No.39(5月24日)

シックス・ストリングス・サムライ(98年米)

監・脚:ランス・マンギア
脚・出:ジェフリー・ファルコン

戦争でソ連が勝って1999年アメリカはソ連の統治下に置かれているというパラレルワールドのちょっと離れた縦糸の世界が舞台。今まではエルヴィスがキングだったのだけれど死んでしまって、次のキングを目指してロック野郎達が死闘を繰り広げるというお話なのね。主演のジェフリー君は香港映画で活躍していてカンフーが得意!とくれば、なんかとっても面白そうですよね。と、けっこう期待して観に行ったのですが...。超低予算のB級物の割には頑張っているかなと言うのが精いっぱいのほめ言葉になってしまいました。「マッド・マックス」的な荒涼とした世界観が面白いんだけど、もうほとんどムチャクチャ、勝手にして〜って感じ。でも時々面白いのよ。特にラストの主人公の後ろ姿には涙が出てくるのを押さえられないのね。これはビデオでみんなでワイワイ突っ込みを入れながら観るとサイコーに楽しいかも。


隣人は静かに笑う(98年米)

監:マーク・ベリントン
脚:アーレン・クルーガー
出:ジェフ・ブリッジス/ティム・ロビンス/ジョーン・キューザック

大学の講師でテロリズムについての授業を持っている教授ファラデー。彼は10歳になる息子と暮しているんだけど、FBIだった妻の殉職という悲劇が未だに尾を引いているのね。そんなとき、隣人のラングー家の息子を助けたことから交際するようになる。しかし隣の家族と親密になるに従って主のオリバーが爆弾魔ではないかと疑惑を持ち始めるんですよ。んな、バカな〜、都合が良すぎる〜、ということがいっぱいあるんだけど...。と、ここまでしか言えない。これ以上言ったらネタバラシになってしまう。中盤まではのんびりした感じで進んでいくんですが、ラスト20分くらいからバタバタッと話しが進んでラストは超ショッキング! リアルでホントにあるかもって思えてマジに怖いです。


エネミー・オブ・アメリカ(98年米)

監:トニー・スコット
脚:デビット・マルコーニ
出:ウィル・スミス/ジーン・ハックマン/ジョン・ボイド

盗聴・盗撮を国家レベルで行われてしまうことへの恐怖。衛星監視システムで地上のあらゆるものが識別できてしまうんです。これは現在本当にできることなのかしら。それともフィクション?電話でクーデターとか大統領とかいう言葉が使われたら赤ランプがついて傍受が始まるシステムが20年前にあった、というせりふがあるんだけど本当?だとしたら怖いよね。議員暗殺の証拠を偶然入手した弁護士が命を狙われてしまうんだけど、彼はそれを手にしたという自覚がないのね。わけがわからないまま執拗に追いかけられ殺人のぬれぎぬまで着せられてしまうんですよ。そしてどこに逃げてもこの衛星監視システム、追跡装置、盗聴などのあらゆるハイテク機器のおかげですぐに見つかっちゃうんですよ。果たしてどうやって反撃していくのか。テンポが良くて緊張感もずっと持続しているし、主人公に感情移入しちゃっているので疲れちゃうくらい。けど、これはひょっとしたら明日の自分かも知れないと思うと、背筋が寒くなってきます。


Uボート(97年独)

監・脚:ウォルフガング・ペーターゼン
出:ユルゲン・プロホノフ/ヘルベルト・グレーネマイヤー

オリジナルが1981年で今回ディレクターズカット版として公開。映画仲間からは観ていないということでずっといじめられていたんですよ。3時間半、タイタニックより長いのね。これがず〜っと緊張感が持続していて観終った後にぐったり。幅が6.5mしかなくて真ん中に通路が1本という超狭い空間の潜水艇Uボートに43人もの人間が何ヶ月も閉じこめられて、敵艦を見つけては攻撃、そしてその後はひたすら逃げるだけという信じられないような状況の中、常に死と隣り合わせ、それも沈没しちゃったら、どこにも逃げるところはないんですよ。浸水してくる恐怖、空気が少なくなっていく恐怖、艦が押しつぶされるかもという恐怖、僕なんかだったらものの数分で発狂しちゃいますよ。今回の公開にあたって、多分サウンドは全て入れ替えたと思われます。音が良いし、水のチョロチョロなどは後ろの方から聞こえてきたりして臨場感たっぷり。傑作を世に再び出すためとは言え気の遠くなるような作業だったと思われます。これは映画館の暗やみの中、真剣に観て感じる映画ですね。ビデオだったらあの息詰まるような緊張感の半分も感じられなかったでしょう。


ペイバック(99年米)

監・脚:ブライアン・ヘルゲランド
出:メル・ギブソン/グレッグ・ヘンリー/ジェームス・コバーン

メル演ずるポーターは二流の強盗なのですが、相棒に裏切られてしまうんですよ。その相棒のバックには普通なら黙って引き下がらざるを得ない大きな組織が控えていることが判明。でもポーターには関係ない話し。自分の金を取り戻すためにはたとえ火の中水の中、笑っちゃうほどかなりしつこい性格。それもたったの7万ドルのために。初悪役で情け無用、人殺しもヘッチャラのメルもかっこいいけど、彼を取り巻くゴロツキ、チャイニーズ・マフィア、悪徳刑事が映画に色を添えてくれます。なかでも痛いほど傑作なのが中国系のSM嬢。本気で殴る、蹴るで自分だったら気持ち良くなる前に死んでしまうこと確実。ポーターの拷問されるシーンには顔をしかめてしまいました。だって本当に痛そうなんだもん。けど観終わってなにかが足りないって感じがするんですよね。ハラハラドキドキはするんだけど、全体的に整いすぎているというか、でき過ぎというか、破綻がないというか...。


スパニッシュ・プリズナー(97年米)

監・脚:デビット・マメット
出:キャンベル・スコット/レベッカ・ビジョン/スティーブ・マーチン

画期的なシステム(これが何なのか映画では全然わからないのがちょっともどかしい)を開発した主人公が会社の仕事&バカンスで南の島へ来たんだけど、そこで大金持ちと知りあいになるのね。ニューヨークに帰ってきてからも交際が続いていくんだけど、大事件が起きるわけでもなく、のんびりと映画は続いていくわけですよ。この大金持ちがスティーブ・マーチンなので、もうコメディーはやらないのかな〜などと思っていると、だんだん確信に触れていくのね。おお〜、そうであったのか〜と、ここまでしか書けないです。なにも知らないで観たら楽しめること確実。仕事はできるけど世間知らずで女性にもウブという、まるで自分自身を見ているような主人公で、ひとつ決定的に違うのはかっこいいということ。ちょっと悔しいゾ。


ヴァネッサ・パラディの奥サマは魔女(97年仏)

監・脚:ルネ・マンゾール
出:ヴァネッサ・パラディ/ジャン・レノ/ギル・ベロウズ

チラシは僕の大好きな江口寿史が描いていてとってもかっこいいのね。でもさすがおフランス産のコメディー映画、どこで笑っていいのかよく分かりませんでした。幼児を抱えているモーガンという良い魔女がヴァネッサなのね。この1歳の子供がとっても可愛いのよ。けどヴァネッサって僕は魅力をあまり感じないのね。おまけに彼女はすごい“すきっ歯”。なので歯が見えるたびに気になってしまうのですよ。芸能人は歯が命ってのを実感。で、この良い魔女が邪悪な魔王のモロク(ジャン・レノ)と息子を守るために戦って、その巻き添えになるのが天才的コンピューター技術者のマイケル。まあ、当然この二人が恋に落ちるわけですね。果たして戦いには勝つのか!?恋の行方は!? ということなんだけど、これがあまり面白くない。じゃあ、SFXで不満をかっ飛ばそうと思っても、これもしょぼい...。というわけでこの映画は夢見る少女が観たら面白く感じるのかも。


=僕のお気に入りの映画(^0^)
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