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★二十日鼠と人間(米92年) 監・出:ゲイリー・シニーズ 出:ジョン・マルコビッチ/シェリリン・フェン/レイ・ウォルトン 単館ロードショーなんてあまりにももったいない。不況の時代、仕事を求めて渡り歩く男二人、一人は頭の切れるやつ、相棒はオツムはちょっと弱いが気は優しくて力持ち。この凸凹コンビを中心にまわりの労働者との触れ合い、諍いが美しい田園風景の中で繰り広げられていく様は心地良い。友情とも愛情とも親子の愛ともとれる二人の関係がとってもうらやましい。子供のような心のマルコビッチに笑わされていくうちに、彼らの牧場を持つという夢の実現を自分も一緒に見たくなってしまう。 アメリカン・ハート(米92年) 監:マーティン・ベル 出:ジェフ・ブリッジス/エドワード・ファーロング/ルシンダ・ジェニー 出所したばかりの父のところへムリヤリ居座る息子、そんな息子を無視する父親、お互いに懸命に生きて行くうちに心が通い合うようになるのだが運命はまた二人を引き裂いてしまう。という重たいストーリーをストリート・キッズ、父親の恋愛の顛末などをからめながら生活感あふれる描写で味わい深い作品となっています。ファーロングは暗い目つきをした少年を熱演、ジェフ・ブリッジスもダメ親父なのにかっこよかったりするのが良い。ザラザラした映像とトム・ウェイツの音楽がぴったり合っている。 ダンシング・ヒーロー(豪92年) 監:バズ・ラーマン 出:ポール・マーキュリオ/タラ・モーリス/ビル・ハンター あまり期待しないで見に行ったら意外や意外、とっても楽しめる青春ダンス恋愛コメディーでした。社交ダンス界が舞台ってのが面白さの勝因で、普段見慣れていないせいもあるけどしわくちゃのおばあさんでもギンギラの化粧しちゃって、これだけでも大笑い。ストーリーはよくあるパターンだけど出てくる人が皆ちょっと変てのが良いよね。ラストでちょっとホロっとさせたりしてスカっとした気分になること確実です。 仮面の愛マスカレード(英仏伊90年) 監:アクセル・コルティ 出:ティモシー・ダルトン/バレリア・ゴリノ 王に横恋慕されたあげく守ってくれるはずの夫の裏切りにも気づき愛人となってしまう伯爵夫人。彼女は溺愛されていることを盾に我儘を重ね国政にまで口を出すようになっていき、ついには国を滅ばしてしまう。惚れるが負けとは正にこのことだ。衣装が豪華、美術が素敵、バレリア・ゴリノが美しい、の贅沢な映画。しかし邦題はちょっとひどすぎるんではないかしら。 ★天使(米37年)再映 監:エルンスト・ルビッチ 出:マレーネ・ディートリッヒ/ハーバード・マーシャル/メルヴィン・ダグラス パリで一目惚れした相手がなんと!夫の旧友であったことから巻き起こる複雑で粋でお洒落な三角関係をコメディータッチで描いたルビッチ37年の作品です。最近の米映画にはこういった上品で軽妙な作品ってあまりないような気がする。特にラストシーンがムチャクチャいい、涙が出るほどいい。やっぱり傑作。 ヒア・マイ・ソング(英91年) 監:ピーター・チェルソム 出:ネッド・ビーティ/デイヴィット・マッカラム/タラ・フィッツジェラルド 伝説のオペラ歌手(と同時に脱税で警察に追われている犯罪人)を自分の劇場に出演させたところ偽物であった。それが為に劇場は閉鎖、恋人にも逃げられてしまった男が劇場の復活を賭けて本物を捜す旅に出る。その二人の若い恋、オペラ歌手を待ち続けている老婦人の恋心、オペラ歌手の昔の演奏仲間の心意気、派手さはないけど心がじ〜んと温まってきます。素敵なことに偽物のオペラ歌手も最後は粋なことをしでかすんですよ。 ★インターセプター(米92年) 監:マイケル・コーン 出:ユルゲン・プロホノフ/アンドリュー・デイボフ/エリザベス・モーヘッド 孤立したビルの中と飛んでいる飛行機の中という違いはあれどテロリスト達に一人戦いを挑むタフなやつという設定は同じ。けれどこれが面白いんだわ。空中でテロリスト達が乗員に気づかれずに乗り移ったり、ドンパチやって機体に穴が開いてしまったり、燃料切れになったりと次から次へと見せ場が続く。最後は最新戦闘機での一騎打ちまであるというサービスぶり。やっぱり娯楽映画はこうでなくちゃあね。 ベアスキン(英/ポーランド90年) 監:アン&エドワード・ゲディス 出:トム・ウェイツ/デイモン・ローリー/シャーロット・コールマン トム・ウェイツが大好きな人ならもう最高!って拍手の嵐なんだろうな。確かに渋くてかっこいいけどね。人形劇をやりながら過去から逃げて暮らしているトムのところへこれまた揉め事を背負ってきた若者が転がり込んできたからさあ大変。というのを地味に暗く静かに描いている。トム・ウェイツのあのくぐもった喋り方が生理的にダメなのでちょっとつらかった。 諜報員(ソ連47年)再映 監:ボリス・バルネット 出:パーヴェル・カードチニコフニ/V・ウレーソワ 第2次大戦中のお話しでドイツ大尉になりすましてスパイ活動をしているソ連の少佐が主人公。緊張の連続のはずなのになぜかのんびりした気分が漂うのが面白いし、やたら目だっちゃう通行人がおかしい。ラスト近く主人公危機一髪の脱出方法が傑作で、爆笑しながらも納得しちゃうんだよね。 ゴジラvsモスラ(日92年) 監:大河原孝夫 出:別所哲也/小林聡美/村田雄浩 情けない!これが世界に誇るゴジラ映画か!10分に一回は誰かが環境問題を論じて、ちょっとお金のある環境保護団体がゴジラを借りて作ったヘタなPR映画みたいだ。インディージョーンズのものまねから始まる役者達の演技もチャチなセットとあいまって笑っちゃうしモニター室でゴジラの暴れるのを見ているだけの人達を延々と映しているのも芸がない。宿命のライバルであるモスラとバトラーが話し合いをしてしまうってのはギャグにもなんないぞ。おまけになんと次回作はメカゴジラと対決だって。創造力のカケラもないのかしら。いっそのこと完全子供向けの怪獣プロレスに戻すかハリウッドにでも身売りした方がずっと良いのでは、と思ってしまうのはゴジラを愛しているからこそなのです。 北北西に進路を取れ(米59年)再映 監:アルフレッド・ヒッチコック 出:ケーリー・グラント/エヴァ・マリー・セイント ご都合主義のところがけっこうあるんだけど、それでも最後までハラハラさせられてしまうのはさすがだよね。 疑惑の影(米43年)再映 監:アルフレッド・ヒッチコック 出:ジョセフ・コットン/テレサ・ライト まだヒッチコックという名前さえ知らないころテレビで見たことがあったな〜と思いだした。 ★泥棒成金(米55年)再映 監:アルフレッド・ヒッチコック 出:ケーリー・グラント/グレース・ケリー 初めて見たんだけどこんなに面白いとは知らなかった。お洒落でイキで顔中笑顔になるような恋愛コメディーがあくまでも中心で、そこにちょっぴりサスペンスの塩味を効かせてみましたって雰囲気がとっても良い。 ★ダイヤルMを回せ!(米54年)再映 監:アルフレッド・ヒッチコック 出:レイ・ミランド/グレース・ケリー これも初見です。生まれる前の作品だから仕方ないとは言え映画中毒患者としては面白い映画をいっぱい見逃しているってのは悔しいよね。銀座文化今度はミュージカル特集か。新作も見たいし旧作も見たいし仕事もしなくちゃなんないし、時間がもっと欲しい! |