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★K2/ハロルドとテイラー(91年米) 監:フランク・ロッダム 出:マイケル・ビーン/マット・クレイブン 久しぶりに男ムンムンの映画だ。それも飛び切りの汗と友情と冒険の物語だ。愛する妻に止められても行かねばならぬ、山男だもの。親友同氏の二人を中心に“K2”ヘアタックする登山隊を描いた映画で、スタジオ撮影は一切せず、実際に雪山でロケしたというその映像の迫力たるや凄いものがある。現地で雇ったポーターとの衝突、事故、仲間内での諍いなどドキュメンタリータッチでグイグイ迫ってくる。 息子(91年日) 監:山田洋次 出:三國連太郎/永瀬正敏/和久井映見 実に良い映画です。臭くなりそうな展開を寸前のところで止めて観客に次を想像させるというのがうまく生きている。特に息子が一目惚れした女との恋の行方なんて省略が心地良いくらいだ。主役の3人がとてもいい味出している。ラストは何も考えずに素直に泣いてください。テンポがゆっくりなので見ている途中で「うまい、流石だ」と感じさせてしまうところが難点と言えば難点かも。 ★天国への300マイル(89年ポーランド・デンマーク・仏) 監:マーチェイ・デイチェル 出:ヴォイチェフ・クラタ/ラファウ・ジモフスキ 生まれ育った国を捨て、“天国”に思える隣国へ亡命する少年とその弟を実話に基づいて描いて観るものに感動を与えます。全く笑わない子供達、特に大胆さと繊細さを併せ持っている弟がとっても良い雰囲気です。亡命に成功した子供達への両親の対応がとっても切ない。天国なんて幻想だったかも知れないけどラストが悲惨じゃないのが救いだ。 逆転人生(91年米) 監:メル・ブルックス 出:メル・ブルックス/レスリー・アン・ウォーレン ドタバタ物ばかりだと思っていたM.ブルックスがなんと心暖まるコメディーを撮ってしまい、おまけにこれが面白いんだわ。億万長者の男が商売仇との賭けで30日間スラム街に無一文で暮らすことになり、そこの住人とのふれあいを通じて優しい心を取り戻す。なんと恋人までもそこで見つけてしまうのだよ。笑いと涙と社会風刺が絶妙なバランスを保っている。いくらお金があっても心が死んじゃあおしまいよ。とは言え、そのくらいのお金を一回ぐらい持ってみたいものだ、と思うのは私が貧乏だからでしょう。 ソープディッシュ(91年米) 監:マイケル・ホフマン 出:サリー・フィールド/ケビン・クライン/ロバート・ダウニー・Jr. 笑わせてくれます。昼メロの舞台裏を見事に暴いた?コメディーです。視聴率至上主義、俳優同志の足の引っ張りあい、色仕掛け、隠し子騒動等など、盛り沢山だ。只残念なのは、現地人だったら3倍くらい笑えたかも知れないということだ。サリー・フィールドのオーバーな表情とアクションが見物だよ。 ハートブルー(91年米) 監:キャスリン・ビグロー 出:キアヌ・リーブス/パトリック・スウェイジ 物凄い大波でのサーフィン、スカイダイビングでのアクションと吸い込まれそうな高度感は大画面で観ると迫力です。けどお話しは銀行強盗がサーファーだったという以外月並みだ。特に後半は展開にかなり無理がある。いくらなんだってFBIともあろう者がそんなに簡単に犯人に情を移して逃がしちゃだめだよ。スカイダイビングに至る課程もこじつけという気がしてちょっとしらけてしまった。 恋する人魚たち(90年米) 監:リチャード・ベンジャミン出:シェール/ボブ・ホスキンス/ウィノナ・ライダー あちこちと転居を繰り返す母と娘二人のとある片田舎での日常をコミカルに描いていきます。若くて美しい母親とさえない中年男との恋の行方、キリスト教かぶれの娘の恋愛にこまっしゃくれた感じが可愛い下の娘がからんで、ちょっとした騒動をそれぞれの立場で真剣に、あるいは笑いを持って見せてみんな素敵だ。特にボブ・ホスキンスがすご〜くいい。太ってたって禿てたっていいじゃないか、可愛い中年男を好演、笑顔が引き込まれそうなくらい素敵です。 アイアンメイズ(91年日・米) 監:吉田博昭 出:ジェフ・ファイヒー/ブリジット・フォンダ/村上弘明 芥川竜之介の「薮の中」が原作で吉田博昭がハリウッドでの日本人としては初の監督作品です(?ガイバーでも同じようなことを書いた気がする)。日本人の企業家の障害事件をめぐってその妻、一番の容疑者である元炭坑労働者そして本人の証言がことごとく食い違っている。果たして真実は?というのが物語なのだが元炭坑労働者が嘘の証言をするのは納得できるとしても本人とその妻が嘘をつく理由が全く分からない。基本的なことが薮の中なのはちょっと困ってしまうのであった。 テネシー・ナイツ(90年米) 監:ニコラス・ジェスネール 出:ジュリアン・サンズ/ステイシー・ダッシュ ジュリアン・サンズ演じる神経質な英国人はまさに彼にぴったりだ。彼が泊まったモーテルのとなりの美女が殺されてしまい、「おら知らね〜」とこっそり逃げ出してしまった為に犯人から執拗な追跡を受けるというメインストーリーも面白いが後半逃亡の途中での変な家出娘との交流が一風変わっていると同時にさわやかで印象的である。 ★プラスティック・ナイトメア仮面の情事(91年米) 監:ウォルフガング・ペーターゼン 出:トム・ベレンジャー/グレタ・スカッキ/ボブ・ホスキンス トータル・リコール、タイム・ボンバーに続く“私は誰、ここはどこ?”シリーズ3部作堂々の完結編で真打ち登場です。トータル・リコールは金がかかっている割りにはセットなどが意外とちゃちでタイム・ボンバーは展開に難ありときたが、本作品は題名と最初の出だしでラストのからくりはなんとなく読めてしまうとはいえ滅法面白い!交通事故で記憶を失くした男が妻の行動に疑問を感じていくのだが観ていくうちにこの男と同化してしまい、ドキドキの心理状態にになってしまう。こういうサスペンス物はやっぱり映画館の暗やみの中で観るのが正解ですね。 |