舞いなどに行くと、みんなヒソヒソ声でちょっと暗めの雰囲気。そこへ笑いを、それもとびきり騒々しい、けれども最高に暖かい笑いを運ぶんですよ。重傷で死にそうな患者にでも。「医者は死を遠ざけるだけではなく生を高めることも大事」という言葉には同感。けどそれはまだ学生時代なので当然、教授連中からは疎んじられ、退学させられそうになるんですよ。その象徴としての学生部長が医者に徹していて(?)冷徹そのもの。だけどこういう人いるいるって感じ。患者に対してえらぶっちゃいけないよね。職業に優劣はないのにね。そして超堅物の女性にアタックして見事に射止めるんだけれども彼女との恋物語がまた泣かせてくれちゃうんですよ。今、本物は自分の病院を作るために準備しているそうです。笑いと優しさが伝染してくるようでちょと感動なんかしたりしちゃいます。


キャメロット・ガーデンの少女(97年英・米)

監:ジョン・タイガン
脚:ナオミ・ウォレス
出:ミーシャ・バートン/サム・ロックウェル

10才の少女。もう子供ではなく、まだ大人ではない、不思議な存在。でも死ぬような体験をした彼女は単なる無邪気な存在ではないのね。同年代の友達とは分かりあえずに一人で物語の中を遊んでいる孤独な子、そして思いっきり可愛いのですよ。そんな少女のデヴォンを演じているのが演技力抜群のミーシャ・バートンで、その冷めた目つきとあどけなさが混在しているのを見ているとぞくぞくしてきちゃいます。で、このデヴォンが移り住んできたのがキャメロット・ガーデンという純粋培養されたような高級な家々と芝生が続く箱庭のような街の中。その芝生を刈りに来ているアウトローの青年トレントとの触れ合いを描いています。10才の少女と22才の異端児が仲よくなれば周りがほっておくはずはなく、衝撃のラストが訪れるんですよ。けどその後にもっと衝撃のホントのラストがあるんですね。果たして彼女の想像なのかそれとも現実なのか? ぜひ映画を観て欲しいな。「オレには帰る家がない」「あなたの家は私の手の中よ」って10才の少女が情感たっぷりに言っちゃうんですよ〜。


フェアリーテール(97年英)

監:チャールズ・スターリッジ
脚:アーニー・コントレラス
出:フロレンス・ハース/エリザベス・アール/ハーヴェイ・カイテル

これは第一次世界大戦下のイギリスの田舎での実際にあったお話。あの有名な「コティングリー妖精事件」で、12才と8才の少女が妖精の写真を撮ったことから起こる騒動を描いたものなんだけど、この2人の少女がもう、美しく可憐でムチャクチャいいのよ。もう気分はすっかりロリコンなのね。おまけに妖精達の住む森がとっても美しいんですよ。これなら妖精達がいるのも納得できます。子供の信じる力って素晴らしいよね。それに反して大人の疑り深さと金もうけ主義がこの森を荒らしていく様は残酷で正視できないほど。少女二人とマジシャンのフーディーニの触れ合いが優しさに満ちていてジーンときちゃいます。このフーディーニをハーヴェイ・カイテルが演じているんだけど今回は少女の引き立て役という控えめな役だけどしっかり心に残る演技をしているのはさすがです。少女達が「大人になるってどんなこと」「それは自分の心より人の心を大切に思うようになること」って話している場面があって、そうそういつまでもそう思いながら大きくなって欲しいよな〜と、切に願ってしまいました。


ライフ・イズ・ビューティフル(98年伊)

監・脚・出:ロベルト・ベニーニ
脚:ヴィンチェンツォ・チェラーミ
出:ニコレッタ・ブラスキ/ジョルジオ・カンタニーニ

第二次世界大戦中に収容所に入れられた親子の物語なんだけど、父親がどんな逆境にあっても笑いを忘れない人なのでホロコーストという悲惨な出来事を扱っていながらすがすがしい後味で全然暗くないのね。この父親、しゃべるしゃべる〜、一時もだまってないの。眠る1秒前まで笑いを取ろうとしゃべってるんですよ。実際にこんな人が友達だったら最初は良いけどそのうちだまらっしゃい!と言ってしまうかも。けどちゃんと美しい人と結婚して可愛い子供までできちゃうのよね。幸せがいつまでも続くかに思えたけど3人とも強制収容所に入れられてしまうんですよ。そして子供を守るため、安心させるために「これはゲームだよ」ってウソをつき、それを信じ込ませるために、あれこれ奔走するのね。これがおかしいやら悲しいやらなのだけどすぐそばには死が迫っているのですよ。銃を突きつけられて自分が死ぬかも知れないという状況に陥りながらも、子供にはおどけて見せる姿はいつまでも忘れることのできない、そして後から思い出すと泣けてくるという名場面ですね。


マイティー・ジョー(98年米)

監:ロン・アンダーウッド
脚:マーク・ローゼンタール
出:シャーリーズ・セロン/ビル・パクストン/レード・セルベッジア

CGやアニマトロニクスでは驚くのはやめようと誓ったのに、これはすごすぎます。5mの巨大ゴリラ、ジョーは決して擬人化されているわけではないのですよ。けどその微妙な表情やしぐさで、笑ったり喜んだりってのがちゃんと分かるのね。怒って牙をむくところ、かくれんぼをして喜ぶところなんてもうサイコーです! 画面にくぎ付け。CG、アニマトロニクス、着ぐるみが見事に溶け合って生きているジョー、愛すべきジョーがちゃんとそこにいるんですよ。さすが猿メイクの達人リック・ベイカーだよね。驚きと感動をありがとうって言いたいです。もちろんお約束の美女が出てくるんだけど、ホンマに美しくて、命がけでジョーを守ろうとするそのお姿にうっとり。パーティー・ドレスを着たとこなんてため息です。彼女がいたからこそまたジョーが引き立つんですよね。そしてラスト、そうなるなとは分かっているんだけど思わず涙。私ってばこういう分かりやすいストーリー、ワクワク&ハラハラドキドキ、そして最後にほろりとくる物語に異常に弱いのよ。


=僕のお気に入りの映画(^0^)
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