NO.20

アダムス・ファミリー(米91年)

監:バリー・ソンネンフェルド 出:クリストファー・ロイド/アンジェリカ・ヒューストン/ラウル・ジュリア

アンジェリカ&ラウルが役にぴったりなのは当然のような気がしてしまうがクリストファー“カメレオンマン”ロイドの活躍がなければつまらない映画になっていたかも知れない。真面目でいながらちょっと変なおじさんをやらせたら天下一品、この人好きです。ハンド君も熱演しています。おもしろいんだけど大爆笑の場面が学芸会のとこだけというのはちょっと悲しい。同じメンバーでのPART2でお腹の皮がよじれるくらいのものを見たいと熱望します。


ビルとテッドの地獄旅行(米91年)

監:ピーター・ヒューイット 出:キアヌ・リーブス/アレックス・ウィンター/ウィリアム・サドラー

単なる大バカ映画なのに斬新なSFXが出てきたりして思わずびっくり。ビル&テッドの活躍のために自分のいる世界が脅かされている未来人がB&Tを抹殺するために二人にそっくりの殺人ロボットを送り込んできたからさあ大変、人が良くてマヌケな死に神まで巻き込んでの大騒動は爆笑必至。前作のB&Tの大冒険は並みの出来だけどこの傑作を100倍楽しむためには見ておかなければいけないというのがちょっと辛いところかも。キアヌ・リーブスはまじめぶった役よりもコメディーの方がはるかに似合う気がする。


壁の中に誰かいる(米91年)

監:ウェス・クレイブン 出:ブランドン・アダムス/エベレット・マックギル

ポスターと予告ではいかにもホラーという感じだったけど、超異常性格の中年夫婦によって虐待されている人達の悲しい愛の物語なのであった。そこには美しいお姫様がいてそれを助けるのが貧しい黒人少年ってのが現代風英雄伝でいいですね。


エドワールとキャロリーヌ(リバイバル・仏51年)

監:ジャック・ベッケル 出:アンヌ・ヴェルノン/ダニエル・ジュラン

ラブ・コメが好きなんで結構いろいろ見るんですが40年も前に作られたこの映画は古さを感じさせないどころかテンポや笑いが新鮮にさえ思えてびっくり。ちょっとしたことから気まずくなった若夫婦の仲直りまでの顛末がおしゃれに軽やかに弾んでいるかのように進行していきます。男が見ても女が見ても主演の二人に肩入れしてしまい愛しく思えてしまうんじゃないかな。こういうのを見ると映画っていいな〜としみじみ思ってしまう。


刑事ジョーママにお手あげ(米92年)

監:ロジャー・スポティスウッド 出:シルベスター・スタローン/エステル・ゲティ

いや〜最早スタローンには未来はないかもしれない。昨年に引き続きまたもやコメディに挑戦。前作よりは笑えるけどもっとがんばらにゃ〜あかんね。


炎の大捜査線(香港・台湾91年)

監:チェ・イェン・ピン 出:ジャッキー・チェン/サモ・ハン・キンポー/アンディー・ラウ/レオン・カーフェイ

いやはやこれはスゴイ!刑務所内の巨大な陰謀を暴くため苦労して穏密潜入したと思った途端ストーリーははるか彼方へすっ飛んで行ってしまって陰湿ないじめ・決闘・脱走等々がてんこ盛りになるという久々香港映画の王道を行く怪作である。やはりジャッキーやサモ・ハンは自らが監督したほうがよろしいおまんな。ラストのNG集がちょっと悲しいぞ。


ツイン・ドラゴン(香港92年)

監:ツイ・ハーク/リンゴ・ラム 出:ジャッキー・チェン/マギー・チェン/テディー・ロビン

炎の大走査線と違ってちゃんとジャッキーの魅力・見せ方を解かっている人が創ればこんなにも面白くなるのだね。双子の赤ちゃんが別れ別れになった理由とその後の暮らしの違いを冒頭5分くらいでいっきに見せてしまうテンポの良さは思わずうなってしまうほどだ。二人が同時に画面に登場する場面は合成もうまいし笑わせるけど会いそうで会えない擦れ違いも爆笑の傑作。もちろんお得意のアクションも快調。


コレット・水瓶座の女(米・仏・独91年)

監:ダニー・ヒューストン 出:マチルダ・メイ/クラウス・マリア・ブラウンダウァー/バージニア・マドセン

田舎の娘が出版社の男に見初められてパリに出て売れっこの作家になるまでの激動の日々を愛と友情、セックスと裏切りを軸に描く、というと変に陰気な文学作品ぽくなりがちだけどしっかりした娯楽作品になっているのがうれしい。コレットとその友人の女性が二人とも美形でそそりますね。騙され続けていたコレットが夫に反旗を翻し成功して行く姿には拍手を送りたくなってしまう。あまり期待していなかったので思わぬ宝物を拾ったような気分で大満足じゃ。ただ残念なのはホラーばかりやっている映画館での単館ロードショーという点です。見た人少ないだろ〜な〜。


紅夢(香港・中国91年)

監:チャン・イーモウ 出:コン・リー/ホー・ツァイフェイ/マー・チンウー

いくら何でもあまりにも悲惨すぎる話だ。お金のために4号婦人になってしまったのだが、けっこう教養もあり負けず嫌いな性格なので古くて陰惨な習慣と戦っていく話かと思いきやあっさりとなじんで、女同士の戦いに明け暮れて暮らすうち自ら墓穴を掘ってしまうという救いのないラストまで一気に落ち込みました。


オンリー・ザ・ロンリー(米91年)

監:ジョン・ヒューズ/ハント・ローリー 出:ジョン・キャンディ/モーリン・オハラ/アリー・シーディ

いつまでも母親離れができない息子(おじさんに近い年令)と子離れができない母親の関係がおかしくて笑えてしまうけど実際こんな親子関係が増えているんじゃないかと思うとぞっとしますね。で、その息子に何年ぶりかに恋人というものができてしまうことから起こる珍騒動。誰だってマザコンの男とは結婚したくはないよね。定石とは言えラストのムリヤリのハッピーエンドにはちょいと疑問。


レイト・フォー・ディナー(米91年)

監:W.D.リクター 出:ブライアン・ウィマー/ピーター・バーグ/マルシア・ゲイ・ハーデン

Mad Scientistの手によって29年間も眠らせられてしまった男が二人、環境の激変に戸惑いながらもお婆さんになってしまったであろう妻の元に向かうのだが…、といってもフリージャックのように大予算映画でもアクション映画でもなく、軽いコメディ−・タッチののりでラストは涙で締めくくるという私のとっても好きな展開です。男二人の凸凹コンビがほのぼの笑わせてくれていい雰囲気です。


老人と海(日90年・再映)

監:ジャン・ユンカーマン

沖縄で一人黙々と漁をする老人をひたすら追い続けたドキュメンタリーです。老人も寡黙で、映画も静かですが、自然とのつきあい方、自然の強さに圧倒されます。見終わった後幸せな気分になります。ビデオが出ているはずなんで是非見て欲しいですね。この老人は撮影終了後何ヵ月後かに静かに海の上で息を引き取ったそうです。


グランドツアー(米91年)

監:デビット・ウーイ 出:ジェフ・ダニエルズ/アリアナ・リチャーズ/エミリア・クロウ

タイムマシンで過去の大惨事を見物してまわっているというとんでもないやつらに関わることになってしまった男の大奮闘記。全てにお金をかけることはないけど一番の見せ場の街の大爆発の場面くらい一点豪華主義で頑張って欲しかったな。タイムパラドックスの解釈が私の考えと随分かけ離れていたのでノレなかったのはちょっと残念。


愛人/ラマン(仏・英92年)

監:ジャン=ジャック・アノー 出:ジェーン・マーチ/レオン・カーフェイ

15才の少女が愛人となり性の虜になっていくというストーリーは一昔前はやったソフトポルノを思いだせる。それにしてもボカシの技術は凄いですね。先っぽに球形のものがついている杖の様なものが突然画面中央に出てきて接合箇所を隠しているのだがカメラが寄るとその物体も微妙に大きさを変えるんですよ。いや〜びっくり。


ミストレス(米91年)

監:バリー・プリムス 出:マーティン・ランドー/ダニー・アイエロ/ロバート・デ・ニーロ

資金集めに奔走する売れないプロデューサー、自分の愛人を出演させるなら金を出してやろうという3人のとんでもない出資者達、そいつらになだめ賺されて脚本が跡形もなくなっていく哀れな監督が入り乱れてお気楽に見て笑えるハリウッド内幕暴露もの?です。クリストファー・ウォーケンが久々にムチャクチャかっこいい(といっても10秒ほどしか出てこないけど)。


ハイランダー2蘇る戦士(米91年)

監:ラッセル・マルケイ 出:クリストファー・ランバート/ショーン・コネリー

前作は戦わなければならない戦士達の悲しくも壮絶な運命がSFの枠を越えて胸に迫るものがあってとても好きな映画でした。ところがこれは戦う理由が一つも納得できない。ショーン・コネリーのコミカルな場面も完全に浮いている。SFXも凄いしクリストファー・ランバートも相変らずかっこいいだけに余計に残念です。


櫻の園(日90年・再映)

監:中原俊 出:中島ひろ子/つみきみほ/白鳥靖代

女子演劇部員達を主人公に櫻の園の上演が始まる直前の緊張した2時間を鮮やかに切り取っている。端役にいたるまで女の子達が皆生き生きとしているのがいいね。でもこれっておじさんの理想化された女子高生って気がしないでもない。




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