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★ゴジラvsキングギドラ(日91年) 監:大森一樹 出:中川安奈/豊原功補 ゴジラ新シリーズ3作目にしてやっと語るに足るものが登場です。ゴジラ最大の敵キングギドラを引っ張りだしてきただけのことはある。ドラマ部分をしっかり作ってあるのがうれしい。複雑に入り組んだタイムパラドックスは辻褄があってないのだがテンポが良いからあまり気にならない。前2作に出てきたスーパーXなる珍妙な未来兵器が出てこないのが良いし首相などお偉方が勢揃いの会議場面が少ないのも良い。鑑賞時のエチケットとしてはキングギドラが大暴れする場面では画面の上半分は見ないようにすることが大切です。 ボイジャー(米・仏・独・ギリシャ91年) 監:フォルカー・シュレンドルフ 出:サム・シェパード/ジュリー・デルピー ジュリー・デルピーの天使のような美しさ、サム・シェパードもかっこいい、全体の雰囲気もいいし親子ほども年の違う二人の恋の過程も気持ちがよい。が…、あんまりと言えばあんまりな偶然の重なり合いに口があんぐり、特に後半昼メロよりもひどい展開にただ唖然とするしかない。ジュリー嬢の可憐さのみをひたすら見ているのが正解の映画です。 ホットショット(米91年) 監:ジム・エイブラハムズ 出:チャーリー・シーン/ロイド・ブリッジス 映画のパロディーとギャグを満載したお気楽に見れるお正月映画ってところでしょうね。ただ頬は緩むんだけど大爆笑というところまでは行かないのがちょっと悲しい。 ★ナイト・オブ・ザ・リビングデッド(米90年) 監:トム・サビーニ 出:パトリシア・トールマン/トニー・トッド ジョージ・A・ロメロの傑作ゾンビ3部作のPart1をトム・サビーニがリメイクしたのが本作品ですがやっぱり傑作です。ゾンビの群れに囲まれた一軒家での一種密室劇のような展開で極限状態の中での人間同志のいがみ合い助け合いなどが描かれ緊張の連続で一瞬も眼が放せない。ホラーだからと言って毛嫌いしないで是非見ることをおすすめします。気持ち悪い場面は全く無くマイケル・ジャクソンのスリラーのビデオクリップが見られる人なら大丈夫です。 12人の優しい日本人(日91年) 監:中原俊 出:塩見/相島/上田 もし日本に陪審員制度があったらこうなるというのを描くコメディーです。暴力を振るう夫を殺したのは果たして妻か?というのをなんとなく無罪ということで全員一致で評決、するかに見えたが意外や意外2転3転、おまけに4転5転しちゃう過程を見ていくうちに「いるいるこんなやつ」「あいつにそっくり」って感じで笑い飛ばしながら見るととっても面白いです。 ゼイラム(日91年) 監:雨宮慶太 出:森山祐子/螢雪次郎/井田州彦 お金はないけどアイディアと娯楽精神は溢れるばかり、こういうのを見ると嬉しくなってきちゃいますね。邪悪な殺人エイリアンが地球に潜入、迎え撃つのはバウンテンハンター(宇宙の賞金稼ぎ)森山祐子嬢だ。エイリアンと戦うために無人の街を作ってしまう設定には思わずうまいっ!と唸ってしまった。ストーリーもテンポも小気味良い。香港映画並みとは言わないから森山祐子嬢がもうちょっとアクションしてくれると満点になったのにね。 無防備都市ベイルートからの証言(仏・伊・ベルギー91年) 監:マルーン・バグダディ 出:イッポリート・ジラルド レバノン内戦の真只中でフランスの報道カメラマンが武装グループに拉致されてしまう。内戦がどうなっているかという状況説明は一切無くこのカメラマンの悲惨な監禁生活を追っていくだけなのだが戦闘場面などを描くよりもずっと戦争の怖さが身に染みてくる。見ているだけでも胃が痛くなる思いで、もし自分の身に振りかかって来たらと思うとぞっとしてしまう。いろんな人に見て感じて欲しい映画です。 プロスペローの本(英・仏91年) 監:ピーター・グリーナウェイ 出:ジョン・ギールグッド/マイケル・クラーク/イザベル・パスコ 全編映像美の洪水です。ただ同じような“映像美”が続くので最初の5分間だけで驚かなくなってしまう。自分の無知をさらけ出してしまうようで恥ずかしいのですがシェークスピアを読んだことがありません。告白します。眠気との壮絶な戦いでした。 おつむてんてんクリニック(米91年) 監:フランク・オズ 出:ビル・マーレイ/リチャード・ドレイファス 異常な潔癖症・神経過敏症の患者が精神科医の休暇中に別荘まで追いかけてきたからさあ大変。その患者は極端にしつこいやつで医者の方がおかしくなる始末。二人のやり取りが掛け合い漫才のようでおかしい。自分がちょっとおつむの病気かなと感じているあなた、この映画を見て笑っている内に治ってしまうことでしょう。 四万十川(日91年) 監:恩地日出夫 出:山田哲平/樋口可南子/高橋かおり 子供の頃は貧乏だったなーと思わず自分を振り返ってしまった。四万十川の美しい風景と元気だけれども傷つきやすい子供達、これだけでもう充分絵になってしまう。川辺りにある小さな食料品店の一家をもうすぐ村を出ていく姉とその姉を慕う弟を中心に暖かい眼差しで追っていきます。子供の世界が水々しく描かれていて思わず微笑みと涙が出てきてしまう。貧乏だからと言って級友をいじめたことはないかい?遅くはないからそういう人は今からでも反省しなさい。夏には絶対に四万十川へ行くぞと決心する私でありました。 |