NO.25

ブレードランナー(米82年)

監:リドリー・スコット 出:ハリソン・フォード/ルトガー・ハウアー/ショーン・ヤング

この10年間レーザーで何回も見たけど再び映画館の大スクリーンで見られるとは!それだけで大感動なのになんと公開当時から噂のあった監督のオリジナルバージョンなんですね。ハリソン・フォードの説明過多の重っくるしいナレーションが全く無くなったことによって随分すっきりした印象になると共に物語の中により深く入り込めることができる。ラストもこっちの方がず〜っと良い。H.フォードもR.ハウアーもこの映画の時が一番好きです。S.ヤングのレプリカントの美しいことといったらもう涙ものですね。こちらの版を見たら公開時の映像は見たくなくなってしまった。レーザーが出たらくやしいけど買ってしまいそう。でもその前にこの機会をのがしたらもう二度とスクリーンではお目にかかれそうもないのでもう一回見てこようっと。


恋の時給は4ドル44セント(米91年)

監:ブライアン・ゴードン 出:ジェニファー・コネリー/フランク・ホエーリー

ジェニファー・コネリーを見ているだけで幸せ、という人には自信をもってお勧めで、タンクトップ姿で強盗から逃げ回る様は生唾ゴックリものです。欲を言えばノーブラだったらもっともっとよかったのにちょっと残念。J.ヒューズの脚本ということで深夜のスーパーに押し入る強盗二人組はホームアローンと同様おつむが少々足りないのがちょっと悲しい。


チンギスハーン(モンゴル92年)

監:ベグズイン・バルジンニャム 出:アグワンツェレーギン・エンフタイワン

凄い!広大な大地が無数の人と馬で埋め尽くされる映像には圧倒させられる。とは言っても歴史馬鹿の私にはちょっと難しかったかな。チンギス・ハーンの半生を描いたものなんだけれど圧倒的なスケールの割りにはNHKの大河ドラマの総集編を見ているような気になってしまうのは英雄伝ということで仕方ないのですかね。


ブーメラン(米92年)

監:レジナルド・ハドリン 出:エディ・マーフィー/ロビン・ギブンズ/グレース・ジョーンズ

お久しぶりエディ・マーフィー主演のラブ・コメディー。とは言っても出会えばすぐSEX、男同士の話しもほとんど下ネタとということで私みたいな純情中年にはちょっとついていけない。男3人がもっとからんで3バカ大将見たいに大騒ぎしてくれるかと期待したんだけど残念です。けれどもグレース・ジョーンズの大怪演とロビン・ギブンズの可愛さは必見ですね。


彼方へ(独・仏・カナダ91年)

監:ヴェルナー・ヘルツオーク 出:ヴィットリオ・ツオジェルノ/マチルダ・メイ/シュテファン・グロヴァッツ

南米の奥地の前人未踏の山セロトーレに挑戦するベテラン登山家と若いロック・クライマーの確執を雄大で苛酷な自然の中で描いたもので撮影は困難を極めトラブル続出だったらしいのだがその迫力がもうひとつ胸に迫ってこないのが寂しい。そこのおばさん!お茶の間でドキュメンタリー番組見てんじゃないんだから地図を拡げながら見るのは止めなさい。うっとおしいやっちゃな〜。


アトランティス(仏91年)

監:リュック・ベッソン

イルカや魚の仲間になって自由に海の中を飛び回っているような(泳ぐというより正に飛ぶ!)気分になってしまう。ナレーションや名前が字幕で出てくることもなく驚異の映像にぴったりの音楽と共にひたすら彼らを追っていくだけなんだけど、これが、し・あ・わ・せ・なんです。膨大な量のフィルムと気の遠くなるような時間と汗をかけてこの映画は出来上がったんだろう。欲を言えばもっと長くてもいいんじゃない?あまりの気持ちの良さに途中で眠ってしまって目が覚めたらまだ海の中、なんていうのは最高。これをテレビ画面で見たら単なるドキュメンタリーか環境ビデオっぽく見えてしまいそうな気がするのでやっぱり映画館で見るべきものです。


幻影は市電に乗って旅をする(メキシコ53年・再映)

監:ルイス・ブニュエル 出:?

のんびりノホホンとしたコメディーで公開当時は楽しめたんだろうけど現代ではちょっとつらい。市電の運転手と車掌を首になった二人が無断で市電を運転したことから起こる騒動の顛末記なんだけど、題名からウルトラQの傑作「開けてくれ」のメキシコ版を想像してしまったためちょっと肩透かしをくってしまった。40年前のメキシコの街並みが現在の日本の地方都市のように近代的なのにはびっくりします。


勝利者たち(日92年)

監:松林宗恵 出:三國連太郎/大原麗子/ハナ肇/大滝秀治/丹波哲郎

出演者が地味なんで損をしているけどとっても面白い。各地から集められた昔気質の頑固な職人達(なんと平均年令65歳!ウルトラセブンのテーマソングで登場は予告編のみで誠に残念)がゲートボール日本一をめざす為に特訓に次ぐ特訓、秘技もいっぱい見せてくれちゃって迫力満点です。海の向こうでは野球ものの傑作が多いけれど、日本だって負けちゃ〜いられません。笑いもあれば涙もあります。私もゲートボール始めようかしら、なんて思っちゃいました。が、いくらなんでも寂しすぎる。新宿のばかでかい劇場に観客十数人。ちゃんと宣伝すればもっと人が入ると思うんだけどな〜。残念です。


ユニバーサルソルジャー(米92年)

監:ローランド・エメリッヒ 出:ジャン=クロード・ヴァン・ダム/ドルフ・ラングレン

ヴァン・ダムとドルフ・ラングレンが共演しちゃうってだけでも感激なのに最初っから息つく暇もないくらいのアクションに次ぐ大アクション、こっちまで痛くなってくるような肉弾バトルの連続で、やっぱりSFアクションものは米国産に限りますね。ヘタなベトナム戦争の映画よりも迫力も悲しみも憎しみも数倍伝わってくるタイトル前の冒頭の数分間の迫力には完璧にノックアウトされてしまった。重々しい展開の中にもちょこっと笑いを交えてしまうってのは余裕のなせる技ですかね、お見事!


1492コロンブス(米92年)

監:リドリー・スコット 出:ジェラール・ドパルデュー/シガニー・ウィーバー

自分の子供に地球が丸いということを教える静かな始まり方がとっても好きです。コロンブスの信念や困難さこれからの波乱万上の人生がこの数分間で全て表現されてしまっている気がする。15世紀の暮らしをここまで完璧に映像化するってのは驚異としかいいようがないよね。おまけになんと英語も当時の発音を再現したそうだ。フィクションだったら単純に映画として楽しめたんだろうけど先住民がコロンブスに言う「教えるだけでこちらの言葉を覚えようともしない」原題のConquest of Paradiseってのが重くのし掛かってくる、考えさせられる映画です。


近松物語(日54年・再映)

監:溝口健二 出:長谷川一夫/香川京子/南田洋子/進藤映太郎

白黒の画面から妖気やら色気と言ったものが溢れ出てきてクラクラしてしまう。時代劇って溝口って凄かったんだな〜と素直に感心できる傑作。不義密通の濡れ衣から逃避行を続ける二人にいつしか本当の愛が生まれていく過程の心理の織りなす綾が見事です。


寝盗られ宗介(日92年)

監:若松孝二 出:原田芳雄/藤谷美和子/久我陽子/吉行和子

見事なまでにバカバカしい!こんなヤツがいるわけがない!って叫びたくなるくらいに最高に面白い。この頬を伝うものは何だ!あッ笑いすぎて涙が出てきちゃった。自ら率いる劇団のメンバーに女房を何度も寝取られてしまう始まりから、越路吹雪は替え玉をず〜っと使っていたという事実が明らかになる衝撃のラストまでこれぞ怒涛の必見作。




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